帰国して初めて郷里に帰った。父が叔母と暮らしている。
田舎の風景はほっとする一方で、なんともいえぬ思いもある。
老人二人の生活は、お互いに余裕がなく、思いやりがすれ違う。みていて、それがなんとも悲しい。
父が暮らす空間は、汚れがたまり、私は一日中父と喋りながら雑巾で床を拭いていた。
スーツケースが落ちてきたり、顔を蜂に刺されたり、いろいろなアクシデントも、母が天国から一度は郷里に、父の様子を見に行きなさいと、警告を出しているいるようだったから。。。いってみてよかった。
今度は、11月母の命日を一緒にすごそうと思う。お正月も行こうかな。
小学校の同窓会にも出席。六年間、一クラス、同じ顔ぶれの幼馴染たちにはまったくほっとする。
みんなカラオケが上手で驚く。芸達者ぞろいだ。
夏のこの時期には、ふいに音信の途絶えていた友人から連絡があったりもする。
高校時代のお友達から携帯に電話が入ったのは、仙台に向かう新幹線の中だった。仙台駅に降りてからゆっくり喋った。もう、逢うことはないのかもしれないと思った。