fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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私なりに、震災を描いた作品~「オオカミのお札(三)美咲が感じた光」

2021年03月08日 | 自作紹介
 311が近づいています。 
 先日、『オオカミのお札(三)美咲が感じた光』を読み返しました。
 主人公美咲は、幼い頃、両親が離婚し、母と東京西部の母の実家に引っ越してきました。生まれ育ったのは岩手の沿岸部。父と姉はその町に残りました。そして、2011年。その日がきます。3月15日は姉の結婚式のため、岩手へ行くことになっていました。ところが・・・。
 その後、母と二人で流された町へ行きますが、この様子は私が3月末に訪れたときのことを元にしています。5月に再訪したときも。
 被災者ではない。でもあの日わたしは岩手の内陸にいて、ひとりでその時もその後も過ごしました。高速道路を降りて沿岸部に向かう自衛隊や警察車両がそれまで聞いたことのない大音量のサイレンを鳴らしながら、沿岸部へ次々と向かいます。大変なことが起こっている! どうなるのか。
 沿岸部の親戚とは連絡がとれず、生死も一週間わかりませんでした。

             

 『オオカミのお札』は三冊シリーズですが、(一)から読まなくても、大丈夫。このシリーズは、第42回児童文芸家協会賞を受賞しました。
 仙台文学館では、震災図書として展示してくださっているとのこと。ぜひ、読んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
 


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