下半期に読んでおもしろかった本にこれを一度いれ、はずしました。先日タオイズムの話を聞いたとき、この方の名前が出て、この詩集が有名ということで読んでみて、とても心に染みました。
一冊のほとんどが「求めない-すると」という書き出しです。
求めない
すると--
自分の時間が回りだす
というようにです。でも人は何かを求めないということなどない、ということもきちんと書いています。ずっと読んでいて、そうだなあ、そうだよなあと感じていました。ただどうしても先日の下半期~に入れることができなかったのは、やはりこれはある程度人生をくぐりぬけた人に向けての言葉かなあと思ったからです。私は一応子ども向けのものを書いている人間なので、子どもはどんどん求めていいと思うので。求めるものの究極は、幸せです。どの子どもにも幸せな未来があってほしいし、そのためにはそれが可能な世の中であることを私は求めたいです。
まだまだこの心境には至ることができません。
でも、疲れた心に訴えるもののある本です。ご本人は英文学の翻訳者や大学で教鞭をとった後、現在は長野の伊那谷で独居し、詩作、水墨画などを書かれてらっしゃるそうです。
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写真なしにしようかと思ったけれど、寂しいので。上は、岩手県の錦秋湖近くの綱取断層という岸壁です。化石が静かに眠っています。