6月21日。金曜日。晴れ。30度の真夏日。
毎金曜日は、聖書を指南書とする者が集まり、『聖書100週間』です。
今日の通読範囲は、『士師記17章~21章 ルツ記』
まずは。
士師記。
『そのころ、イスラエルには王がなく、
それぞれ自分の目に正しいとすることを行っていた。』
17章~21章まで、すべての章に記載されている『言葉』です。
当時は、エジプトから脱出後40年かけて着いた異国の地:『カナンの地』で、
イスラエルの12の部族は、原住民と戦いの日々で、無政府状態の中、
自分の力を信じる気持ちが大きくなっていったのでしょうか?
神を指導者として、神にまずはお伺いを立てることを忘れていったのでしょうか?
そんな中、
イスラエル12の部族
その中の、1部族のベニヤミン族の悪道非道を制裁するために、
『ベニヤミンがイスラエルの中で行ったすべての非道を制裁しよう。』 20章10節
・・・と。
『イスラエルの者が皆、一人の人のように連帯を固めてベニヤミンの町に向かって集まった。』20-11 のです。
その結果①
ベニヤミン族の滅亡です。
『その日、ベニヤミンの全戦死者剣を携える者二万五千人で、彼らは皆、軍人であった。
一方、イスラエル人はベニヤミンの人々の所へ戻って、町の男から家畜まで、残らず剣で打った。』
士師記 20章46-48節
その結果②。
神の計らいによるベニヤミン族の再興です。
『イスラエルの民は帰って、夕方まで神の御前に座り、声をあげて泣き叫んだ。
「イスラエルの神、主よ。
なぜイスラエルにこのようなことが行われ、
今日イスラエルから一つの部族がかけることになったのですか。」 と。
翌日、朝早く民は起きて、そこに祭壇を築き、焼き尽くす捧げ物と和解の捧げ物をささげた。
イスラエルの人々は、イスラエルの兄弟ベンヤミンが切り捨てられたことを悔やみ、
そのベンヤミンの生き残りの者たちに妻を与えた。
ベンヤミンの生き残りの者たちは、自分たちの数だけ妻を連れ去って、
自分の嗣業の土地に帰り、町を築き、そこに住んだ。
イスラエルの人々もそのときそこを去り、
それぞれ自分の部族、自分の氏族のもとに帰って行った。』
以上。士師記 17章~21章
後に。王制が出来上がると・・・
悪道非道であったベニヤミン族は、『ユダ王国』を作り、
イスラエル民族の中心となっていくのです。
人は、変われる。 改心、回心によって、人は生まれ変われるのです。
考えてみました。
全能なる神は、イスラエルの民族を選び、イスラエルの背信が重なっても、
イスラエルの民族を守り通されるのです。
『神の契約』は、何事にも左右されることなく、実行されるのです。
現在では、イスラエルの12民族の集団は、
キリストを頭とする『教会』と言えるのかもしれません。
全能なる神は、人間とは違う次元で、人間の愚かさに左右されることなく、
『教会』において、『神の愛・神の救い』 を実現なさるのです。
・・・ということでもあるか? と考えてみました。感謝!感謝!
