昨日、やっと!
BunkamuraのLeCinemaで、
「Ballet アメリカン・バレエ・シアターの世界」で知られるバレエ・ドキュメンタリーの雄、
フレデリック・ワイズマン監督の
「パリ・オペラ座のすべて」
LA DANSE Le Ballet de L'Opera de Parisを観て参りました!
2007年の84日間に渡る密着取材から得た、オペラ座の舞台にかかる様々な作品、そのリハーサル、経営、裏方、ダンサーの葛藤、などなど、リアルな断片を手を加えていないかのようにコラージュしてそのまま突きつけることで、今のオペラ座の全容が立ち上がる・・・という作り。
ある一つの作品のメイキング、のように、順を追ってフォーカスして、最後は完成した作品でカタルシスを観客に与える・・・といった手法のドキュメンタリーを見慣れている目には恐ろしく不親切で時として冗長。
観ている側に緊張感を持続するためのコンディション調整を強いる(周囲のカップルの男性は途中から睡魔に襲われていた模様)
ある種難解な作品、と言われても仕方がないかもしれない・・・。
ただ、バレエファン、とりわけオペラ座バレエ団の愛好者にとっては、そのふんだんに詰め込まれた多くのリハーサル、コンテンポラリーからヌレエフ版のクラシックまで、日本公演には持ってきてもらえないような、今のオペラ座で掛かっている演目の数々を実際に見られる(振付家やメートル・ド・バレエとの作品作りまで)というのはもう、夢のような展開。
一般には不評?な160分の上映時間も、その多くでオペラ座のメートル・ド・バレエ、
ローラン・イレールによるダンサーの指導場面が丁寧に描かれているのを見ると、
短くすべきだとはとても言えません・・・。
取り上げられている作品は・・・(順不同)
◆「メデの夢」
王女メディアのバレエ版。プレルジョカージュのコンテンポラリー。
初役の若手エトワール、エミリー・コゼットにイレールが指導する場面が深い・・・。
どう演じたらいいか、自分でも解釈が出来ない、というエミリーに、コクトーの言葉だけれど、と前置きして、「解釈は観客に委ねろ」と。
自分が舞台でどう感じるのか、ということが大切で、リハーサルのときには理解が出来なかったことが 舞台の上で実際に子供を手にかけて血に染まって初めてわかることがある、と。
映画の最後で、実際の舞台をレティシア・プジョル(←失礼!確かな筋からのご指摘でデルフィ-ヌ・ムッサンとわかりました)が演じているのが映されるのですが それはそれは・・・。
バレエ、と言えば白いチュチュ、というイメージを持っている方には衝撃かも。
今のオペラ座はかなりコンテンポラリーの新作の比重が重く、そのこと自体をテーマに
芸術監督のブリジット・ルフェーブルが様々な局面で語る場面が多く挿入されているのも興味深いですね。
後半、この作品の舞台映像として、どの場面かはわからないのですが、
東洋系のアリス・ルナヴァンと逞しきウィルフリード・ロモリ(彼はもう引退してしまいましたが この撮影の当時は現役エトワールだったんだわ・・と感慨深いものあり)のパ・ド・ドゥがかなり長めに紹介されますが、とても美しいです・・・。
◆「くるみわり人形」
パリオペなのでヌレエフ版です。
テクニックに定評のあるレティシア・プジョルが何度もダメ出しをされているシーンが・・・。
さすがは難度の高いパを詰め込むヌレエフ振り付けxxx
雪の精の女性のコールドの場面をイレールが指導している場面を見て、まぁ、ソリストだけでなくコールドも御大が自ら・・・となぜかすっかり団員を羨むわたくし
あ、あと、おもちゃの兵隊さんの群舞の練習で、リーダーである(コールド・リーダーといえばこの人)マロリー・ゴディオンが銃の扱い(持ち位置など)の指導を受けてすぐに(勘が良い)キレのよい踊りを見せるところもツボでした(笑)
◆「パキータ」
優雅な長身エトワール、アニエス・ルテステュと美男ながらなぜか来日公演参加率が低い、エルヴェ・モローのリハーサルはさすがに安心して観ていられます・・・が。
指導の、ロマンチックバレエのスペシャリスト、振付家のピエール・ラコット氏と 夫人の元バレエ界の名花として歴史に名を残すギレーヌ・テスマーが並んで、テンデにバラバラのことを言っていてお互い臆することがないのが笑えます・・・(夫婦漫才?)
