ほんの少し習慣を替えただけで、
出くわす顔ぶれも変わるものだ。
おはようございます。
去年末、貸し駐車場を別の場所へと借り換えた。
そのため、
駐車場に向かう、あの静かな路地を通ることは、もう無いだろう。
あの元気なお婆ちゃんとも、
春になると美しい花を咲かせる、あの植木とも、
そこに集う小鳥とも、もう会う事はない。
その代わりに、
仕事を終えて帰ってくると、
だいたい、毎日、出くわす相手ができた。
駐車場に車を停め、
カバンを鷲掴み、転げ落ちるように車から出て、
小走りで向かう先は、お散歩中のソラちゃんだ。
そして、挨拶を交わす
お気づきだろうか?
この一連の会話を。
うん、そうです。
私としゃべっているのは、飼い主さんです。
飼い主さん、いつもアテレコありがとう。
お手数かけます。
ちなみに、ソラちゃんは、
いつもビジネスライクな対応をしてくれる。
シッポを振るとか、喜んで飛びついて来るとか、
キュンキュン鳴くとか、そういうことは一切しない。
微動だにせず座っている。
言い換えれば、我慢している。
ソラちゃん、いつも、ごめん。
おばちゃん、熱くてごめん。
うんこさん?
そろそろ、飼い主さんにもご挨拶するべきだよな?
ん?
なぜ、わしの足の上にネズミさんを乗せてくるんだ?
なぜだ?
何が言いたいのだ?
ご飯は、とっくに食べただろ?
うんこ「ふ~」
なに?
なにその、ため息?!