fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

若葉

2022年06月17日 | 自然観察
      

 遠目で、白い花かなと思ったら、クヌギの若葉でした。

 おいしいケーキが食べたいなあと思いましたが、最高においしい! って、最近思えないんですよ。
 子どもの頃、生クリームのケーキなんて、最高だったのに。今は、おいしいものに溢れてるからでしょうか。ケーキ屋さんのケーキ、高いのに。おいしいんだけど、なんか違う。求めているおいしさじゃないんですよ。

 私はもともと、舌は鈍感で。最高においしいとつれていっていただいた、老舗の料亭でも、うーん。そりゃあ、おいしいけど、これすごーく高いだろうに、それほどかなと思ってしまって。

 最高においしい! と思ったのは、舅が作っていた畑の野菜かな。新鮮な芽キャベツやほうれん草。あれはおいしかったなあ。と思えば、私の舌も、そんなに鈍感ってわけでもないと思うんですよ。

 まあ、基本は、野菜をしっかりとって、豚肉の料理が1品あればいいかな。

梅雨寒あるいは、喜雨休み

2022年06月16日 | 俳句
 昨日は、寒くて「梅雨寒」だなあと思いました。
 この時期に梅雨で俳句を作ると平凡。ちょっと前なら、田植寒といえばいいけど。
 農家の方が、雨で農作業を休むのを、喜雨休みとも言います。

 仏壇のちらし眺むや喜雨休   あぶみ 

 最近、ちらしといわず、プライヤーとか、他にもなんだっけ? 別の言い方しますよね。でも昨日ドラマでは「ちらし」といってました。

 7月8月、一気にいろいろ予定が入ってきました。あっちに行ったりこっちに来たり・・。疲れてダウンしないようにしないと。あ、9月以降もだな・・。うっかりミスしないように、気をつけましょう。ひとつひとつ。

 立葵

朝ドラと大河ドラマ

2022年06月15日 | 日記
 偶然があまりにも重なったり、展開が都合よすぎたり、同じかけ声を何度も叫んだり、朝ドラがひどすぎて、観なくなりました。こんな展開でいいんだったら、私が書いてるものだって、もっとこっちの都合で話、進めていいってこと? となっちゃいます。
 就職先も住むところも決めてなくて、沖縄から上京して、雨宿りしたところで三線の音色が聞こえて、沖縄県人会の会長さんと出会い、就職先を世話してもらったレストランのオーナーは、かつて主人公を引き取るはずだったおばさんで、下宿先には、かつて沖縄で友だちだった男性も住んでいて・・。
 お兄さんは、フーテンの寅さんに寄せてるっぽいけど、いいかげんにしろって感じだし。

 そして、大河ドラマのほうは、おもしろい!
 先日は、曾我兄弟の仇討ちでした。これに関しては私はよくわかってなくって、ついいろいろ調べました。
 季語に「虎が雨」というのがあって、これは、敵討ちの日に降る雨のこと。蘇我十郎の恋人、虎が悲しみで泣いている雨だということのようです。頼朝が関係していること、知りませんでした。
 頼家が、狩りは下手だけれども、長男のぼんぼんというだけではない。いざというときに、周りに指図ができる! というところ出していて、へえっと思いました。これから、尼将軍と言われた政子や義時のこと、最後はどこまで描くのか、楽しみです。
 ただ、歴史物語は、書くのは大変です。
 『アテルイ』は記録がそんなにないから、まだ書けたという思いがあります。記録がいっぱいあって、それがまちまちだと、どこを採用するか、採用したものをどう描くか、書かれていない部分をいかに見つけることができるか、ドラマなので、チームなんだろうとは思いますが。
『アテルイ』の頃、田村麻呂や桓武天皇、その辺りも大河にならないかなあ。





宮城県石巻市の未来屋書店石巻店さんの『アテルイ』の展開。『家守神』シリーズ、『友だちの木』もあります!! 
 『家守神』は、2冊並んでいると、やはりまずは1巻を買ってくださるんですね。(あたりまえ)1巻を買ってくださった方が、どうぞ2巻も読みたいと思ってくださいますように!
 実は、来週、こちらをご訪問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 

梅雨~紫陽花の季節

2022年06月14日 | 日記
         

 紫陽花があちこち、きれいです。品種改良でいろんな色、形が楽しめますね。
 
 