次に。
ルツ記。
エリメレク一族の夫と二人の息子を亡くしたナオミが、
イスラエルの民が、ベニヤミンン族がイスラエル民族から絶やさない努力をしたように、
『信仰心』を支えに、
息子の妻・嫁のルツと共に、『家』を絶やさないための努力が成されます。
『ナオミは、
「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神。
あなたの亡くなる所でわたしも死に、そこに葬られたいのです。 死んでお別れするのならともかく、
そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、
主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」
と言いながらついてくる息子嫁の(異邦人のモアブの女)ルツと旅をつづけ、
ついにベツレヘム・故郷に着いた。
到着後。
食べる物に事欠く中、ルツは、畑の『落穂拾い』に出かけます。
我が家の居間にかかる… 『落穂拾い』 ミレー作品。
主・神は、以前に、民に命じました。
『食物を収穫する時は、
畑の隅まで刈り尽してはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。
ぶどうも積み尽してはならない。ぶどう畑に落ちた実を拾い集めてはならない。
これらは貧しい者や、寄留者のために残しておかなければならない。
わたしはあなたたちの神、主である。』
レビ記 19章9-10節
『ルツは出かけていき、
借り入れをする農夫たちの後について畑で落ち穂を拾ったが、
そこはたまたまエリメレクの一族のボアズが所有する畑地であった。
その結果①
(主、神の命令に忠実な)ボアズは、ルツに言います。
「どうか、主があなたの行いに豊かに報いて下さるように。
主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いて下さるように。」
ルツもバズに言った。
「わたしの主よ、どうぞこれからも厚意を示してくださいますように。
あなたのしもべの一人にも及ばぬこのわたしですのに、
心に触れる言葉をかけていただいて、本当に慰められました。」
そんな二人は結婚をします。
ボアズの親戚の人は、ボアズに言った。
「どうぞあなたがその人・ルツをお引き取り下さい。」
ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。
「あなたがたは、今日、わたしがエリメレクとキルヨンとマフロンの遺産をことごとく
ナオミの手から買い取ったことの証人になったのです。
また、わたしはマフロンの妻であったモアブの婦人ルツも引き取って妻とします。
故人の名が一族や郷里の門から絶えてしまわないためです。」
こうして、ナオミは、嫁ルツとともに、
亡くなった夫と二人の息子に代わって、エリメレク一族の『家』をつなぐことができたのです。
その結果②
ボアズと結婚したルツは、男の子を産みました。
女たちはナオミに言った。
「主をたたえよ。主はあなたを見捨てることなく、
家を絶やさぬ責任のある人を今日与えてくださいました。
どうか、イスラエルでその子の名があげられますように。」
近所の婦人たちは、ナオミに子供が生まれたと言って、
その子に名前を付け、その子をオべドと名付けた。
オべドはエッサイの父、エッサイはダビデの父である。
以上。ルツ記より。
異邦人のルツは、ダビデの子孫となり、
その後、ダビデから28代目のキリストの祖先となったのです。
ナオミは、『家』を守るに十分な、とても賢い女性だったのです。
一方、
ナオミと生涯を共にした嫁のルツは、
”私の神はイスラエルの神です!”とナオミに訴え、イスラエルの信仰を持つ異邦人でした。
”私はあなたのはしためです!”と夫になるボアズに訴える、とても謙遜で忠実な人だったのです。
モアブ出身の異邦人のルツは、選ばれた民イスラエルに受け入れられた上に、
ルツの子孫からダビデが生まれ、又、その子孫からキリストが生まれるのです。
神の憐みは、異邦人にも、全世界に及ぶことが宣言されたのです。
神の救いは、神に信頼する者に神は応え、誰でも、異邦人にも及ぶのです。
それは、
神は、どんなことがっても神に忠実な者には、祝福をもって報いる方であり、
神は、イスラエルと結んだ『契約』を必ず守る方である。
・・・との、私たちの確信なのです。
私たちキリスト者は、洗礼を受けて、イエスの兄弟になりました。
それは、
ルツと、霊的家系の一員でもあるということですね。嬉しいですね。
私たちも、ルツに倣って、謙遜で、忠実で、家族愛にあふれた人生を送りたいものですね。
以上。今日の100週間の私の感想の一部でした。おそまつさまでした。
そして。
今日は6月21日。年間第十一金曜日。
『聖アロイジオ・ゴンザガ修道者 記念日』
1568年。 ロンバルディア(イタリア北部)のマントバ近郊で、
カスティリョーネ侯爵の家に生まれる。
母親から宗教教育を受け、熱心な信仰生活を送るようになった。
侯爵としての相続権を弟に譲って、ローマでイエズス会に入る。
1591年。 神学生として病院で疫病患者の介護中に病に倒れ、死去。 23歳。
『毎日の読書』より。
『今日の入祭唱』
『どのような人が、主の山に登り、聖所に立つことができようか。
それは潔白な心と清い心を持つ人。』
詩編 23章3-4節
『今日の拝領祈願』
『全能の神よ、私たちが聖人の模範に従い、
清い生活を通してあなたに仕え、日々を感謝のうちに過ごすことができますように。』
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
6月も後半です。光陰矢の如ごとしですね。皆様の週末が穏やかな日々でありますように。 お元気で!
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