うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

花は、ぱっと散ってゆく

2017年10月22日 | 日記

きくを見送った雨は、

まだ止みそうにない・・・

 

おはようございます。

私が、まだ都会でお嫁さん修行をしていた頃、

近所に、桜の花の模様のような柄をした、

可愛い三毛の子猫がいた。

私は、その子を、さくらちゃんと呼んだ。

 

当時、我が家には、猫が1匹居て、

窓越しに会う、さくらちゃんの母さんとは、天敵だった。

さくらちゃんの母さんは、大きな白黒猫で、

その界隈を仕切る、肝っ玉母さんだった。

私は、その母さんを、ボス母さんと呼んでいた。

 

ボス母さんは一応どこかの飼い猫だったようだが、

決して人懐っこい猫では無かった。

しかし、その子供には、どうやら「人は危険」とは

教えていなかったのか、

さくらちゃんが私に駆け寄ると、

ボス母さんは、少し離れた所で、見守っていた。

 

さくらちゃんを我が家の2匹目に、そう考えた私は、

ひたすら、ボス母さんをつけ回す、探偵となった。

飼い主さんを探し当て、子猫を下さいと、お願いしたかったからだ。


ある日は、息を潜めるボス母さん。

その背後で、私も小さく息を潜めていると、

ひとっ跳びで、みごと鳥を捕らえたボス母さんは、

生きたまま、さくらちゃんの元へと運ぶ。

メジロが・・・可愛いメジロが・・・

 

ある日は、総毛立つボス母さん。

厳つい顔のオス猫がさくらちゃんの前に現れたのだ。

我こそは助っ人になろうと見ていると、

ボス母さんは、声も出さずに先制攻撃でオス猫をやっつけた。

つ、強い・・・後ろ向きへの隙あり攻撃・・・

 

ある日は、ひときわ優しいボス母さんだった。

さくらちゃんをいつもより入念に舐めている。

近くへ寄ってみると、昨日まで元気だったさくらちゃんが、

私を見ても、駆け寄って来ない。

おかしい・・・明日、誘拐しちゃおう・・・

 

そして、次の日の朝、ボス母さんは、

我が家の窓の外で、静かに座っていた。

いつもなら、家の中の猫と、フーシャー口喧嘩をするのに、

その日は、静かに1匹で座っていた。

そして、さくらちゃんの姿を見る事は、もう二度となかった。

 

そういえば、あれは、

長雨が続く、春の事だった。

さくらは春、きくは秋に、ぱっと散って行ったのか・・・

 

ここ1週間ほど、雨が続いている。

そこへ、どうやら台風もやって来るらしい。

洗濯物は乾かない。

部屋の中で、干せるだけ干し、

自分のパンツは、手に持ってグルグル回して乾燥を試みながら、

着ている服は、洗い立ての湿った部屋着だ。

着て乾かす法だ。

なにやってんだ、私ったら。

ボス母さんとは、えらい違いだな。

 

およねさ~ん

あっ、あやじゃないの。

今は、よねさんとの触れ合い中だぞ~

 

あや?

 

 あや、目が怖いから

 

あやさん?

ガンを飛ばすのやめて

 

あや?

ロックオンしちゃダメ

 

あやさん?

 

 あや「おばちゃんめ~」

嵐を呼ばないでね。ド転婆娘よ!