その辺は上手くやりすごして、踊りの指摘にはすぐに完璧に対応して修正してくるアニエスはバレリ-ナの鑑・・・。
そんな彼女でも、ラコット氏のある指摘には「そんな指示を聞いたのは初めてだわ」と小さく抗議する場面も・・・。
細部に至るまで、正しく、古典の振付を伝えていく、ということが如何に困難である事か!
トロワの練習で。
あぁ、またイレールが指導!コラ、と呼びかけられている女性はサラ・コラ・ダヤノヴァですね。
ええ、アームスのポジションを直すのに模範を見せるのですが(女性のパートもとても上手!)その腕の作り出すフォルムの優雅さ、美しさに、タメ息・・・。
彼女のクセを指摘するのに「それが欠点だとは言わないが」と前置きをするなど、イレール先生のご指導はあくまでソフト、そして的確!
その後踊った男性はとてもキレがあってイレールも満足。
シモーヌ、と呼ばれていて誰かしら?と一瞬首を捻りましたが、トレヴィーゾでのグループ公演にも参加して、とても爽やかな「オー二ス」を踊ってくれたシモン・ヴァラストロくんだと思い当りました。
さすが!
舞台上でのリハーサルで。マチルド・フルステーが踊っているのを2人の教師?が スカートが長すぎるだの色々辛口なコメントをつけつつ、最後3回転したから、ま、いいか、と流すのがおかしい。
マチルド、この場面を公開段階で見たらちょっとショックかも?
最後の方での舞台映像、ドロテとルグリのPDD.
ルグリはサポートに徹している感じですが、ソロよりも二人で踊るパ・ド・ドゥが好きという彼ならではの丁寧なサポートでドロテが一層輝いているのを観て、2009年5月にオペラ座からは引退、もうクラシックの王子は踊らないという現在の彼に時の流れを感じました・・・
◆「ジェニュス」GENUS
種、という意味のウェイン・マグレガーの新作。
非常に早いテンポでモダンな音楽に乗って踊られる、いかにもモダン、な演目。
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン、ミリアム=ウルド・ブラハムら、若手エトワール・ソリストによって踊られるパートの現代的なスピード感もカッコよかったのですが、
最後の方で 舞台映像でしっかり見られるマチュー・ガニオとアニエス・ルテステュの長身美形エトワールによる演技がもたらす独特の魅力は、オペラ座で見るコンテンポラリーの特別な化学変化を感じさせてくれました。
実際にオリジナルのエッセンスをより正確に伝えているのはマチアスかもしれませんが・・・。
冒頭、様々なリハーサルの場面が紹介されるシーンでバンジャマン・ペッシュと長身のマリ=アニエス・ジローのPDDが。
ペッシュはさほど長身ではないので、多分マリ=アニエスとはクラシックでは組まないのでは?珍しい組み合わせ。 彼女の長い手足は本当にモダンの振り付けに映えますね。
2010年の来日公演では「シンデレラ」と「ジゼル」のミルタを踊ってくれますが、彼女のコンテンポラリーも観たいです。
2日くらいはモダンのMIXプロをやってくれても良いのに・・・。
◆「ベルナルダの家」
フラメンコの作品でもありますが・・・
専制君主のような厳格な母親を中心に食卓を囲む抑圧された黒ずくめの娘たち。
が、突如叫びだします。
バレエって声を出さない芸術のはず、ですが、あらゆる禁を破って新しい普遍的な価値を導く鬼才マッツ・エックの作品はもっともクラシックと対極にあるもの。
その舞台の中心で恐ろしく重力の磁場を作っている母親を演じているのがクラシックバレエの申し子のようなマニュエル・ルグリである、というのが、なんとも・・。
・・・深い、深すぎるオペラ座の懐です。
◆「ロミオとジュリエット」
サシャ・ヴァルツ版。
オーレリ・デュポンとエルヴェ・モロー。
終演後のパーティで芸術監督ルフェーブルさんが挨拶。
彼女だけを映しているので、彼女のスピーチで、その日の指揮者がゲルギエフ!であると知れるのですが。
本当にバレエ好きにとっては細部に至るまで見逃せない映像が満載。
オペラ座、を支える人々・・・食堂の人、左官、静かに豪華な衣装をリペアする衣装担当、レッスンピアニスト
そしてもう昇格する夢をほぼ捨てて?コールドバレエとしての自分の寿命をKeepすべく負荷のかかる役を断りに行く団員、なども映し出されます。
そんな直訴を受け、大口の寄付をくれるスポンサーのツアー計画を練ったり、新規の振付家にダンサー選出のメソッドを伝えたり...ルフェーブル芸監の八面六臀の活躍ぶりも印象的。
屋上で、ミツバチの巣箱からハチミツを採取する人、地下水道(Opera座の怪人!)とそこで泳ぐ小魚!なども。
