今年のクリスマスは、
なんだか静かじゃありませんか?
おはようございます。
以前は、世の中がクリスマス一色だった気がする。
スーパーに至っては、陳列棚が、
強制的にパーティーを促していたが、
今年は、クリスマスが来る前に、鏡餅が売っていた。
そんな中、私は昨夜、サンタクロースになり損ねた。
23日の夜、友人と食事に出かけると、
その駐車場で、猫の鳴き声が聞こえた。
並んでいる車の下を1台ずつ這いつくばって覗いていたら、
いた!いたいた!!
「うわっ。けっこう小さい・・・」
生後3か月程度だろう。
にゃ~っと鳴きまねをしてみると、
「びゃーん」と返ってくる。
「どうした?母さんとはぐれたんか?」
そう問いかけると、今度は黙ってこちらを見ていた。
一応、「おいで」と声を掛けてみたが、来るつもりは無さそうだった。
食事中も、友人には悪いが、心ここにあらずだった。
いや、私はそんなつもりはなかったが、友人からはそう見えたのだろう。
食べ終えてすぐ、友人は、ため息交じりに
「猫が気になってんでしょ?」と私より先に席を立った。
今年の冬は、それほど寒くはないが、
しかし夜となれば、やはり冷え込んでいた。
子猫の声は、食事前に居た場所から少し移動して別の車下で、響いていた。
「おいで。勇気を出して。大丈夫だから。」
30分ほど粘ってみたが、子猫が車下から出てくる気配は無かった。
これ以上続けると、子猫を余計に怖がらせてしまうと思い、
声を掛けるのをやめ、静かに立った。
「そりゃそうだろうね。怖いよね。」
そう呟き、自分の車に乗り込んだ。
そして、昨夜、前日とほぼ同じ時刻に、
私は、その駐車場に居た。
今度は、猫用のウェットフードと洗濯ネットを持って。
しかし、猫の声は、どこからも響かなかった。
「そりゃそうだろうね。」
そう呟いても、なかなか車に戻る気になれず、
私は、そのまま、立ち尽くしていた。
こんな事、クリスマスイブじゃなかったら、
しようとも思わなかった。
昨日は、特別な夜なんだから、
あの猫に、特別な日を贈りたいと思ったんだ。
しかし、私は何も贈ってやれなかった。
サンタクロースにはなれなかった。
さて、我が家のイブは、
のん太の初お留守番の日だった。
夕方、家に戻ってみると・・・
のん太「かかぁ~、おかえり~」
うん、ただいま!
と言いたいところだけどね、のんちゃん?
たれ「おおおお、おかえり、母ちゃん。ごめんなさい」
いいのいいの、たれちゃん?
たれちゃんの仕業じゃないんだから。
見てなくたって、どいつの仕業かくらい、かかぁは分かってる!
のん太「おい、かかぁ!見ろ!」
もう見ろって言っちゃってるもんね。
のん太「のんは、こうちて、やるんらぞ!」
再現してくれちゃってるもんね。
そんなわけで、昨日は、静かとは程遠い、
悲喜こもごもなイブであった。
うんこ「皆さん、メリークリスマス!」
うんこ「ところで母さん?なぜ、これなの?普通、あれじゃないの?」
いや、あれは、こっちに被ってもらったもんで・・・