梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

唐黍のある風景~俳句

2020-06-23 14:24:38 | 俳句&短歌

唐黍(とうきび)トウモロコシなら、ここのが最高だろう。
中道から豊富にかけて一面に広がる唐黍畑…
道の駅の朝市には、取りたての瑞々しい唐黍が並んでいる。
朝一にここへ行ってきた。

 とうきびのどこまで山へ伸びる町 ume

この季節になると、知人たちから季節の果物と一緒に
トウモロコシが届くが、やっぱり一度はこの道の駅の、
トウモロコシを食べてみたくなる。
皮付きのLLは1本170円だけど、
この袋に入っているのは4~5本340で買える。
これはゴールドラッシュで、柔らかくて甘い。

 朝市のもろこし青き匂ひかな  大橋伊佐子
  まさしくこんな風景が広がっているが、
  早くいかないとすぐに売り切れてしまう。

 もろこしを焼くや焦げ目の醤油の香  新井八重子
  今では、レンジで3分半ほどチンすれば美味しく食べられるが、
  その昔は焼いて食べた。
  観光地に行けば、今でも醤油をつけて焼いたものが売られているが、
  その香ばしい匂いと、食べた時の美味しさは格別だ。

 唐黍の煙る山路の一車両  飯田龍太
  さすが伝統俳句の巨匠の句だとこうなる。
  恐らく、小海線で長野方面に向かう一両列車での風景だろう。
  「煙る山路」がいい!!唐黍畑が一面続く風景と、
  高原独特の朝もやが立つ時間と季節感を詠っている…と解釈した。

 北国より唐黍届くあをあをと 芝宮須磨子
  実を言うとトウモロコシは俳句では中秋になる。秋の季語だ。
  いま詠むとなると、夏の季語を入れて詠むことになるが、
  時代が変わると季語も変わっていくのかな…




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