多角的なアプローチ、と様々な断片の積み重ね・・・
それはまるで現実のオペラ座を映画が模倣してるかのよう。
12月までの上映期間は確実だそう。
多分、もう一度観に行くつもりです
BunkamuraのLeCinemaで、
「Ballet アメリカン・バレエ・シアターの世界」で知られるバレエ・ドキュメンタリーの雄、
フレデリック・ワイズマン監督の
「パリ・オペラ座のすべて」
LA DANSE Le Ballet de L'Opera de Parisを観て参りました!
2007年の84日間に渡る密着取材から得た、オペラ座の舞台にかかる様々な作品、そのリハーサル、経営、裏方、ダンサーの葛藤、などなど、リアルな断片を手を加えていないかのようにコラージュしてそのまま突きつけることで、今のオペラ座の全容が立ち上がる・・・という作り。
ある一つの作品のメイキング、のように、順を追ってフォーカスして、最後は完成した作品でカタルシスを観客に与える・・・といった手法のドキュメンタリーを見慣れている目には恐ろしく不親切で時として冗長。
観ている側に緊張感を持続するためのコンディション調整を強いる(周囲のカップルの男性は途中から睡魔に襲われていた模様)
ある種難解な作品、と言われても仕方がないかもしれない・・・。
ただ、バレエファン、とりわけオペラ座バレエ団の愛好者にとっては、そのふんだんに詰め込まれた多くのリハーサル、コンテンポラリーからヌレエフ版のクラシックまで、日本公演には持ってきてもらえないような、今のオペラ座で掛かっている演目の数々を実際に見られる(振付家やメートル・ド・バレエとの作品作りまで)というのはもう、夢のような展開。
一般には不評?な160分の上映時間も、その多くでオペラ座のメートル・ド・バレエ、
ローラン・イレールによるダンサーの指導場面が丁寧に描かれているのを見ると、
短くすべきだとはとても言えません・・・。
取り上げられている作品は・・・(順不同)
◆「メデの夢」
王女メディアのバレエ版。プレルジョカージュのコンテンポラリー。
初役の若手エトワール、エミリー・コゼットにイレールが指導する場面が深い・・・。
どう演じたらいいか、自分でも解釈が出来ない、というエミリーに、コクトーの言葉だけれど、と前置きして、「解釈は観客に委ねろ」と。
自分が舞台でどう感じるのか、ということが大切で、リハーサルのときには理解が出来なかったことが 舞台の上で実際に子供を手にかけて血に染まって初めてわかることがある、と。
映画の最後で、実際の舞台をレティシア・プジョル(←失礼!確かな筋からのご指摘でデルフィ-ヌ・ムッサンとわかりました)が演じているのが映されるのですが それはそれは・・・。
バレエ、と言えば白いチュチュ、というイメージを持っている方には衝撃かも。
今のオペラ座はかなりコンテンポラリーの新作の比重が重く、そのこと自体をテーマに
芸術監督のブリジット・ルフェーブルが様々な局面で語る場面が多く挿入されているのも興味深いですね。
後半、この作品の舞台映像として、どの場面かはわからないのですが、
東洋系のアリス・ルナヴァンと逞しきウィルフリード・ロモリ(彼はもう引退してしまいましたが この撮影の当時は現役エトワールだったんだわ・・と感慨深いものあり)のパ・ド・ドゥがかなり長めに紹介されますが、とても美しいです・・・。
◆「くるみわり人形」
パリオペなのでヌレエフ版です。
テクニックに定評のあるレティシア・プジョルが何度もダメ出しをされているシーンが・・・。
さすがは難度の高いパを詰め込むヌレエフ振り付けxxx
雪の精の女性のコールドの場面をイレールが指導している場面を見て、まぁ、ソリストだけでなくコールドも御大が自ら・・・となぜかすっかり団員を羨むわたくし
あ、あと、おもちゃの兵隊さんの群舞の練習で、リーダーである(コールド・リーダーといえばこの人)マロリー・ゴディオンが銃の扱い(持ち位置など)の指導を受けてすぐに(勘が良い)キレのよい踊りを見せるところもツボでした(笑)
◆「パキータ」
優雅な長身エトワール、アニエス・ルテステュと美男ながらなぜか来日公演参加率が低い、エルヴェ・モローのリハーサルはさすがに安心して観ていられます・・・が。
指導の、ロマンチックバレエのスペシャリスト、振付家のピエール・ラコット氏と 夫人の元バレエ界の名花として歴史に名を残すギレーヌ・テスマーが並んで、テンデにバラバラのことを言っていてお互い臆することがないのが笑えます・・・(夫婦漫才?)