 散歩途中、柚子が小さな実をつけています。
 今、いろんな仕事が、ちょうどぎちぎちに入ってる感じです。1つ送り出すと、入れ違いに1つ入ってくる。それをやって送り出すと、先に送り出したものがもどってきて、また直して……。こうやって少しずつ形が整って、本になっていきます。
 その少しの隙間で、また別の仕事もする……。
 
 夜はこの頃頭がまわらず、午前中に集中するようにしています。午後は、ダイレクトの創作ではない仕事を(たとえば、きのうは漢字の閉じ開きの表を作る。某作品読みなど)。夜は読書。でもすぐ眠くなります。
 朝、5時半くらいに起きて7時くらいから机に向かい、10時くらいには、かなり仕事したなーとなる時も。はは、つまり年寄りの生活サイクルになってるってことですわ。
 今の朝ドラがつまらなくて、助かります。その時間、観たいとテレビをつけちゃって、そのまま・・なんて、こともあったので。
 

『家守神』シリーズ

2022年06月13日 | 自作紹介
 先日、行きつけの図書館で、司書さんに、「『家守神』おもしろいです! 3巻が楽しみ。鶴吉さんがいい!」と言っていただけました!! 嬉しいです。
 なかなかダイレクトに、そういう感想ってないんです。知人友人も、ほめてくだって、ありがたいけど、まあそりゃあ、おもしろくなかったとは言わないでしょうしね。

 出版社さんのほうにも、3巻はいつ出ますかという問い合わせがあるそうで・・ううっ、嬉しい。
 頑張らなくては。頑張ってます。
  1巻 妖しいやつらがひそむ家
  2巻 呪いの蝶がねむる蔵

 3巻は?  お楽しみに。
      

『友だちの木』のレビュー~山本悦子さん

2022年06月12日 | 日記
       

 パステルショートストーリーシリーズ『友だちの木』のレビューを、山本悦子さんがブログ「山本悦子のひとりごと」に書いてくださいました。*赤文字をクリックすると、ブログに飛びます。
 山本さんは、ロングセラー『先生、宿題わすれました』を始め、野間児童文芸賞『神隠しの教室』他、たくさんの人気の本を書かれている作家さん。元小学校の先生です。その山本さんのお墨付きをいただけたようで、嬉しいです! 
 先日久しぶりに電話でおしゃべりした、友人のFさんも、『友だちの木』よかったと言ってくださって・・。ますます嬉しくなった一日でした。
 『友だちの木』、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

人との比較は、辛くなるだけ

2022年06月11日 | 雑感など
 先日、かわせみ句会をしました。
 夏雲システムという、大変便利なシステムを作ってくださった方がいて、これが便利。これがなかったら、対面ではなくネットでの句会、こんなにスムーズに気楽にはできないでしょう。
 
 ただ、1つだけ難点があります。
 それは、得点、序列が出てしまうこと。
 一番人気の句から順に・・・。人気の句に選ばれた人は嬉しいけど、最下位になった人は、辛いですよね。ただ、これ、ほんっっとうに、違うんです。一番人気の句が一番いいってわけじゃあない。これは句会の場数を踏めばわかるんですけど、うちの句会は数ヶ月に一度なので、なかなかきついだろうなあと思います。それでも言っておきたい(届かない方も多いでしょうが)。
 一番人気の句が、一番いいってことじゃあないんです。
 最下位が、ダメってことじゃあないんです。

 これは、結社内でもあることです。
 どうしても、毎月の結社紙でも、主宰が順番をつけるように、巻頭というのがあります。それから、大きい文字で掲載される作品、そして、だんだんその他大勢・・私なんか、ずっとその他大勢ですよ!
 
 でもやっぱり、選ばれると嬉しい。それが次への原動力になる。これもまた確かなこと。そこがやっかいです。児童文学だって、そうですよね。あの人はいっぱい本を出している。いろいろ賞をとっている、売れている。他の方と比較していたら、きりがありません。
 でもやっぱり、本が出ると嬉しいし、売れると嬉しい。
 自分がどう頑張っているか。数年前の自分と比較してどうか。
 人との比較ではなく、自分自身が納得できているか、という基準で考えたい。

 話がずれました。
 俳句、やはり認められたい。いいねと言ってもらえると嬉しい。それが句会です。それでも、選ばれなくても、ほめられなくても、自分が作りたい句を作る。そして、基本をやっぱり見直して、自分の句を見直す。そうありたいものです。

 私は、昨年、「童子」大会で、主宰に「あなたは忙しいのに、俳句をやめなくてえらいわね」と言っていただけました笑。「いい俳句つくってるわね」じゃあないんですよ。でもそれでいい。
 そして、私の一句というテーマで原稿を依頼され、

