fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『ぼくのともだち、どじなぶた』(岩崎書店)ー三野誠子

2012年07月18日 | 本の紹介

 「さるも木から落ちる」ということわざを習ったぼくは、「さるものは追わず」と聞けば、サルをおいかけちゃいけないという意味だろうと思う素直な子ども。とうぜん「敵もさるもの」は「たたかう相手がサル」と思います。では割れた土鍋に合うことわざは? 

 いえいえ、ことわざの本ではなく、三野誠子さんの楽しい幼年童話です。おかあさんが捨てようとしたひびのはいった土鍋をぼくはもらいうけ頭にかぶったりして遊びます。その鍋が夜になって、なんとブタに変身するという展開に、ニヤニヤ嬉しくなってきます。ダジャレ満載、ことわざいっぱい、楽しさたっぷり。  

ぼくのともだち、どじなぶた *小学校中学年向け 

 三野さんは、福島正実SF童話賞で大賞を獲り、デビューされました。その作品が、

エレベーターは秘密のとびら 『エレベーターは秘密のとびら』〈岩崎書店) 中学年向け です。おもしろそうでしょう? 

 三野さんとは、〈リブラン創作童話「こころの小箱」〉というもうなくなってしまった公募の授賞式で2度お会いしました。(今思えば東京ドームホテルでの、立派な授賞式でした。家族も何人でも連れていくことができて、ほのぼのと楽しく、料理もおいしく)三野さんはそのうちの1回は、やはり大賞。いつも楽しい童話を書かれます。

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 芥川賞、直木賞の発表がありました。辻村深月さんの受賞は、嬉しい。『ぼくのメジャースプーン』が好きでした。でも、この前の発表がつい最近だったような気がして、ありがたみが薄い? 出版業界の事情もあるでしょうが、一年に一度でいいように思います。


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