その辺は上手くやりすごして、踊りの指摘にはすぐに完璧に対応して修正してくるアニエスはバレリ-ナの鑑・・・。
そんな彼女でも、ラコット氏のある指摘には「そんな指示を聞いたのは初めてだわ」と小さく抗議する場面も・・・。
細部に至るまで、正しく、古典の振付を伝えていく、ということが如何に困難である事か!
トロワの練習で。
あぁ、またイレールが指導!コラ、と呼びかけられている女性はサラ・コラ・ダヤノヴァですね。
ええ、アームスのポジションを直すのに模範を見せるのですが(女性のパートもとても上手!)その腕の作り出すフォルムの優雅さ、美しさに、タメ息・・・。
彼女のクセを指摘するのに「それが欠点だとは言わないが」と前置きをするなど、イレール先生のご指導はあくまでソフト、そして的確!
その後踊った男性はとてもキレがあってイレールも満足。
シモーヌ、と呼ばれていて誰かしら?と一瞬首を捻りましたが、トレヴィーゾでのグループ公演にも参加して、とても爽やかな「オー二ス」を踊ってくれたシモン・ヴァラストロくんだと思い当りました。
さすが!
舞台上でのリハーサルで。マチルド・フルステーが踊っているのを2人の教師?が スカートが長すぎるだの色々辛口なコメントをつけつつ、最後3回転したから、ま、いいか、と流すのがおかしい。
マチルド、この場面を公開段階で見たらちょっとショックかも?
最後の方での舞台映像、ドロテとルグリのPDD.
ルグリはサポートに徹している感じですが、ソロよりも二人で踊るパ・ド・ドゥが好きという彼ならではの丁寧なサポートでドロテが一層輝いているのを観て、2009年5月にオペラ座からは引退、もうクラシックの王子は踊らないという現在の彼に時の流れを感じました・・・
◆「ジェニュス」GENUS
種、という意味のウェイン・マグレガーの新作。
非常に早いテンポでモダンな音楽に乗って踊られる、いかにもモダン、な演目。
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン、ミリアム=ウルド・ブラハムら、若手エトワール・ソリストによって踊られるパートの現代的なスピード感もカッコよかったのですが、
最後の方で 舞台映像でしっかり見られるマチュー・ガニオとアニエス・ルテステュの長身美形エトワールによる演技がもたらす独特の魅力は、オペラ座で見るコンテンポラリーの特別な化学変化を感じさせてくれました。
実際にオリジナルのエッセンスをより正確に伝えているのはマチアスかもしれませんが・・・。
冒頭、様々なリハーサルの場面が紹介されるシーンでバンジャマン・ペッシュと長身のマリ=アニエス・ジローのPDDが。
ペッシュはさほど長身ではないので、多分マリ=アニエスとはクラシックでは組まないのでは?珍しい組み合わせ。 彼女の長い手足は本当にモダンの振り付けに映えますね。
2010年の来日公演では「シンデレラ」と「ジゼル」のミルタを踊ってくれますが、彼女のコンテンポラリーも観たいです。
2日くらいはモダンのMIXプロをやってくれても良いのに・・・。
◆「ベルナルダの家」
フラメンコの作品でもありますが・・・
専制君主のような厳格な母親を中心に食卓を囲む抑圧された黒ずくめの娘たち。
が、突如叫びだします。
バレエって声を出さない芸術のはず、ですが、あらゆる禁を破って新しい普遍的な価値を導く鬼才マッツ・エックの作品はもっともクラシックと対極にあるもの。
