fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『第1回みちのく童話賞受賞作品集 まほうの天ぷら』(国土社)電子書籍で発売!

2022年03月15日 | 活動
           

 本日3月15日から、第2回みちのく童話賞作品募集が始まります。
 そして、、第1回みちのく童話賞受賞作品集 まほうの天ぷら』が電子書籍で発売になります。
 第2回みちのく童話賞の協賛企業にもなっていただいている、児童向け児童文学の出版社さんである国土社さんからの発売。ただし、書店などへの流通はなく、電子書籍として、ネットからのご購入のみになります。そしてPODといって、一冊単位でご注文があった場合は、紙の本として送ってもいただけます。

 電子書籍の場合は900円+税 ・配信ストア:Amazon、楽天kobo、Apple
 PODの場合は1300円+税  になります。Amazonのみ  (赤をクリックすると、アマゾンのサイトへ飛びます)

 収録されているのは、大賞作品1点、優秀賞作品2点、佳作作品3点、特別賞作品1点、委員長賞作品1点です。
 私どもが制作した作品集は、ご応募いただいた方にお送りしましたが、特別賞、委員長賞作品は掲載できませんでした。今回はその2作品を、読んでいただくことができます。「シャッポコ山が光ったぞぅ」は、全編秋田弁で書かれた力強い作品。シャッポコ山とは、秋田県男鹿半島にある寒風山です。また、委員長賞の「アヒルのガー子は、いつだってだいじょうぶ」は、光る卵を産んだガーコのあわてぶりと、だいじょうぶ、だいじょうぶと言い聞かせる、愛に満ちた作品です。

 ぜひ、ご購入の上、お読みください! 私も予約していたら、ちゃんと配信されてましたよ! 感激。
 そして、一冊の注文にも、印刷をして、紙の本として送ってくれるPODも。 こちらも、私もどんな感じか買ってみようと思います。皆さま、ぜひ!(*価格は、電子書籍と異なります) 
 

大久保りん句集『薔薇一輪』(2)

2022年03月14日 | あいさつ
           

落葉踏む彼の日と同じ音たてて
 嬰(こ)に見せる絵本の中も雪がふる
 その中の後家の雛も納めけり
 九月かなちやらんぽらんと雲流れ
 老人にあきあきしたる枯蟷螂
 人の世もとどのつまりは牡丹散る
 賜りし余生に飽きて水中花
 春待つや何年経つても老人で
 春立つやなにくそと押す車椅子
 寝疲れといふ疲れありスィートピー
 一年もいや一日も夢や冬
 薄氷に閉ざされし泡ゆき場なし
 一片の塵もまじえず桜散る
 これからが本番といふ暑さかな       大久保りん


 この方のこれらの俳句が、教科書に載ったり、有名な句として後世に伝わるかと言えば、そんなことはないかもしれません。俳句をやるのはなんのため? この疑問は、句会のたびに、「楽しいから」「でも選んでもらえたら、やはり嬉しい」という思いとともに、抱いています。
 私の句など、死んだとき、誰が読んでくれるものか・・?
 それでも、まだまだ止めずに作っていきましょう。。

 指導者として、他の方の句を選んだり、直したりするときも、実はこんなに厳しくせず、もっとただ楽しんでもらえるようにしようかなとも思うのです。でも・・・。自分の句が選ばれるかどうか? 褒められるかどうか? のところにいては、ダメです。この方のこの句と出会えてよかった! そうなっていただきたいと思うのです。
 りんさんの句と出会えてよかった。りんさん、ありがとうございました。
 

大久保りん句集『薔薇一輪』より(1)

2022年03月13日 | 俳句
 余生とて青野に風の吹いてをり
 鬼灯やさだかな記憶唇に
 あめんぼのけんくわ見てをり商学部 (一橋大学にて)
 木下闇その濃き方はさけて行く
 万歳をせし日もありし敗戦日
 暖房車このほのめきは恋に似て 
 足指の鶏のやうなる更衣
 夢なのだゆたんぽ足で引きよせて

 
 107才の天寿を全うされたとのこと。謹んでお悔やみを申し上げます。
「童子」主宰辻桃子のご母堂様。この方が俳句をやっていて、先生が家に来られて句会をするとき、人数が足らず、娘を座らせたことが、今につながっています。
 90代から100才にかけて作られた句が載っている、この句集。天晴れです。
 本日は、前半分から、抜粋しました。

