私は、毎朝、
出勤前、朝食を食べに実家へ寄るのだが、
だからか、どうだか、
母さんが風邪を引いていた。
おはようございます。
私の風邪が移ったのかは、定かではない。
私の風邪症状と酷似しているが、定かではないのだ。
そんな母さんは、ブーブーに風邪を引いていた私が、
風邪を引いていた事に一切、気が付いていなかった。
母さんの目は、昔から、だいたい常に、節穴だ。
私が初潮を迎えた記念すべき日、
母さんは、ボラギノールを手に、すべて分ってる風を吹かせて
「ほい、ケツを出せ!塗ってやる」とだけ言い放った。
今思えば、おそらく扁桃腺炎に罹り声が出なかった時は、
「お前~、食い過ぎだな」としたり顔で、知ったか風を吹かせたし、
小学生は、パーマをかけてはいけない校則があったのに、
10歳の私を美容院に連れて行き、パーマネントを掛けさせ、
「これで、ちいとは可愛く見えるやろ」と満足げな風を吹かせた。
実際は、当時売れに売れていた、B&Bの島田洋七にそっくりとなった。
だから私は、負けるもんかと涙を呑んで逆手にとって、
「もみじ饅頭~」というギャグを自分のテッパンにしたんだ。
すべりまくったが、私はへこたれなかった。くどいくらい推した。
そんな母さんは、自分への意識は、エベレスト級に高い。
毎朝、血圧・体重・体温を測って、それをきちんと記録するし、
いまだに、基礎化粧品の肌への追求も余念が無い。
素顔で外に出る事は、絶対しないし、自己管理に手は抜かない。
もちろん、軽い風邪にも、油断はしない。
「ほい、おかっぱ?この鼻水は、どうや?わし、大丈夫やろか?」と、
朝食を食べている最中に、キッチンペーパーにかんだ鼻水を見せてくる。
かむたび、いちいち見せてくる。
「あっ、この痰は、黄色くないから大丈夫やよな?」と、
キッチンペーパーに吐き出した痰も、見せてくる。
ちょっと待ってよ、母さん!
色々言いたい事はあるんだけど、まず、
なぜに、キッチンペーパーなんや?
近くに箱ティッシュがあるのに、なぜキッチンペーパーなんや?
「おまっ、そんな事も分らんのか?
ティッシュだと鼻水がはみ出しちゃって、汚いやないか」
ん~、ん~、どこをツッコめばいいのか、もう分らん。
さて、母さんが、新たなマットを編んでくれたことで、
なんとか折り合いを付けよう。
以前は、こうだった
これでは、おちおち寝ていられなかったが、
実際は、これでも普通に熟睡できる私だが、
こうして、2枚並べれば、猫も人も快適になったよね。
もちろん、新しいフカフカの方は、猫が陣取るけどね。
楽ちん楽ちん、極楽や~
おじさん「掃除機、かけますよ~」
はい、どうぞ~
おたま「楽ばっかりしてズルいぞ、おばちゃん達め」
いや、そうでもないんだぞ。
おばちゃん、マットが増えても、実際は楽になっていないんだぞ。
こうだもん・・・。毎夜、こうなんだもん・・・。