うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

熱い朝

2019年09月01日 | 保護猫日記 2019

いわゆる、

乳飲み子という段階の子猫を育てたことは、

今回が初めてでは無かったのだが・・・

 

おはようございます。

生後0日から育てたのは、調味料達が初めてだ。

母猫の母乳を飲んだ経験は、わずかな時間だったろう。

 

母猫の初乳は、約一週間出るといわれており、

その中には、病気にならないよう、たくさんの抗体が含まれている。

 しおからは、初乳もほとんど飲めていないだろうなぁ。

そんな、しおからを見ていて、

「今までの子達より、かなり、おぼこいなぁ」と心配になっていた。

あまりにおぼこいのだ。

 

体格は、生後40日の平均並みだし、動きも良い。

乳歯もしっかり生えていて、

昼寝する私のデメタン(足の親指)も、咬める。

震度3の地震でも起きない私が、痛くて飛び起きる程、強く咬める。

 

からしは、やっとこさ、

ペースト状の離乳食を自力で食べられるようになったが、

しおは、まだ哺乳瓶でミルクを飲んでいる。

実は、ペーストを食べようと思えば食べられる。

ひと舐めふた舐めは、出来ているのだ。

しかし、すぐに乳を欲しがる。

その状態から、一向にステップが上がらない。

よじ登ってくる高さは上がっている。

今や、首まで登って来られるから、私の首元が傷だらけだ。

そして、ミルクの量もステップアップしている。

飛躍的に、量が飲めるように成長しているのだ。

一気に50ml飲めちゃうんだ!

もはや、乳のプロだ。

「おい、しお!君は生涯、乳一本でいくつもりか?乳一徹か?」と笑いつつも、

内心、本気で心配をしている。

 

ペースト状が食べられるようになった、からしも、

数日間、それ以外の進展は全く見られなかった。

「普通さぁ、成猫が目の前でドライをカリカリ食べてたら、

この歳の子は、興味を示してかじってみたりするんだけどなぁ」と

こちらも、本気で心配だった。

 

そして、今朝。

私は、からしに、ペーストではなく、粒のキトン用ウェットを出した。

からしは、皿に顔を突っ込んで

「ムームー」と鳴き声を発した。

ペロペロと舌で舐められない餌に苛立っているのだ。

そこで、私は指で数個すりつぶし、からしの口元に運び、

そのまま皿に誘導する。

その時、初めての光景を目にした。

「からしが、粒を咀嚼してる」

そこで、からしは、理解したのだ。

食べる=噛む という事をだ。

それからは、からしは粒状のウェットを猛然と食べ始めた。

猫の食事が終わった数分後、私が食べてるランチパックをも欲しがった。

いけない事だが、小さくちぎって口元に持っていくと、

それも食べた。

むちゃむちゃ、噛んでいるではないか。

「からし、噛むって美味しいね~」と思わず、2切れめをやってしまった。

 

そうか・・・

この子達は、噛むという事も、知らないんだもんなぁ。

 

飲む、舐める、という事から、噛むというステップにも

戸惑いながら、頑張って生きているのだと改めて気付かされ、

胸が熱くなる朝だった。

 

しおも、頑張ってるんだもんな!

しお「おおきな、ちりだ」

 

あや「なんですってー!」

しおは、まだ乳から離れる勇気が持てないのだろうが、

大きな猫に、からむ勇気は持っているのだ。

 

しお「にちゃん、ちろい」

 

しお「まっちろめ!」

君も、いずれ、まっちろ(真っ白)になるぞ。

 

しお「ちょなの?」

ちょなの。

 

しお「ちおのおうちに、しゅる」

それは、うんこのお顔ハウスなのぉ。

君のお家は、君がもう少し大きくなったら、

もっとええとこを探してやるからな。

あぁぁぁ、それ思うと、今度は目の奥が熱くなってくるんですけど~。