うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

食いしん坊の恐ろしさ

2018年11月21日 | 日記

食べ物の恨みは怖いというが、

昔、私の姉が、

都会で買ってきたケーキを父さんに食べられて、

本気で泣いて怒り狂った事を思い出す。

 

おはようございます。

当時、姉はとっくに成人していた。

私も、小学生の頃、

ソフトボール部でキャッチャーを務めていたのだが、

そのチームの要とも言える、

もっとも冷静でいなければならない私が、

試合の前に、日陰に置いていたお弁当のおにぎりを無数の蟻にたかられて、

今世で、もっとも強い絶望と怒りを知った。

 

試合が始まっても、声も出さず、

憮然とした顔でキャッチャースボックスに座り続けた。

ピッチャーの送球が少しでも逸れれば、手を伸ばしてまで取らない。

構えたミットに来ない球は、一切取らない。

後ろへ見送った球は、ピッチャーが走って取りに行く始末だ。

一応、言っておくが、

おにぎりを蟻に食べられたのは、ピッチャーのせいではない。

 

バッターボックスに向かってくる相手チームの選手に対しても、

私は、キャッチャーマスク越しに鬼の形相で睨み続けた。

そして、聞こえるか聞こえないかの音量で、ずっと

「ちっ!やってられない」と呟き続けていた。

バッターといってもほんの12歳程度の子供だ。

後ろから感じるただならぬ圧に、身動きもできず、

バッタバッタと三振に討ち取られる。

あの時の私は、ジェイソンより怖かっただろう。

ここでも言っておくが、

おにぎりを蟻に奪われたのは、相手チームのせいではない。

 

守備につくチームメイトも、ピリピリだ。

少しでもエラーをすれば、「おいこらーーー」と巻き舌で罵られる。

先生にではない、私にだ。

その時でさえ、座ったままの私にだ。

誰しもお分かりだろうが、

おにぎりを蟻にやられたのは、誰のせいでもないのだ。

これを、俗にいう、八つ当たりというのだろう。

 

今思い返せば、あの試合、勝てたことが、せめてもの救いだったな。

そして、あんな傍若無人な私に、みんな、優しかったな。

今更だけど、ごめん。

 

うんこさん?

これ見て!

ドライフードに凄く大きい粒が混ざってたの。

食べてみるか?

 

うんこ「おにぎりみたいに大きいわね」

 

コロコロ

 

ちょいちょい

 

ちょちょちょちょい

 

コロコロ、コロコロコロ~

うんこさん?

どこに転がしてくの~?

 

うんこさ~~~ん?

これは、さりげなく蹴とばしながら、おたまに奪われまいとしている様だが、

結局大きすぎて、食べる事は叶わなかったようだ。

 

残念だったな。

うんこさん、大丈夫か?

 

うんこ「ここ、すっごい、抜け毛・・・」

あっ、ごめん。