長くなったので分けますね^^
感想です。
■チギンスキー
ちぎたさんのニジンスキーはバレリュスの両性具有的なスターはまた異なる、夢追い少年でした。
「自由になりたいんだ」
「イカロスのように飛びたいけど飛べない・・・」
「自分の心のままに踊りたいんだ」
普通の大人が言ったらバカ言うんじゃない、と一笑にふされそうな台詞が、ボーイソプラノ(に聞こえる)で、憧れとほんの少しの戸惑いと時にちょっと拗ねたような甘さを孕んで発せられるとき、それはこのお願いをディアギレフは無視できないよね、ロモラは全身全霊で励ますよね、と納得。
見た目爽やかで、でも本人は悶々と悩んで・・・そんな純粋な少年の心を持った舞神で、
すでに持っていたニジンスキーのイメージとはちょっと違うのですが、これはこれでアリですね。
心配していたお歌も、キーに無理のない楽曲と台詞を言うような感情をのせた歌いっぷりで破綻なく、特に問題なかったかと思います。
スーツや衣装もほとんどお似合いでしたが、、南米に向かう船上での白いスーツと帽子でのダンスシーンは、バックに長身の若手が並ぶとかなり不利です・・・。特にアドバンテージであるお顔が帽子の陰になるとそれは顕著なので、振りは工夫してほしいなぁ。パリに戻ってからの追い詰められる場面での茶系のブラウス姿のときの身体の薄っぺらさに震撼しました。
大丈夫?!
追い詰められて憔悴するシーンなのであれも演出?・・・それにしても痩せすぎです~。(余計なお世話)
Visualが良く、的確な演技が出来る人なので、これからも楽しみですね^^
■緒月ディアギレフ
いや~長身で濃ゆいお顔に細い口髭が似合う!ステキ!ダンディ!
ただ、ですね・・・ディアギレフってもちょっと悪魔的というか、自分の目的のために容赦なくまわりを巻き込んでいくような推進力というか押しの強さが華やかに前面に出てくると面白い役どころだと思うのデスが、キタさん(緒月遠麻)は、根が良い人なのでしょう・・・なんだか理解のある大人で、あまり破綻が見えてこないので、ヴァーツラフがしきりと「セルゲイと言う鳥篭から自由になりたいんだ」と言うのがどうにも子供のわがままに聞こえてしまって・・・。
いや、、切実に、父親的圧倒的な存在のセルゲイは優しければ優しいほど、理解があればあるほど、抗いがたく、自分の行動に深い影響を与えるとわかっての叫びなのでしょうが・・・
パリに帰ったヴァーツラフを新聞記者がパネルで囲んで追い詰めますが、そのパネルが正しく組み合わされると複数のディアギレフの顔になる、という場面がむやみと怖かったです・・・^^;
■あゆっちロモラ
かわいい~。しかし、根は大変な強さを持っていますよ、この人。
一介のファンから、母親に頼んでバレエ団のコールド入り。大好きなヴァーツラフを折に触れて慰めついには妻に!
ってどれだけ意思が強いのかしら。
ディアギレフとの対決シーンも一歩も引かずに対峙する姿は、すでに母である女の強さ、以上のものを感じさせ、
かといって、どーんとオバサンというわけでもなく、芝居、上手いです。
南米行きでヴァーツラフと二人ではしゃぐ姿は少年少女カップルそのもの。かわいい~。
ただ、丸顔さんの運命か、スッキリ顔かつ痩身の早霧せいなちゃんと並ぶと・・・。
史実のロモラは浮気でヴァーツラフを苦しめたり、もう一段階複雑なヒトのようですが、タカラヅカ的には、母性愛の人、最大の理解者、でOKなのかも。
しかし、少年期に父が蒸発、母と弟妹を抱えて苦労した代わりに、恋人二人がそれぞれ父キャラ、母ポジ、とは・・・
業の深さを思わずにはいられません。
■彼らを取り巻く才能たち
豪華です。
最初から最後まで美術を担当、舞台とディアギレフを支えるレオン・バクストを専科の磯野千尋さん。さすが、包容力たっぷり。
振付家としてのライバル、ミハイル・フォーキンをスラリとした大凪真生。彼の振付助手、マリー・ランバートを美形の若手男役の彩凪翔くんが女装で。全く女装感がなく、普通にきれいな長身の女の人でした。フォーキンと並ぶと兄妹のようにシルエットが相似形になってキレイだから敢えての配役?