その舞台の中心で恐ろしく重力の磁場を作っている母親を演じているのがクラシックバレエの申し子のようなマニュエル・ルグリである、というのが、なんとも・・。
・・・深い、深すぎるオペラ座の懐です。
◆「ロミオとジュリエット」
サシャ・ヴァルツ版。
オーレリ・デュポンとエルヴェ・モロー。
終演後のパーティで芸術監督ルフェーブルさんが挨拶。
彼女だけを映しているので、彼女のスピーチで、その日の指揮者がゲルギエフ!であると知れるのですが。
本当にバレエ好きにとっては細部に至るまで見逃せない映像が満載。
オペラ座、を支える人々・・・食堂の人、左官、静かに豪華な衣装をリペアする衣装担当、レッスンピアニスト
そしてもう昇格する夢をほぼ捨てて?コールドバレエとしての自分の寿命をKeepすべく負荷のかかる役を断りに行く団員、なども映し出されます。
そんな直訴を受け、大口の寄付をくれるスポンサーのツアー計画を練ったり、新規の振付家にダンサー選出のメソッドを伝えたり...ルフェーブル芸監の八面六臀の活躍ぶりも印象的。
屋上で、ミツバチの巣箱からハチミツを採取する人、地下水道(Opera座の怪人!)とそこで泳ぐ小魚!なども。
多角的なアプローチ、と様々な断片の積み重ね・・・
それはまるで現実のオペラ座を映画が模倣してるかのよう。
12月までの上映期間は確実だそう。
多分、もう一度観に行くつもりです
そうなんです~
Le Cinemaでは連日超満席・・・と聞いて、落ち着くまで待っておこう・・と
のんびりモードだったのですが、Naokoさまから殿のご活躍ぶりを伺って
うかうかしてはいられないわ!とハタと目が覚めまして(笑)
いやはや、行ってよかったです!
正直メートルにご就任のときには成熟した演技の集大成を見られるキャリアの終盤で
なぜ、舞台に立つ機会が少なくなるような選択をなさるのかと
残念に思う気持ちが強かったのですが、
メートル・ド・バレエの仕事の重要性と深く、情熱をこめてその重責を果たしていらっしゃる
ご様子をこのように詳細に渡って描き出されると・・・
納得せざるを得ないではありませんか(笑)
それにしても、ルフェーブルさんが召集した会議に出ているご様子を拝見するだけで
トキメクわたくしが、あのように様々な指導のシーンを目にするときのヨロコビたるや・・・
それだけで、ワイズマン監督には感謝の念を禁じえませんわ。
「メデの夢」
うわ、ムッサンでしたか、失礼しました!
なんとなく子役たちが舞台に出ているシーンでしたので、実生活でも
お子さんのいるエトワールは実感のこもった演技をさせるなぁと
そこでプジョルと思い込み・・いい加減な記憶で嘘をついてしまいました~
ご指摘ありがとうございます。早速に文中で訂正させていただきました!
アリス・ルナヴァン登場シーンについて、ご説明ありがとうございます。
そういう場面だったのですか・・・
今回の昇進試験で次点に位置していたのが残念だった彼女、
本当に存在感と実力のあるダンサーですよね!
イレールのイアソン・・・きゃ~想像するだけで・・(絶句)
>何か新たにお気づきのことが
あればまた、書かせて頂きますね。
それにしても、映画館の暗闇の中でなんどもあぁ、メモを取りたい!と
思った映画も珍しいです{止まるひよこ}
お待ちしてました ラ・ダンスのご感想!
