俳句には、一物仕立てと、取り合わせという分類の仕方があります。
秋風や模様のちがふ皿ふたつ 原 石鼎
この秋風の部分が別のものを持ってきても、形としては成り立つもの。秋雨や~とかね。(でも、秋雨よりは、やっぱり秋風のほうがいいのですよ)で、これが響きあっているかとか、離れすぎとか、つきすぎとか言われるわけで。一物仕立てというのは、一句が全部同じ内容のことを言っているもの。
をりおとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏
のようなもの。
いや、俳句の話をしたいのではなく。このブログを書いていて、写真と記事の内容が同じなのは、言ってみれば一物仕立て、写真と記事の内容が違う場合は、取り合わせってことだよなあと思ったのです。で、「なんだ、この写真、記事と全然関係ないじゃん、変なの」と思われたとしたら離れすぎ。内容とは違うけど、二つが合わさっていい雰囲気になってるかな? (なんて思う人いないか)という場合は、響きあってるってことになるのかなあと。
で、きょうの場合、ここに
うちの玄関に来た蟷螂(かまきり)
なんて、こんなの持ってきたら、変ですものね。(→ 離れすぎ)
最近の記事で見れば、稲刈りや稲屑火のときは一物仕立て。ストレッチの話題と尺取虫は取り合わせとしてまあまあ響いているかな。芥川賞の作品と蓼の花、十三夜とかりんの実はいまいち? てな具合です。(植物の取り合わせが難しいということか)
でも、取り合わせをいろいろ挑戦したいと思っています。