唐突ですが、今日は、
私の自慢話をいたしたいと存じます。
おはようございます。
たまには、自慢話も聞いてみたいと言っていただいたことで、
「いいの?自慢なんてさせて頂いちゃって、いいのかしら~」と
喜び勇んで考えてみたら、自慢になるようなエピソードが一つも浮かばない。
驚いた。
そもそも、私が常に心に留めている格言が、
「人を疑うな。己を疑え。」なほど、私はあやふやな人間だ。
よって、職場で隣の熟女さんに、私の自慢になるとこを聞いてみた。
すると、熟女さんは、淀みなくスラスラと答えてくれた。
「体温が高いとこ、じゃない?」
それを聞いて淀んでいる私に、熟女さんは、
「体温高いとこでしょ?」と追い打ちをかけてきた。
たしかに、私は体温が高めだ。
それはそれで、良いことかもしれないが、
今の時点では、基礎体温の高さを自分の言葉で自慢できるほど、
自分のものに出来ていない。
せっかく見つけてもらって恐縮だが、今回はこの点は見送ろう。
ならば、これはどうだろう?
パーマ液に決して負けない、意固地な直毛。
これは困ったことなのだが、1周まわれば自慢になるかもしれない。
将来性を見据えて考えれば、自慢になる時代がやってくるかもしれないのだ。
要経過観察だ。
あっ、あった。ありました。
私は、痛みには強いのかもしれない。
これは自慢になるのではないだろうか。
以前、おそらく尿管結石が原因だろう痛みで、病院へ走ったことがある。
しかし、誰もかれも、信じてはくれなかった。
なぜなら、私がヘラヘラ笑っていたからだ。
立っていられない痛みの中、
血尿というより鮮血を吹き出しているのに、
ヘラヘラ笑っていた私がいけなかったのだ。
あの時もだ。
くも膜下出血の手術後も、
もちろん頭蓋骨を開けた訳だから、痛かった。
看護師さんが、鎮痛剤の量を測るためか、確認をしてくれた。
「今の痛みを、1から10で表すと、どこ?」と。
私が「3かな?」と答えると、看護師さんに叱られた。
「そんなはずない!あなたは今、10の痛みを感じてるはず!」
術後は、特に痛みを我慢するのは予後に良くないそうで、
「おかっぱさん、いい?今が10!覚えておいてよ。我慢しないでね」
と、強く叩き込まれた。
しかし、その後、何日も横になっているせいで、
腰が痛くなってしまったのだが、その時の痛みこそ、
私にとっては、間違いなく10だった。
それを、看護師さんに伝えると、
「腰の痛みもだろうけど、今の頭の痛みは、いくつ?」と聞かれたので、
やはり「3かな」と答えてしまい、ため息をつかれた。
これらの経験から、
私は少なくとも、頭の痛みと尿管の痛みには強いと言っていいだろう。
そして、これを書きながら、思い出した。
私は、野鳥をそのオーラで見つける事が出来る、という自慢だ。
種類の名前までは確定できない場合もあるのだが、
熟女さんの運転する車の助手席で、ランチを買いに行く時だって、
時速50キロで走る車中からでも、
私は、そのわきの田畑の茂みに居る、小鳥さえ見つけることができる。
「今の鳥は、スズメのオーラじゃない。
あれは、ジョウビタキかな?」という時もあれば、
「うわ~、シギがいた!」と時速60キロに加速した車中で叫ぶ時もある。
「危ない!」と、まだ飛び出してもいない茂みの中にいるキジに気づいて、
熟女さんに急ブレーキを踏ませることもあった。
熟女さんは、大変だ。
空高く飛ぶ、ハヤブサにいたっては、そのオーラは半端ではない。
俯き加減に歩いていたって、気付いて空を見上げるほどだ。
もはや「呼んだ?」と声を掛けそうになる。
これは自慢になるのではないだろうか?
ただ、懸命に手を振ってくれている知人には、
全く気付かず真顔で通り過ぎることが、よくある。
手を振ってもダメならと、呼んでもらっても、気付けない時もある。
デスクで仕事をしている振りをしてボーっとしている時などは、
社長の呼びかけにも、気付くことは、ほぼ無い。
と、長々自慢してしまったが、一番の自慢は、
やっぱり我が家の猫達だろう。
そうだな、おたま?
おたま?
なんだか、その手が、気になるわ~。