こんなことがあってはいけないのだろうが・・・。
三人の息子を同じように慈しみ育てたのに・・・なんと、末息子がいなくなってしまうと、この喪失感はちょっと、他とは比較できない。
長男が家を離れて大学に行ったときは、内心寂しいというより、いい人生勉強をしなさい・・とばかりに、余裕綽々。
同じように息子を大学に送り出した、アメリカ人の息子のサッカー仲間のお母さんと、スーパーで会ったときなどは、ちょっと面白い会話をしたものだった。
私・息子さんがいなくなって寂しい? あちら・NO~ そして、彼女は万歳のポーズをとるように、両手を挙げた・・・・。私・ 私もよ~。
トラブル起こす息子が一人でも減ってくれて、正直嬉しい~という、内容の会話をした。あちらも三人の息子。家と違うのは、その下にかわいい娘さんがいること。
どうも、息子には手がかかるというのが、母親の共通認識なのかと思ったりした。
ところが、今回末息子を先に、帰国させてみると、ちょっと悲しいなんてもんじゃない。火が消えたよう家の中がにひっそりしている。食欲もない。
寡黙な次男が私に気を遣ってくれて喋るほど、私が喋らなくなってしまった。大丈夫?と、電話をくれる友人に、大丈夫だよ~と、涙声で答える、情けなさ。
一生の別れではあるまいし、ちょっと四ヶ月くらいの間なのにね。
しかし、末っ子というのは、ちょっと違うのね。確かに、母親にとっては、長男も、次男も、三男も役割が違うのかもしれない。愚痴を聞いてもらったり、慰めてもらうのは、もっぱら長男。
次男は独立心が旺盛なので、よりかかってもこないし、こちらからも、寄りかかりはしないかな。役割はなんだろう。ピアノを母親の望みどおりに続けてくれていること。キャプテンになって、MVPを取って母親を喜ばせてくれるところ。
三男は文句無く、パペットちゃんだ~。愛娘ルル子も、三男が大好きなので、彼女もこれから体調を崩しそうだ。
私は世の中のどの母親とも違って、喜んで息子達を送り出してあげられると思っていた。が、こと、末っ子だけは違ってくるのかもしれない・・・。子離れしない親だよなあ~なんて人のことは、言えないんだなあと、実感する。