私は毎年、その年の抱負を考えている。
去年の抱負は「お繰り越し」だった。
おはようございます。
西暦や年号を、間違えずお繰り越しするべく1年を過ごしたが、
去年末最後の仕事である、今年1月のタイムカード作成でも、
「28年1月」と記した。全社員すべてのタイムカードに。
今年の仕事始めは、
「28年 29年1月」と記されたタイムカードで始まる。
社員の皆さん、ごめんね。
そんな訳で、今年の抱負は、まだ考えていない。
私の今年は、まだ始まっちゃいないんだ。
早く、なるべく早くお繰り越しして、抱負を考えたいと思っています。
だーかーらー、
今日は、去年あった出来事を書きたいと思います。
私は悩んでいた。
年賀状をどうしようか・・・
真っ白なハガキを前にして、筆を持ってみても、
その筆を走らせる事が出来ない。
怖気づくな、おかっぱよ。
今回の構図は、簡単なはずだろ?
鏡餅なんて、一筆で描けるじゃないか?
そう言い聞かせても、筆は動かない。
下書き無しの1発勝負は、まず自分を信じる事から始まる。
だが、その自分を信じる事が出来ないのだ。
鏡餅の絵、逆にむずい!無理!
そう悟っても、諦める事ができない。
この年賀ハガキで、鏡餅を表現したい。
私は、表現したいんだ、この心を。
私は、そもそも無精な性格だ。
住所録も持っていない。
ただせめて、送って頂いた年賀状にだけでも
お返しをしたい、ただそれだけだった。
悩み続けて、数日。
私は、ある記事で頂いたコメントを思い出した。
クリスマスの画像に対する、有難いお言葉だ。
「これでクリスマスカード作れば・・・」とか
「これクリスマスカードにして配って」とか。
その時は、自分でカードを作るだなんて、
できっこないと思っていた。
私は、コピー機を使って正しくコピーすることさえ、
成功率60パーセントな人間だ。
だから当然、
自信なんて、持てる訳ない。
だけど、私は逃げなかった。
とりあえず画像を作って、いざ実家へ!
父さんが買った、プリンターってハガキに印刷できるんか?
そう聞くと、父さんは、
「知らん。写真しか印刷した事ないからなぁ。」と。
知らんとか、そんな事言ってる暇があるなら、説明書を読め、父さん!
すごい剣幕で言う私に押されるように、父さんは、急いで説明書を読み、
「できるみたいやぞ。」と言った。
じゃぁさ、この画像をハガキに印刷してくれ。
私は、そう言って、USBを父さんに手渡した。
「これ?プッ こんなのをハガキに?ククッ やだよ。」と、
父さんが難色を示す。
嫌だは、無しだ、父さん。やってくれよ。
「ヒヒヒ やだ。
こんな、ばっプッ バカみたいもんにインクの無駄遣いしたくない。ブッ」
笑うんじゃない、父さん。
「わぷっ 笑っとらん。」
笑っとるやないか、娘を笑うな、父さん。
「しょうがないだろ、俺だってこんな下らん事で笑いたくない、
おい、母さんも見てみろ。」
父さんは、そう言いながら、
紙に試し刷りした、年賀状を母さんに見せた。
「ひゃっひゃ、これはよ、鏡餅や~鏡餅や~」
母さん、ありがとう。
分かってくれたんだな、母さん!
ということで、ここへお越しいただいた皆様、
新年 あけまして おめでとうございます。
今年も どうぞ よろしくお願いいたします。
私もだ!
皆様にとって、良い年になりますよう、
心からお祈り申し上げます。