うわっ、土曜日やないですか?
最近、おじさんが休日もなく忙しいもんだから、
私の曜日感覚も狂ってきたぞ。
おはようございます。
ちょっと、おじさん?
こら、おじさん!
何をしているんや、おじさんめ!
とまぁ、我が家のおじさんは、とかく叱られてしまう。
ほんのちょっと、忘れっぽくて、
ほんのちょっと、注意散漫で、
ほんのちょっと、マイペースで、
ものすごい、こだわりを持ち、
ものすごい、集中力を発揮し、
ものすごい、独創的で、
お世辞なんて、言えない。
嘘なんて、付けない。
怠けるなんて、できない。
だから、
時々、悩み、
時々、苦しみ、
時々、うつむく。
失敗の責任を負うべく、
今日も早朝から職場へ向かった、おじさんは、
出掛けた5分後に帰って来て、
「車が動かない」と、のんきな顔で言うもんだから、
今度は私に叱られながら、
急ぎ足で、一緒に駐車場へと歩いていく。
前を歩くおじさんが、ふいに立ち止まるもんだから、
つんのめってぶつかった私に、
おじさんは、くるっと振り返り微笑みながらこう言った。
「踏まないように、気を付けてくださいね。」
それは、小さなアリの巣だった。
おじさんの心は、どこまでも澄んでいて、
底深くまで淀みなく、光は真っすぐ届き続ける。
がんばれ
がんばれ
がんばれ
そんな、おじさんがくしゃみをしたよ。
「ヘッ、ヘッ、ヘックショーーン」
よね・あや「びっくり したじゃない」
よね・あや「すごい びっくりしちゃったじゃない」
よね・あや「おきちゃったじゃない」
許してやんなよ~。
おじさんも大変なんだよ~。
頭の中が、いっぱいいっぱいなんだよ~。
きく「毛は スカスカだけどな!」
はっきり言っちゃうんだね。