 わたくしはわたくしなりに北開く   辻桃子 をあげました。

 この句は、ずっと私を支えてくれています。これからも、です。
 ほんっと、自分に言ってます。
そう。こうやって書くことで、自分も解放できます。

       
 この木の花は、なんだろう。

   

最近の小学校

2022年06月10日 | 日記
 コロナ禍を境に、学校がいろいろ変わっています。
 先日、孫の学校公開があり、私も行きたかったのですが拒否されました・・・。まあ、それは自然かなと、思いつつ、○○ちゃんの教室には行かない。図書室とか、他の教室を観たいの。と粘りましたが、やはりそれでもダメでした。はい。自分のテリトリーにばあばは、入ってほしくないと。
 それで、娘から聞いた話です。
 なんと、今時、先生は板書をしない! タブレットにぱっと、出して、児童はそれを見て、反応。つまり黒板ではなくタブレットでの授業だったというのです。はあー。板書をじーっと待つ時間がないんです。ぱっぱっと進む。なるほど~。
 机は、二つずつ並んでいるのかなと思ったけど、それも違うみたいですね。

 その担任の先生は、とくにタブレットでお手紙も毎日出してくださるそうで、得意なのかもしれませんが・・。
 コロナ直前、『わくわく子ども俳句スクール』の取材で、国語の俳句授業を見学しましたが、あのときは、普通に板書をしていました。あらかじめ書いておいたものをマグネットで貼るというのも含めてですが。

 私はあまり学校の授業の描写は作品でしないのですが、今年出版のものには、1つ授業風景、あるんですよねえ。近所の小学校に見学を申し込もうかなあ。

     
 
 

いとうみくさんが、河合隼雄物語賞を受賞!

2022年06月09日 | 日記
 いとうみくさんが、『あしたの幸福』で、河合隼雄物語賞をご受賞されました。
          
 これは、児童文学を対象とした賞ではなく、児童文学が受賞したのは初めてとのこと。すごすぎます。
 今年は、すでに産経児童出版文化賞もご受賞しているし、もう総なめという感じです。

 この物語、父親を事故で失ない、独りになった少女が、かつて父と離婚した実母と、父が再婚するはずだった女性と、三人で新しい暮らしを始めるというもの。実母が、ちょっと変わった人で、それがとても現代的です。幸せの形なんてない。人それぞれが違うと感じることができるものです。
 
 いとうみくさん、ちょうど今年デビュー10年なのだそうです。10年前、『糸子の体重計』でデビューのお祝い会をしたときのことが、ずっと前のような、そしてつい最近のような、不思議な気持ち。10年、人を描くということをがっちりやってらした、その成果が、このすばらしい賞につながっているのだと思います。いとうみくの力はまだまだこれからです。どんな作品を読ませてくださるか、楽しみでなりません。
 同じ「季節風」という会にいることが、誇らしいいです。

 これまでの河合隼雄物語賞の受賞者は、、
 第1回 西加奈子 『ふくわらい』 (2012年8月 朝日新聞出版)
 第2回 角田光代 『私のなかの彼女』 (2013年11月 新潮社)
 第3回 中島京子 『かたづの!』 (2014年8月 集英社)
 第4回 いしいしんじ 『悪声』 (2015年6月 文藝春秋)
 第5回 今村夏子 『あひる』 (2016年11月 書肆侃侃房)
 第6回 松家仁之 『光の犬』 (2017年10月 新潮社)
 第7回 三浦しをん 『ののはな通信』(2018年5月 KADOKAWA)
 第8回 該当作品なし
 第9回 寺地はるな 『水を縫う』(2020年5月 集英社)

 昨年ご受賞された、寺地はるなさんは、最近のお気に入りです。昨日も『ガラスの海を渡る舟』を読んだばかり。とてもよかったです。このラインナップにいとうみくが! みくさんには、もちろんこれからも児童文学を牽引していっていただきたいけど、大人の小説の編集者さんも、放ってはおかないでしょう。うう、楽しみです。

梅仕事

2022年06月07日 | あいさつ
         

 今年は、梅仕事はしない、と思ってました。やっぱり時間とられるので。
 でも、先日谷保天満宮行ったら梅が、成っていて、落ちていたの少し拾ってきました。ジャムにします。。

 実は、ずっと風邪気味が抜けずにいたのですが、この日、梅を拾っていたときから、すうううっと何かが抜けていき、元気になりました。。天神様のご加護か、梅パワーか!

