北アルプスの西穂高岳と奥穂高岳の間にあるジャンダルム
穂高連峰の主峰である奥穂高を守護するように聳え立つ岩肌です
人を寄せ付けない!ような、山の神聖さを感じる場所です
急病人の救護にあたっていた岐阜県の防災ヘリコプターが、ジャンダルムで墜落
ヘリコプターに乗っていた3人の死亡確認とのニュース
自分の経験と重ねて、身の縮まる思いで聞いた、悲しいニュースです。
亡くなられた3人のご冥福を、心よりお祈り致します。
急病人の方は、どうだったのかしら? 助かったのでしょうか?
5年前 私も登山パートナーと二人、同じルートで、穂高縦走登山を、試みました。
私達の登山計画
前々日に:
上高地 → 徳沢 → 唐沢まで入り → 唐沢泊(でゆっくり休養)
前日に:
唐沢→ 一寸先も見えない霧の中を沢山の登山家と奥穂高まで登り→ 奥穂高泊。
当日は晴れ、予定通りに出発
奥穂高→(ほとんどの登山者はいったん天狗岳まで下り西穂高を目指すのに)
私達は難コースを選択→ ジャンダルム → 天狗岩 → 西穂高 コース
ジャンダルムの途中で、真っ白の霧に包まれた。
細い道を岩にへばりついて前進するようなジャンダルムの岩の上で絶対絶命!!
前にも進めない 後ろにも戻れない
とんでもない所で、動けなくなった
二人で、霧の晴れるのを待ったが、相棒はへこみ、
「もう生きて帰れないかも知れない」と、一瞬思った。
じっとしていたのが、効を成し
半プロのロッククライマーに助けられ、
更なる難所に向かう前進ではなく、きた道を、無事引き返しました。
今、思い出しても、体が震える思いがします。
今日の急病人も、同じ気持ちを抱いたのではなかろうか?
無事を、心から祈ります。
経験を積んでいても・・・
牙をむいてくる山々 対 体力と気力の保存に挑戦を続ける人間
挫折したジャンダルム制覇を夢見てはいるのですが・・・緊張感が増します
山々は、万全を期して初めて相手にしてもらえる高貴な相手です