パステルショートストーリーシリーズ、堀米薫さんのテーマカラーは、オレンジ。夕暮れの色です。
夕ぐれ時に起こる不思議を、子ども達が体験します。
河北新報のものがたり欄に連載していたとき、私は拝読していました。そのときは、大人が主人公のものもあったのですが、今回書籍化するにあたり、子どもが主人公のものだけに絞ってらっしゃいます。子ども達は不思議が大好き。この本を読むと、夕ぐれ時にきっと「気配」を感じるのでは? と思います。
一番好きなのは、「たそがれ」です。桜の木の下に立っている男の子から、舞はある物を託されます。それは女の子の張り子人形でした。カズオというその幽霊が人形を渡したかった「あの子」とは・・。
改めて読み返し、短い中に過不足なく、しかも情緒豊かに物語が収まっていて、さすがだと思いました。
「裏後光」は、この言葉を教えてくれました。ぜひ、読んでみてください。
短い作品で公募に挑戦している方には、とても勉強になると思います。書き写してみるのも一つだと思いますよ(私だったら、やる)。
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