この度は、皆様に、
温かいお言葉を頂き、
まことに、ありがとうございました。
こんなに、たくさんの人に見送られて、
きくは、本当に幸せな猫でございます。
おはようございます。
きくが居なくなった我が家では、
静かな朝が始まった。
私はというと、
うっかり、きく分のご飯を作っては、
「しまった・・・おたま、食べな」と言いながら、
ちょっと涙がちょちょ切れるもんだから、
瞼の腫れが、なかなか治まらない。
とはいえ、自他ともに認める、スットコドッコイ、
決して、暗く沈んでいる訳では、ない。
もっと言えば、訃報を知った友人から、
「おかっぱ、あまり落ち込まないでね。
食欲も無いとは思うけど・・・」
というメールを読みながら、
パンにかぶり付いていた。
2個目。
私は、いつも、不思議に思う。
人は、なぜ、涙を流すのだろう?
悲しくて、無心で泣いている時は、考えもしないが、
過ぎ去った過去を引っ張り出しても、
人は、涙を流すことが出来る。
その涙の訳は、何なのだろう?
楽しかった、あの日に、戻りたい訳でもなく、
辛かった、あの日を、悔やんでいる訳でもなく、
ただ、ふと、よぎるだけで、
なぜ、涙が流れてくるのだろう?
何度、経験しても、その訳が分からない。
ただ、私は、その訳の分からない涙を、
嫌だと思った事は、一度もない。
そんな我が家の猫達は・・・
いつも、我が道をゆく、よねさんだが、
珍しく、きくが逝く前日の夜に、
きくのお部屋の前で、きくに挨拶をしていた。
本当に、珍しい事に。
その後は、相変わらず、どこ吹く風で、
押入れから出した、毛布の上から動かない。
全然、動かない。
毛布が使えない。
いまだに、まだ一度も、毛布が使えない。
うんこさんは、
かずこ手作りベッドをきくさんから受け継いだ。
これまた、動かない。
全然、動かない。
すげー気に入ってる。
そんな様子を見てる、あやさんは、
狙ってる。
ベッドを狙ってる。
すげー狙ってる。
実は、きくさんが大好きだった、おたまは、
ちょっと、しょんぼりしている。
朝ごはんの時も、夕ごはんの時も、
おたまは、必ず、格子越しのきくさんに、
「きく婆ちゃん、ご飯だぞ~嬉しいな~」と
言わんばかりに、スリスリしていたっけ。
きくの亡骸にも、
何度も近づいては、後ずさりをしていたな。
おたま、元気出せよ。