 陽炎のそのゆらめきの凜として  あぶみ
 
      

 東日本大震災で、陸前高田市の流された松で作った数珠。

実際に見るということ

2022年03月12日 | 日記
 昨日は、テレビでもSNSでも、11年前の映像や画像が流れていました。
 そして、思い出したのは、3月末に行った沿岸部の状況。
 あれは、ある程度おさまったもの。それでもきのうの画像や映像とは違いました。細い川を駆け上った津波の爪痕。ある地点に行ったら、全てが瓦礫になる瞬間。泥だらけの畳。
 私が見たのは、それでも実際に被災された方に比べたら・・・。
 
 5月に行ったときの腐臭。(人ではなく、魚が腐っていたのだと思います)
 一晩、救助を待っていた人が見た景色はどうだったでしょう。
 避難所での暮らしはどうだったでしょう。
 昨日は、原稿と向き合いながら、その合間合間に思いをはせていました。
 
 ツイッターで、沿岸部の市町村にふるさと納税をしているというのが流れてきて、あ、そうか。とも思いました。
 私も今年は、それをやろうと思います。
 また沿岸を訪れます。
 情報は大事です。

北上川 

311から11年

2022年03月11日 | 日記
 東日本大震災から11年。正確には、きょうの午後2字46分で11年。
 いろいろな思いがあります。何度も書きましたが、私はあの日、岩手県内陸部にいました。沿岸には親戚もおり、一週間その生死の確認もできず・・。
 無事が確認できてから、車で沿岸部を訪れました。介護の必要な年寄りを抱えていたので、ボランティアなどはできず、自分が被災したわけでもない、その中途半端な立ち位置に苦しんでもきました。
 その思いは今も同じです。
 みちのく童話賞の実行委員長となり、新しい童話や書き手を発掘する。
 東北のよさを伝えたい。 
 私なりの立ち位置でやるしかありません。
 今も日の目を見るかわからない、震災に関連した作品を書いている最中です。

   

 2013年3月の画像から。岩手の白鳥です。

  

 日本児童文芸家協会賞を受賞した『オオカミのお札』シリーズ(くもん出版)。3巻「美咲が感じた光」は、震災で父と姉を失った女の子の物語。ここに、私が実際に見た景色を描いています。

 新型コロナウイルスが出る前の3月11日に、沿岸部を訪れましたが、予想をはるかに下回る人の姿。数でした。はっきりいって、閑散としてました。新しい施設、嵩上げされた土地、新幹線のとまる駅からは電車の数も少なく、向こうの駅についても、バスやタクシーが都会のようにはありません。レンタカーなどをあらかじめ調べて手配し、ぜひ訪れていただきたいです。

 

東京大空襲77年前

2022年03月10日 | 日記
 77年前の今日、東京は大空襲にみまわれました。
 それと同じことが今、ウクライナで行われています。
 人間は歴史に学ばないと、どこかで見ました。
 なぜ・・。

 想像力の欠如のなせるわざ。
 文学は想像力を養います。プーチンは、物語を読んで育ってないのかな。自分の家族がいるところが、もし襲撃されたら? 幼かった自分がもし今のウクライナの子供のような立場だったら? そう考えてほしいです。

追悼・矢部美智代先生

2022年03月10日 | 日記
 所属している日本児童文芸家協会の元理事長・矢部美智代先生がご逝去されました。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。
 
 つばさ賞佳作・児童文芸新人賞・児童文芸家協会賞と3度、壇上にて、先生から賞状を手渡していただきました。
 童話の講座を拝聴したこともあります。たくさんの作家を育んでこられた功績に敬意を表します。



 昨日梅の木が満開になっていました。先生がお亡くなりになられたのは、でも梅がほころび始めたころのようです。

 

久し振りのかわせみ句会

2022年03月09日 | あいさつ
ZOOMでのかわせみ句会、久し振りにお会いできた方も多くて、よかった! 児童文学をやってる方達なので、二次会での即吟にもばっちり対応できて、さすがでした。ただ1年以上やってなかったため、基本的なことが忘れられていたりもあり、このあとは3ヶ月に1度はやりましょうということになりました! 夏雲システムさまさまです。

  麦畑です。

 麦青む が今頃。ここ、少し前には、「麦踏み」もしてらして、貴重な光景です! 