俳句講座④ 声に出して読む

2022年06月06日 | 日記
 俳句は、季語があって、575の17音。
 この短い中で、どれだけの表現ができるのか。そのために、切れ字というアイテムがあります。
 ○○や とか~けり は、○○だなあ、すごいじゃん。いいじゃん! 感動! ってこと。けりもまた、しかり。
 切れるということは、そこでいったん、間をおいて、その感動をつかの間味わうのです。ほんの一拍なのに、そこに宇宙を感じることだってできる。
 だけど、それが、上5で切れて、中7で切れて となると、ぼつぼつっとしてしまう。感動するところは一カ所でいいのです。
 なので、三段切れは嫌われます。
 でも、句会をすると、必ずといって、三段切れの句が出てくる。

 先日
 外科皮膚科神経内科柿の花  あぶみ  という句を、ここで作りました。これは、名詞を連ねているので、三段切れです。でもこの場合は、この名詞だけのリズムなので、気にならないのです。全てに当てはまるわけではない・・。

 俳句は句会に出す前に、声に出して読みます。すると、リズムが悪い場合、だいたいは気がつきます。
 ああ、児童文学もいっしょだなあ。


この木の花、何でしょうか。

代表句って、なんだろう。幸せって、なんだろう

2022年06月05日 | 俳句
 自分の代表句って、何かなあ。
 
 先日、ふと

 幸せつてなんだつたつけ文化祭   あぶみ  という俳句を思い出しました。(句集『だだすこ』)

 これは、国立の一橋大学構内を吟行したときの句。ちょうど文化祭前で、立て看板に「幸せって、なんだ?」的なことが書かれてたんですよね。
 ほんと、幸せって、なんでしょう。人それぞれですよね。
 そして、禍福はあざなえる縄のごとし とも思うし。

 私もいろいろあったけど(あったんですよ)、今はかなり幸せかな。
 これ、代表句って言えるかなあ。

     山桜桃

『君色パレット SNSで繋がるあの人』(岩崎書店) ~重版出来

2022年06月03日 | 自作紹介
    
 
今年発売になったアンソロジー『君色パレット』が、早くも重版とのお知らせをいただきました。
 3巻シリーズ、一斉にです。図書館からシリーズでのご注文が殺到していつとのこと。うれしいです。
 多様性を見つめるという視点の企画、そして豪華メンバー(それに入れていただけて、光栄です)。シリーズ3色のおしゃれなデザイン。うなずけます。
 この巻では、私のほか、如月かずきさん、朝比奈あすかさん、佐藤まどかさんが書かれています。
 他の巻では、いとうみくさん、吉田桃子さん、高田由紀子さん、戸森しるこさんなど、今の児童文学のうれっこ作家、知り合いがいっぱい。
 引き続きよろしくお願いいたします。



俳句講座④ きれいげな句を作るのではなく、暮らしを読む。~麦

2022年06月03日 | 俳句
        

 句会に、麦の秋や、麦の雨で俳句が出て、そうだった。麦の季節だ。と思い出し、市内の麦を見にいってきました。
 広い麦畑は、すでに刈り取られていて、別に少しばかり残っていたのが、これです。
 金色に光るあの麦畑、見逃してしまいました。

 麦秋 きれいな言葉。夏、暑くなり出した今頃、麦は金色になり、刈り入れ時に。
 麦刈る 麦車 麦わら帽子 みんな夏の季語です。
 
 そして冬には、麦踏み。
 きれいげな風やら、光やらを詠むのではなく、人間が生きているというそのものを、暮らしを詠みたい。
 きれいげな俳句を作っているうちは、まだまだです(最初はどうしても、そうなっちゃうんですが)。
 森羅万象、花鳥風月、その一端に人間の暮らしがあります。
 
 ところで、ウクライナやロシアからの輸入がなくなり、小麦粉が高くなっているとか? なるとか? 麦は放っておいても、育つもののようです。だったら、日本でもっと麦を作ったら? と思いました。でも麦はとても安いため、農家は作らないらしいです。米もそうなんだけど、まだ米は補助金制度があるから、なんとかなっている・・? そのあたり、詳しくないのですが、麦にも補助金制度はあるらしいけど、米のほうが高い、そういうことのようです。*間違っていたら、ごめんなさい。どなたか教えてください。 ・・この文章、「ようです」「らしい」ばっかり笑。