最後に、というかこの昼の部のメインイベントは
「水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)」
筆屋幸兵衛
浄瑠璃「風狂川辺の芽柳」
これは勘三郎さんのお父様の当り役。
今回初役と言うことで、ゆかりの水天宮様にお参りにも行ったという気合十分の勘三郎。
【配役】
船津幸兵衛 勘三郎
車夫三五郎 橋之助
巡査民尾保守 獅 童
金貸金兵衛 猿 弥
娘お雪 鶴 松
差配人与兵衛 市 蔵
代言人茂栗安蔵 彌十郎
萩原妻おむら 福 助
もと士族とはいえ、今はしがない筆職人。
妻をお産でなくし、目の見えない上の娘、年端の行かない次女、乳飲み子の三女を抱えて貧窮の底にある幸兵衛は、情け深い奥方からの施しをありがたく思うまもなく、金貸に攻め立てられ、あまりの辛さに心中を決意するが、子供を手にかけることが出来ずに発狂。
大家をはじめ、親切な長屋の隣人を打ち据える始末で手の施しようがない。
入水自殺を試みるも車夫三五郎に救われ、事態が次々に好転。
最後は水天宮のご利益に感謝を捧げる大団円。
黙阿弥の作品だが、前半の暗さはこれでもかとたたみかけてくるかのよう・・・・。
勘三郎のメイクが彫りの深いダークなものであるのも、全体のトーンを下げており、いつもの愛嬌や余裕は封印。
天才子役清水大希くん改め鶴松が抜擢の盲の長女。
上手いが目の演技は封印されているだけに印象に残るというところまでは行かなかったのが残念。
金貸しの猿弥のあこぎ振りが堂に入っており上手い。
哀れな前半、から一転して後半のカタルシス・・・
という構図ではあるが、この哀れな前半がやや冗長。
後半のカタルシスも、ご都合主義的で、現代の脚本になれた観客にはちとつらい。
最後はよい師走だ・・・と季節柄暖かい気持ちで歌舞伎座を後にできるのは何よりではありますが、再演を見たいか、というと微妙・・・。
夜の部の、玉三郎が良い、と聞く「ふるあめりかに袖は濡らさじ」の方も気になるので
幕見狙いでなんとか見られれば良いのですが・・・・
「水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)」
筆屋幸兵衛
浄瑠璃「風狂川辺の芽柳」
これは勘三郎さんのお父様の当り役。
今回初役と言うことで、ゆかりの水天宮様にお参りにも行ったという気合十分の勘三郎。
【配役】
船津幸兵衛 勘三郎
車夫三五郎 橋之助
巡査民尾保守 獅 童
金貸金兵衛 猿 弥
娘お雪 鶴 松
差配人与兵衛 市 蔵
代言人茂栗安蔵 彌十郎
萩原妻おむら 福 助
もと士族とはいえ、今はしがない筆職人。
妻をお産でなくし、目の見えない上の娘、年端の行かない次女、乳飲み子の三女を抱えて貧窮の底にある幸兵衛は、情け深い奥方からの施しをありがたく思うまもなく、金貸に攻め立てられ、あまりの辛さに心中を決意するが、子供を手にかけることが出来ずに発狂。
大家をはじめ、親切な長屋の隣人を打ち据える始末で手の施しようがない。
入水自殺を試みるも車夫三五郎に救われ、事態が次々に好転。
最後は水天宮のご利益に感謝を捧げる大団円。
黙阿弥の作品だが、前半の暗さはこれでもかとたたみかけてくるかのよう・・・・。
勘三郎のメイクが彫りの深いダークなものであるのも、全体のトーンを下げており、いつもの愛嬌や余裕は封印。
天才子役清水大希くん改め鶴松が抜擢の盲の長女。
上手いが目の演技は封印されているだけに印象に残るというところまでは行かなかったのが残念。
金貸しの猿弥のあこぎ振りが堂に入っており上手い。
哀れな前半、から一転して後半のカタルシス・・・
という構図ではあるが、この哀れな前半がやや冗長。
後半のカタルシスも、ご都合主義的で、現代の脚本になれた観客にはちとつらい。
最後はよい師走だ・・・と季節柄暖かい気持ちで歌舞伎座を後にできるのは何よりではありますが、再演を見たいか、というと微妙・・・。
夜の部の、玉三郎が良い、と聞く「ふるあめりかに袖は濡らさじ」の方も気になるので
幕見狙いでなんとか見られれば良いのですが・・・・
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