昨日は、やはりZOOMで、みちのく童話賞実行委員会のスタッフミーティング。月に一度のこのミーティングでいろいろ話し合ったり、情報を交換したり。昨夜は「今さら聞けなかったあれこれ」をお互いききあって。おもしろかった! 秋田市の小児科医でもある井嶋敦子さんには、毎回コロナ情報を専門家の視点でうかがうこともできています。昨夜も、「えー、そうなの?}ということが・・・・。

 明日はオンラインでの授賞式(私が受賞するわけではないです)。来週は、ベリースローペースで進んでいる某作品の打ち合わせが、編集者さんとZOOMで。この作品、何年前からやりとりしてるんだっけ。出版は、来年3月、あれ? 再来年か? (年度で言われるからわからなくなる・・)っていう感じです。でもちゃんと画家さんとやりとりしてくださって、こちらが忘れているころにご連絡がくる。これ、忘れている分、ちょっとしたプレゼント気分になって、感謝。
 
 

ABS秋田放送ラジオに出ます

2022年03月08日 | 活動
 本日9時13分ごろから、ABS秋田放送ラジオ「あさ採り秋田ワイド便」の中の「マヤの子育てランド」コーナーに電話出演します。
 ローカルですが、電波の届く皆さまお聴きください。
 15日から募集開始になるみちのく童話賞について話します。

    

 花粉が飛び始めています。
 ラジオの最中にくしゃみが出ないよう、きょうは薬を飲みます。

殺生石が割れた!? 

2022年03月07日 | 日記
 栃木県にある殺生石を見たことを、以前書きました。芭蕉も奥の細道の中で訪れています。→こちら *赤をクリックすると、その記事に飛びます。

 その石が割れた! というニュースにびっくり。以前から罅が入っていたので、自然現象ではとのことですが・・。でもこの石の謂われと現在の世界の不穏な情勢と、どうしてもリンクしてしまいます・
 しめ縄も切れていたというし・・・。
 
    

 岩なので、割れることも、そりゃああるでしょう。でもねえ。
 この振り返ったときの不穏な空。忘れられません。

 それにしても昨年12月、ここに行って見ておいて、よかった!!
 やはり行けるときに、行きたいところへ行くべきですね。今月末のツアーにも、申し込みました! 

    

『家守神② 呪いの蝶がねむる蔵』レビューをありがとうございます。

2022年03月06日 | 自作紹介
 いろいろな方がレビューを書いてくださってます。

 赤羽じゅんこさんの三日坊主ブログ
 森川成美さんの創作日記</a>
 
物語る心療内科医珠下なぎのブログ
井嶋敦子さんの川天使空間

ツイッターでもたくさんの方が、ご紹介くださっています。ありがとうございます。
 現在、絶賛(?)3巻執筆中です。今年中に、読んでいただけるよう、頑張ります。




 

プーチン

2022年03月05日 | 日記
 ロシアが原発を攻撃したというニュースには、愕然。
 どこかで、それはやらないだろうと思っていたし、核ミサイルの発射はさすがにしないだろう、脅しだろうと思っていた。
 北朝鮮に対してもそう。
 でも、プーチンという独裁者は、それをやった。今後もさらなることをやりかねない。
 ザポリージャ原子力発電所というのを、知らなかった。最大規模なのだという。ここが爆発したら、チェルノブイリ、福島の原発事故より、ひどい事態になり得る(しかし・・、ウクライナと日本、似ている)。
 核ミサイルを発射したら・・・第三次世界大戦? 
 経済制裁が果たして抑制になるのか? 報復をしかねないのが今のプーチンだと思う。ロシアではなく、プーチン! そして、それはそのまま金正恩にも通じること。北朝鮮のミサイル実験は、今はまだ技術が低いかもしれないけど、そのままであるとは限らない。っていうか、普通に考えて技術は進歩してしまうだろうから。ロシアだって、今は日本から遠いところで戦争をしているけど、ウクライナを攻略し、ヨーロッパへ。そして北方領土を足がかりにして日本を攻めてこないとは限らない。今のプーチンは核のボタンを押さないとは限らない。怖い。
 
         

 内裏びな。飾ったのが2日だったので、もう少し出しておきます。
 祈ることしかできないのが、辛い。

 きょうは、久しぶりのかわせみ句会があります。夏雲システムを使って事前に投句し、夜ZOOMで皆さんとお会いできる。楽しみです。
 

富士見ゆる日と見えぬ日と

2022年03月04日 | 自作紹介
     

 富士が見えます。
 全く同じ角度ではないけど、同じ方向の写真が次。

  