ストラヴィンスキーは蓮城まこと。黒髪メガネでなり切り度高し。
この人、ラストのフィナーレ黒燕尾で左右に分かれて壁にもたれてセンターの踊りを暫し余裕で眺める・・・という上手側担当だったのですが、そのときの目つきがなんとも・・・上から目線で余裕感があって、不思議なカッコ良さでした。
瞬間目を奪われセンターを忘れました^^;
ヴァーツラフの後釜、ディアギレフの新・恋人、スターダンサー、レオニ―ド・マシーンを まなはる こと真那春人くん。
爽やかで可愛い。ロモラに紹介された時、ニジンスキーさんの大ファンです!と喜ぶ無邪気さが愛らしく、後でまた部屋に、とのディアギレフの言葉にあぁ、と笑うその笑顔がちょっとコワい^^;
ロシア・バレエ団のプリマ、タマラ・カルサヴィナを専科の五峰亜季さん。
バレエ団の練習シーンで1人ポワント。ちぎちゃんのサポートでアティテュードでまわらされていたときの不安定感が!
でも、そのあと、あなたが下手だからやってられないわ!とキレるのでそれで良いのかも・・・
ダンスの名手ですが、多分、クラシック・バレエのレッスンはそんなになさっていないのでは。
普段のジャズダンス的な踊りの上手さを知っているだけに勿体ない感じがしないでもありませんでした。
わがままも言い放題の大御所プリマ、という役どころには熟した美貌でピッタリでしたが。
あ、1人ポワントで、他のバレリーナちゃんたちがボリュームのあるロマンティックチュチュで並んでいたのですが、そのコールドバレエのお嬢さんたちの、まさかのモッタリ感にビックリ!
娘役さんたちのウエストの細さに日頃驚いている身としては疑問が沸々と・・・といいますか、日頃見慣れているバレエダンサーってどれだけ細いの!?ということかと怯えつつ良く見ると、皆足元がバレエシューズ。
20cmくらいシルエットが変わるわけだからモッタリとして見えて当然でした。
宝塚の娘役といえば踊れる子も多いでしょうし、皆ポワントを履いてほしかったな・・・(つぶやき)
娘の頼みで、バレエ団に押し込む(^^?)大女優エミリー・マルクスの涼花リサちゃん、一瞬の出番でしたが、眉をあげて社交界仲間と会話する表情だけでも、役をつかんでいることがわかります。
それにしても、ガッチリと主役の踊り、演技を掘り下げた結果、豪華キャストが皆一瞬の出番・・・逆に言えば、それだけの出番のためにしっかりと役作りが出来るメンバーを一瞬のために揃えることができる今の雪組の充実を喜ぶべきなのでしょうか。
しかし、雪組、全ツ組「黒い瞳」チームも相当上手い人が多かったなぁと思うのですが、
こちらのチームもまた、贅沢な配役、と想わせるとは、どれだけ人材豊富なの?
すっかり雪組贔屓みたいですね。
いや、星ファンなのですが^^;(あ、今日からは宙も!)
感想です。
■チギンスキー
ちぎたさんのニジンスキーはバレリュスの両性具有的なスターはまた異なる、夢追い少年でした。
「自由になりたいんだ」
「イカロスのように飛びたいけど飛べない・・・」
「自分の心のままに踊りたいんだ」
普通の大人が言ったらバカ言うんじゃない、と一笑にふされそうな台詞が、ボーイソプラノ(に聞こえる)で、憧れとほんの少しの戸惑いと時にちょっと拗ねたような甘さを孕んで発せられるとき、それはこのお願いをディアギレフは無視できないよね、ロモラは全身全霊で励ますよね、と納得。
見た目爽やかで、でも本人は悶々と悩んで・・・そんな純粋な少年の心を持った舞神で、
すでに持っていたニジンスキーのイメージとはちょっと違うのですが、これはこれでアリですね。
心配していたお歌も、キーに無理のない楽曲と台詞を言うような感情をのせた歌いっぷりで破綻なく、特に問題なかったかと思います。
スーツや衣装もほとんどお似合いでしたが、、南米に向かう船上での白いスーツと帽子でのダンスシーンは、バックに長身の若手が並ぶとかなり不利です・・・。特にアドバンテージであるお顔が帽子の陰になるとそれは顕著なので、振りは工夫してほしいなぁ。パリに戻ってからの追い詰められる場面での茶系のブラウス姿のときの身体の薄っぺらさに震撼しました。
大丈夫?!
追い詰められて憔悴するシーンなのであれも演出?・・・それにしても痩せすぎです~。(余計なお世話)
Visualが良く、的確な演技が出来る人なので、これからも楽しみですね^^
■緒月ディアギレフ
いや~長身で濃ゆいお顔に細い口髭が似合う!ステキ!ダンディ!
ただ、ですね・・・ディアギレフってもちょっと悪魔的というか、自分の目的のために容赦なくまわりを巻き込んでいくような推進力というか押しの強さが華やかに前面に出てくると面白い役どころだと思うのデスが、キタさん(緒月遠麻)は、根が良い人なのでしょう・・・なんだか理解のある大人で、あまり破綻が見えてこないので、ヴァーツラフがしきりと「セルゲイと言う鳥篭から自由になりたいんだ」と言うのがどうにも子供のわがままに聞こえてしまって・・・。
いや、、切実に、父親的圧倒的な存在のセルゲイは優しければ優しいほど、理解があればあるほど、抗いがたく、自分の行動に深い影響を与えるとわかっての叫びなのでしょうが・・・
パリに帰ったヴァーツラフを新聞記者がパネルで囲んで追い詰めますが、そのパネルが正しく組み合わされると複数のディアギレフの顔になる、という場面がむやみと怖かったです・・・^^;
■あゆっちロモラ
かわいい~。しかし、根は大変な強さを持っていますよ、この人。
一介のファンから、母親に頼んでバレエ団のコールド入り。大好きなヴァーツラフを折に触れて慰めついには妻に!
