いわゆる、
乳飲み子という段階の子猫を育てたことは、
今回が初めてでは無かったのだが・・・
おはようございます。
生後0日から育てたのは、調味料達が初めてだ。
母猫の母乳を飲んだ経験は、わずかな時間だったろう。
母猫の初乳は、約一週間出るといわれており、
その中には、病気にならないよう、たくさんの抗体が含まれている。
しおからは、初乳もほとんど飲めていないだろうなぁ。
そんな、しおからを見ていて、
「今までの子達より、かなり、おぼこいなぁ」と心配になっていた。
あまりにおぼこいのだ。
体格は、生後40日の平均並みだし、動きも良い。
乳歯もしっかり生えていて、
昼寝する私のデメタン(足の親指)も、咬める。
震度3の地震でも起きない私が、痛くて飛び起きる程、強く咬める。
からしは、やっとこさ、
ペースト状の離乳食を自力で食べられるようになったが、
しおは、まだ哺乳瓶でミルクを飲んでいる。
実は、ペーストを食べようと思えば食べられる。
ひと舐めふた舐めは、出来ているのだ。
しかし、すぐに乳を欲しがる。
その状態から、一向にステップが上がらない。
よじ登ってくる高さは上がっている。
今や、首まで登って来られるから、私の首元が傷だらけだ。
そして、ミルクの量もステップアップしている。
飛躍的に、量が飲めるように成長しているのだ。
一気に50ml飲めちゃうんだ!
もはや、乳のプロだ。
「おい、しお!君は生涯、乳一本でいくつもりか?乳一徹か?」と笑いつつも、
内心、本気で心配をしている。
ペースト状が食べられるようになった、からしも、
数日間、それ以外の進展は全く見られなかった。
「普通さぁ、成猫が目の前でドライをカリカリ食べてたら、
この歳の子は、興味を示してかじってみたりするんだけどなぁ」と
こちらも、本気で心配だった。
そして、今朝。
私は、からしに、ペーストではなく、粒のキトン用ウェットを出した。
からしは、皿に顔を突っ込んで
「ムームー」と鳴き声を発した。
ペロペロと舌で舐められない餌に苛立っているのだ。
そこで、私は指で数個すりつぶし、からしの口元に運び、
そのまま皿に誘導する。
その時、初めての光景を目にした。
「からしが、粒を咀嚼してる」
そこで、からしは、理解したのだ。
食べる=噛む という事をだ。
それからは、からしは粒状のウェットを猛然と食べ始めた。
猫の食事が終わった数分後、私が食べてるランチパックをも欲しがった。
いけない事だが、小さくちぎって口元に持っていくと、
それも食べた。
むちゃむちゃ、噛んでいるではないか。
「からし、噛むって美味しいね~」と思わず、2切れめをやってしまった。
そうか・・・
この子達は、噛むという事も、知らないんだもんなぁ。
飲む、舐める、という事から、噛むというステップにも
戸惑いながら、頑張って生きているのだと改めて気付かされ、
胸が熱くなる朝だった。
しおも、頑張ってるんだもんな!
しお「おおきな、ちりだ」
あや「なんですってー!」
しおは、まだ乳から離れる勇気が持てないのだろうが、
大きな猫に、からむ勇気は持っているのだ。
しお「にちゃん、ちろい」
しお「まっちろめ!」
君も、いずれ、まっちろ(真っ白)になるぞ。
しお「ちょなの?」
ちょなの。
しお「ちおのおうちに、しゅる」
それは、うんこのお顔ハウスなのぉ。
君のお家は、君がもう少し大きくなったら、
もっとええとこを探してやるからな。
あぁぁぁ、それ思うと、今度は目の奥が熱くなってくるんですけど~。