 手前の黒くなっている山脈の形は同じですが、富士山が雲で隠れています。
 これからの時期は、霞むことが多くなります。

 


 

上村松園を観てきました~富士美術館

2022年03月03日 | 日記
  富士美術館は、うちから案外近いんです。車で30分くらい? 
  時々とてもいい企画展をしてくださっていて、今は上村松園そして、(松篁)息子さん、(敦之)お孫さんの三代の展覧会をやってます。
  3代の日本画家なわけですが、松園がやはり、飛び抜けて素晴らしい。息子さんお孫さんも、一流ですが、松園さんは別の次元にいる感じです。



  これは、買ってきた絵はがきです。本物は1000倍以上きれい。
  私、ずっと若いときに上野でこの「夕べ」という簾の絵を観て動けなくなったことがあるんです(もしかしたら、別作品かもです。簾越しの女性というのは、別にも描いてらっしゃるみたい)。簾の一本一本の線とその向こうにすけている着物の美しいこと!
 右の「花がたみ」もよかった。これを描くため、精神病院に入った(今でいう取材)とか。この女性の危うい美しさ。現代では描くのは難しいかもしれません。「楊貴妃」もよかったなあ。他も。下絵も素晴らしいし。
 線の強さと美しさが見事です。
  明治、しかも江戸時代に近い時期の方ですよ。女性で初の文化勲章を授与された方なのですね。
  日本画の色の褪せないこと。素晴らしい。
 
 この美術館は都心からうんと離れていて、車じゃないと不便な立地。なので、これまでいつもすかすかだったのですが、きのうは、結構人がいました。といってもゆったりです。
 所蔵しているのが、吉野石膏という会社が多いのも驚きました。吉野石膏コレクションというのもあるようですね。
 
 10代くらいのころ、宮尾登美子さんの「序の舞」が朝日新聞に連載されていました。私はまだ実家にいて、その新聞小説を毎朝楽しみに読んでいた記憶もあります。
 命の洗濯した気分。

『家守神②呪いの蝶がねむる蔵』には、実は私の絵があります。

2022年03月02日 | 日記
 先日、感想のお葉書をちょうだいした中に、絵のことが書かれていました。
 新登場キャラ、お蝶さんの絵を描くシーンがあるんです。主人公の拓が「下手なんだけど」と言いながら描いて、家守神達に爆笑されます。「ホントにへた」「これはもうアートだな・・」という感じで。
 その原稿を読んだ編集者さんに、こんなに爆笑されるほどへたな絵ってどんな感じでしょう。ときかれたため、私は例えば・・と、リモートでの打ち合わせで描いたものをお見せして、後日添付でお送りしたのです。それを、トミイマサコさんにも送っていただいたところ、ほぼ忠実にそのまま拓が描いた絵として出してくださってましたー!
 最初右手で描いた後、もっとへたなほうがいいなと、左手で描いたものです・・。
 このシーンは、最後のほうです。



 みちのく童話賞スタッフの一人でイラストレーターでもある、おしのともこさんがブログでご紹介くださいました。おしのさん、画家でらっしゃるから「絵」に注目してくださって、嬉しいです。そうなんです「絵の力」がこのリシーズの根底にあります。*赤をクリックすると飛びます。
 おしのさん、ピカソの「ゲルニカ」や「アルルカン姿のパウロ」にもしっかり、反応してくださって!
 おしのさんのブログ、私の記事の前のほうには、ラファエロの母子像を模写したのも出してらっしゃいます。すっごく素敵。ピカソの母子像の絵もいいですよね! 
 おしのさん、トミイさんが描いてくださったお藤さんが私に似てるとも・・・光栄です。お藤さんのように、厳しく凜と、でも愛されるキャラになれたらいいな笑。
 また、お藤さん達を描いた画家のことも気になりますとありました。はい。江戸時代の絵師勘兵衛にも、いろいろ秘話があるのです。実は勘兵衛の物語、すでに書いたものがあるのですが・・。なにせ江戸時代の話なので・・。『家守神』シリーズがもし間違って大人気になれば外伝として世に出る可能性があります。すごく自分では好きなので、そうなるといいなあと願っています。もしそうならなかったら? それはそのとき考えましょう笑。

 他の知り合いの作家さんも、たくさん嬉しい感想をブログに書いてくださっています。そちらはまた別でご紹介させていただきます。