毎年、この号だけは必ず買っています。芥川賞受賞作品が掲載され、選評も読めるからです。
うーん。どうも数年前から選考委員も知らない作家さんが出てきて・・。でも選評は、どれもすぐれた文学論になってるなと思っています。
今年も読み応えがありました。でも、わからない言葉も多い。
リーダブルなものとそうでないもの。リーダブルって? 最初、シーズナブルかと思って、比喩的に文学性の低さとか、とっつきやすさとかなのかなと思っていたらリーダブルでした。読みやすさ ってことでした。読みやすいかどうか? じゃあだめなの?
川上弘美さんが、受賞作品について、「この作者は最後までさぼらなかった」と言った選考委員がいた(つまり川上弘美さんじゃない方)。わたしもそう思います」と書いていました。小説を書いていると、さぼりたくなる。小説が要請しないことを書いてしまいたくなったり、どこかで聞いた言葉を借りたくなったり、書かねばならないことを書かずにすませたり、作者にしかわからない、それは「さばり」です。でも作者にはわかっているはず。と続けていらっしゃいます。
この部分には、とても共感できました。というか、一番リーダブルだった笑。
そう。さぼりたくなるんです。でも、それをやってはダメ。
で、受賞作はまだ途中です。なんだろう。一字一句読むのがきつい。
来年からは、買わないかもしれません。
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