・・・の割には反応が遅くて申し訳ありませぬが(汗)、少々コメントさせてくださいませ~~。
>>一般には不評?な160分の上映時間も、その多くでオペラ座のメートル・ド・バレエ、ローラン・イレールによるダンサーの指導場面が丁寧に描かれているのを見ると、短くすべきだとはとても言えません・・・。
いや~ほんとに殿・イレールの登場シーンが多くて、我々イレール・ファンには堪らない仕上がりとなっていましたね~。(映画のサブ・タイトルをつけるとしたら、「パリオペ・メートル ローラン・イレールの熱き日々」とかどうでしょ・・・って、思わず悪ノリしてしまった私です~)
>>「メデの夢」
この映画、の最後で、実際の舞台をレティシア・プジョルが演じているのが映されるのですが それはそれは・・・。
あのシーンで迫真の演技を見せていたのはデルフィーヌ・ムッサンですわ~。(レティシアはこの作品をレパートリーにはしてないはずです。)彼女がスタジオで一人この作品の稽古に没頭するシーンも何度か出てきましたね かなり入り込んでてあれも結構コワかった・・・。
>>後半、この作品の舞台映像として、どの場面かはわからないのですが、東洋系のアリス・ルナヴァンと逞しきウィルフリード・ロモリ(彼はもう引退してしまいましたが この撮影の当時は現役エトワールだったんだわ・・と感慨深いものあり)のパ・ド・ドゥがかなり長めに紹介されますが、とても美しいです・・・。
ルナヴァンの踊っていた役はグラウケ、メデの夫・イアソンを誘惑する役どころで、これは誘惑のダンスですね。私的にこの映画のダンス・シーン中、最も印象深かったものの一つでした。
ルナヴァンはこの作品の初演時にアニエス、イレールと共に2ndキャストに抜擢されたんですよね。大エトワールのイレール相手に一歩も譲らない挑戦的なダンスを見せてくれて、目から鱗だった記憶が・・・(そして、イアソン役のイレールが、これまたぞっとするほど美しかったのですよ・・・はああ。←遠い目)
mariaさん、この映画もう一度見に行かれるのですね いいなあ。(なにせロンドンは二回こっきりの特別上映だったので、もう見られません・・・)また何か新たにお気づきのことなどありましたら、是非教えてくださいませ~。
バレエ映画・・とはいえ、ドキュメンタリータッチで、
しかもかなり断片的な構成ゆえ、ちょっと集中力を必要とするかもしれませんが、
出演しているダンサーのクォリティの素晴らしさと様々な舞台
(ちょっとバレエとしてお持ちのイメージとは違うと思われるモダンなものも含めて)を垣間見ることの出来る楽しみはなかなか捨てがたいものがあります{ラブラブ}
とにかく各場面がちょっとずつちょっとずつ・・・ですので
衣装や装置などをじっくり見るにはどうかしら?という感じもありますが、
ミカさんがご覧になってどう感じられるのかなぁと興味がありますので
是非ご覧になってご感想お聞かせ下さいませ・・・{ラブ}
おや、Salomeを?と思って、Opera座のオフィシャルサイトで確認しましたら、
11月2日の1日だけ、CamillaNylundさんというソプラノの方が
サロメを歌う、ということで、
バレエの方は、ガルニエでは22日まではコンテンポラリーの3人の振付家の作品のMIXプログラムを上演中のようですね{ラブ}
この映画でも取り上げられていたマグレガーの「GENUS」も
ちょうど観られるみたいなので、いかがでしょう?
きっとカッコよくてステキではないかと想像するのですが・・・{ハート}
ガルニエのバレエ、クラシックの全幕ものですとかなりチケットが
争奪戦になることも考えられますが、こういうコンテンポラリーものは
比較的チケットもとりやすいのではないでしょうか?
(何気におススメ{止まるひよこ})
バレエはまるで初心者の私でも楽しめそうですね!
衣装や舞台装置にも興味津々です!
これはパリに住んでいてもなかなか見られないような、興味深い内容の映画ですね。私もバレエには詳しくないのですけど、舞台ファンとしては是非見てみたい内容{ラブ}160分というボリュームですが、あっという間なのでしょうね{ひらめき}裏舞台を知ると、その後舞台を観に行った時にも公演の深みが増すのも、ドキュメンタリー映画の面白さですね。
因みに現在、オペラ・ガルニエではサロメを上演しているようで、是非観てみたいなぁと思案中です{キラリ}チケットあるといいのですが{キラピンク}