祖父母との思い出は、
そんなに多くはないのだが・・・
おはようございます。
母方の祖父母は、夫婦2人で、田舎でひっそりと暮らしていた。
年に1度あるかないかの、娘家族の訪問に、
お爺ちゃんは、まず、お餅を焼いてくれた。
田舎の御馳走は、決して幼い子供だった私には、
美味しいとは思えなかったが、
それでも、たくさんの料理で、もてなしてくれた事を覚えている。
お祖父ちゃんは、なんでも作れる人で、
味噌も、醤油も、豆腐も、すべて、お爺ちゃんの味だった。
子供の頃は、癖の強い、その味噌が、どうにも苦手だったが、
今になって、あの味噌の味が忘れられなくて、
それに似た物を探している。
一泊した帰り際には、
お爺ちゃんは、必ず、孫の私達に、小遣いを持たせてくれた。
決して裕福では無かっただろう祖父母がくれた千円札は、
細かい折り線が付いていた。
小さく折って、どこかに大事にしまっておいたのだろう。
その折り線の付いた千円札が、
私には、綺麗なピン札より、有難いお宝のように見えた。
夜中、母の在所で、なかなか寝付けなくって、
半分べそをかきながら、起きてきた私を、
お祖母ちゃんが、抱っこして、子守唄を歌ってくれた事がある。
あれは、どんな歌だったろうか・・・
昨夜は、そんな事を、ふっと思い出して、泣きそうになった。
その訳は・・・
私は、我が家のお金と、
そして施設に入所している、おじさんのお母さんのお金も、管理している。
そのお母さん名義の通帳2冊を机に出していたら、
おじさんが、真剣な面持ちで、数字を追っている。
「明瞭でしょ?透明性を高めるために、振り分けてあるのよ」
そう自慢げに話す私に、おじさんは、こう言ってしまった。
「うん。疑わしい箇所は、今のところ、無さそうですね。」
その言い方、ちょっと、引っかかるよね。
不覚にも、泣きそうになったよね。
という訳で、
おたま、お願いします。
おたま「離せ」
おたま「離せ、ガブー」
おたま「おじさんの、ばーか!」
おたま「言ってやったぞ」
もっとや、もっと言ってやれ!
ヒッヒッヒッヒ~