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副題として、「三陸鉄道、未来へ」とあり、ジーンときます。
東北在住作家、堀米さんの震災にまつわるノンフィクションとしてはなんと3冊目となります。先日このブログに、東北では毎日震災にまつわることをテレビでやっているのに、東京にもどるとそれがない、とグチを書きましたが、3月に入って、東京のテレビでも震災関連の番組が一気に増えています。そうもうじき11日。きっと本屋さんにも、いろいろな本が並んでいることでしょう。
震災の爪痕から這い上がり、歩き出している東北。その姿を描いたものがきっと多いはず。この本もそのひとつです。
三陸鉄道は、テレビの「あまちゃん」で一躍有名になりました。全線復旧をとげ、地元の人の足として動いていることは知っていましたが、この本にあるように学習列車として、よそから来た乗客に震災を伝える列車となっていることは知りませんでした。エピソードはいろいろあるのですが、窓の外に向かって手を合わせている乗客(中学生とか)の姿が印象的です。このように、どんどん東北に行って、この列車に乗ってほしいと思います。
4年前、私も津波で壊滅的になった三鉄を目の当たりにしました。線路は分断され、ぐにゃりと曲がり、ひっくり返った車が乗っていて、あたりは瓦礫。そういう写真も何枚も掲載されています。
どじょうさん、これを書かれるにあたり、当然三鉄に乗り、関係者に取材して、そして子どもたちに伝えるために構成を練り、とご尽力下さったことでしょう。書いていて辛くなることもあったはず。本当にありがとうございました。