うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

あわてん坊

2016年07月05日 | 日記

負けた・・・

この人に負けた・・・

 

おはようございます。

先日、仕事帰りにスーパーで買い物をしてレジに並んだところ、

お会計をしている女性の様子が、なにやらおかしい。

「ないわ?あれ?おかしいわ」と言いながら、

バッグをまさぐっている。

 

見た目は、とても品の良い感じのマダーム。

身に付けているモノ、すべてが上質だ。

そのマダームが、お困りのご様子。

 

どうするのだろうかと固唾を飲んで見ていたら、

マダームは、くるっと私に向かい、

こう言った。

「あなた、確認してくれないかしら?」

何を?え?何を?

 

「このバックの中、本当にお財布は無いかしら?」

と、バックの中をガバッと広げて、見せてきた。

私は、一瞬なぜか眼を背けた。

見てはいけないモノを見てしまった気がしたのだ。

まるで、スカートがぴゃーっとめくれた人の

パンツを見てしまった時の様な、そんな罪悪感に襲われたのだ。

 

しかし、マダームが、お困りだ。

私は罪悪感を捨て去り、バックの中に眼を凝らした。

 

この赤いのは?と指さすと、マダームは、

「それは違う!」と即座にぴしゃりと答える。

 

あっ、このチャックの中には?と質問すると、

「ない!」と、ぴしゃり。

 

私は、ヘタな事を言うと叱られるという恐怖に囚われ始めた。

そして、恐る恐る、言ってみた。

お家にお忘れになったのか・・・・なっ?

 

私のその一言で、マダームは更にきっぱりとした口調で言った。

「家に忘れた。という事で間違いないわね。間違いないのね?!」

 

ファイナルアンサー?私が決めるの?

私には荷が重すぎる決断だった。

しかし、

このままでは埒が明かぬと思い、

真剣な面持ちで、深く、そして力の限り頷いた。

 

マダームは、私のファイナルアンサーに納得し、

レジ係に、

「ちょっと、このままにしておいて。

家に財布を取りに行ってくるから。」

と伝えて、走り去っていった。

 

私とレジ係が、お互い顔を見合わせて、

一安心といった空気を共有した直後、

家に戻ったはずのマダームの声が店内に響いた。

「どなたかー、私の車のキーを持っていらっしゃるかしらー?」」

そして、店の奥から一人の店員さんが飛び出してきて、叫ぶ。

「これですかー?」

 

そうして

店内は、なぜ?の空気が、広がって行ったのだった。

私も、あわてん坊だが、

マダームには敵わない、そう思ったのであります。

 

そんな、おたまも、落ち着きたまえ!

おたま「ぼく みずが のみたい」

 

 

おたま「こうすれば のめるかな?」

 

 

おたま「のみづらいぞ。 わかった!」

 

 

おたま「こうして からに」

 

 

おたま「こうだ。のめたぞ」

おたま、落ち着け。

もっと飲みやすい方法があると思うぞ!