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先週でしたか? ジブリの「風立ちぬ」をテレビでやっていて、観ましたが、途中からこれはどうも実在の人物っぽいなと思い、観ながらネットで調べました。すると零戦のもととなる飛行機の設計をした堀越次郎という人物、やはり実在でした。ところが、映画では結核におかされているヒロイン、恋人から妻となるわけですが、これがまったくのデタラメ。(堀辰夫の小説とのミックス)堀越次郎さんの奥様は結核でもなく天寿を全うされお子様もいらっしゃった様子でした。
ええー、これってありなの? と愕然としました。つまり実在の人物をモデルにして、おいしいところだけを使い、他は観客がひきつけられるような設定に代えてしまうということ。それで、歴史物語を書いている友人にメールをしたところ。大河ドラマなど、まさにそうだし、朝ドラの「花子とアン」もそうだったと。こんな「うそっぱち」でいいの? と友人も最初思ったそうです。でも、多くのドラマがそういう状態。
これまで歴史もの的にひとくくりしていましたが、小説では、うそっぱちのは、時代小説。(悪いということではなく)歴史に忠実なのは、歴史小説というそうです。なるほど、あの方のあの作品やあっちのあれは、まさに時代小説だな、なんて思ったりして。あ、そういえば私も幕末を舞台に書いた作品があるのですが、(パソコンの奥で眠ってます)あれも実在の人物をちらっと出したりして、時代小説になるんだなあと。
でも、そう考えると、好き勝手ができますね。「風立ちぬ」は、宮崎さん、堀越さんのご子孫に了解を得たとネットには出ていましたが。確かに、勝手に作ってOKのレベルじゃあないようなと思いました。
ボスか手下か