ってどれだけ意思が強いのかしら。
ディアギレフとの対決シーンも一歩も引かずに対峙する姿は、すでに母である女の強さ、以上のものを感じさせ、
かといって、どーんとオバサンというわけでもなく、芝居、上手いです。
南米行きでヴァーツラフと二人ではしゃぐ姿は少年少女カップルそのもの。かわいい~。
ただ、丸顔さんの運命か、スッキリ顔かつ痩身の早霧せいなちゃんと並ぶと・・・。
史実のロモラは浮気でヴァーツラフを苦しめたり、もう一段階複雑なヒトのようですが、タカラヅカ的には、母性愛の人、最大の理解者、でOKなのかも。
しかし、少年期に父が蒸発、母と弟妹を抱えて苦労した代わりに、恋人二人がそれぞれ父キャラ、母ポジ、とは・・・
業の深さを思わずにはいられません。
■彼らを取り巻く才能たち
豪華です。
最初から最後まで美術を担当、舞台とディアギレフを支えるレオン・バクストを専科の磯野千尋さん。さすが、包容力たっぷり。
振付家としてのライバル、ミハイル・フォーキンをスラリとした大凪真生。彼の振付助手、マリー・ランバートを美形の若手男役の彩凪翔くんが女装で。全く女装感がなく、普通にきれいな長身の女の人でした。フォーキンと並ぶと兄妹のようにシルエットが相似形になってキレイだから敢えての配役?
ストラヴィンスキーは蓮城まこと。黒髪メガネでなり切り度高し。
この人、ラストのフィナーレ黒燕尾で左右に分かれて壁にもたれてセンターの踊りを暫し余裕で眺める・・・という上手側担当だったのですが、そのときの目つきがなんとも・・・上から目線で余裕感があって、不思議なカッコ良さでした。
瞬間目を奪われセンターを忘れました^^;
ヴァーツラフの後釜、ディアギレフの新・恋人、スターダンサー、レオニ―ド・マシーンを まなはる こと真那春人くん。
爽やかで可愛い。ロモラに紹介された時、ニジンスキーさんの大ファンです!と喜ぶ無邪気さが愛らしく、後でまた部屋に、とのディアギレフの言葉にあぁ、と笑うその笑顔がちょっとコワい^^;
ロシア・バレエ団のプリマ、タマラ・カルサヴィナを専科の五峰亜季さん。
バレエ団の練習シーンで1人ポワント。ちぎちゃんのサポートでアティテュードでまわらされていたときの不安定感が!
でも、そのあと、あなたが下手だからやってられないわ!とキレるのでそれで良いのかも・・・
ダンスの名手ですが、多分、クラシック・バレエのレッスンはそんなになさっていないのでは。
普段のジャズダンス的な踊りの上手さを知っているだけに勿体ない感じがしないでもありませんでした。
わがままも言い放題の大御所プリマ、という役どころには熟した美貌でピッタリでしたが。
あ、1人ポワントで、他のバレリーナちゃんたちがボリュームのあるロマンティックチュチュで並んでいたのですが、そのコールドバレエのお嬢さんたちの、まさかのモッタリ感にビックリ!
娘役さんたちのウエストの細さに日頃驚いている身としては疑問が沸々と・・・といいますか、日頃見慣れているバレエダンサーってどれだけ細いの!?ということかと怯えつつ良く見ると、皆足元がバレエシューズ。
20cmくらいシルエットが変わるわけだからモッタリとして見えて当然でした。
宝塚の娘役といえば踊れる子も多いでしょうし、皆ポワントを履いてほしかったな・・・(つぶやき)
娘の頼みで、バレエ団に押し込む(^^?)大女優エミリー・マルクスの涼花リサちゃん、一瞬の出番でしたが、眉をあげて社交界仲間と会話する表情だけでも、役をつかんでいることがわかります。
それにしても、ガッチリと主役の踊り、演技を掘り下げた結果、豪華キャストが皆一瞬の出番・・・逆に言えば、それだけの出番のためにしっかりと役作りが出来るメンバーを一瞬のために揃えることができる今の雪組の充実を喜ぶべきなのでしょうか。
しかし、雪組、全ツ組「黒い瞳」チームも相当上手い人が多かったなぁと思うのですが、
こちらのチームもまた、贅沢な配役、と想わせるとは、どれだけ人材豊富なの?
すっかり雪組贔屓みたいですね。
いや、星ファンなのですが^^;(あ、今日からは宙も!)
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