先日、電子書籍のことを書きながら思い出したこと。
「児童文芸」の最新号は、「名作を読む」という特集でした。これ、おもしろかったのです。いや、正確にいえばおもしろいのです。(つまりまだ全部読んでいない)
中で、数人の方が、自分が名作と出会ったものとして、家にあった全集をあげていました。それは、子ども向けの全集もあれば、大人向けの物もあるようで。
そうなんですよ。私が子どもの頃も、うちにありましたよ。あれで、物語に出会ったのですよ。
うちには、世界名作全集(これで、「風と共に去りぬ」や「嵐が丘」を読んだ)山岡荘八、松本清張、江戸川乱歩、吉川英治それから、数冊しか記憶にないけど子ども向けの文学全集(これで、「小公子」を読んだ)あと日本の城とか、美術全集とか、よくもまあ。
きっと出入りの業者のようなのがいて、言われるままに買っていたのでは? と思うほどずらりとあったのでした。
でも、子どもの頃、その大きな本を開いて、ピカソやゴッホやマネの絵を見ていたなあ。
お城は、識別できるほどにはならなかったけど、あれこれ眺めていて、今も城は好き。(美術全集だけは、もらって岩手においてある)
つまり、今の子はやっぱりそういう出会い方はあまりないだろう。本と出会う前に、テレビアニメと出会っているかな。ただその中で、絵本だけは読み聞かせというのが、肌と肌の触れ合い的に残っている気はします。絵本は残るだろうと思うのですが、それ以降の本は、先細りなのかなあ、やっぱり。
アニメとか、なかったから、本が楽しかったしね。オバQやなんかは楽しみに見てたけど。
頑張れ、本!
*子どもの頃あった全集もの。本屋からではなく、ほるぷという訪問販売的なものだったように記憶しているのですが、本屋にもよく行っていたから、そういうわけではないかなあ。ほるぷという会社を検索すると、今は児童書の出版社として出てますね、びっくり。でも、周囲では聞かないです。いろいろ変遷があるかもですね。
岩手の自宅から少し行ったところ。こちらは、まだこういう景色が残っている。