私は、東北の有名な某国立大学で働いております。
秘書といえば聞こえはいいかもしれないが、れっきとした非正規雇用、それも時間給で働いているのでございます。
非正規もこれはランクがあって、准職員という時間給の職員もいるし、私のような最初から時間雇用職員と言われているものもいます。
ところが、改正労働契約法で、非正規を5年間雇用したら、正規職員と同じ扱いにしなさいということが決まったのでございます。
これって、逆さに取られるよな~と思っていたら、やはり案の定だったのです。つまり、正社員にしないから、辞めてもらいますときたのです。
昨日、それの説明会が人事よりありました。会場に行ってみると、非正規で働いている秘書のみなさんがたくさんいらしていて、立っている人がいるくらいでした。私は、外から椅子を入れて横で聞いていました。
説明を聞きながら驚いたことの第一番は、ここの大学はとてもたくさんの人が非正規で働いているということです。その数、3642人。
そして、法律はどこかで必ず線引きがされるのですが、5年以内雇止めの対象は、平成16年以降に雇用された者とされたのです。今年は平成28年ですから、遡ること12年です。つまり、12年働いてきた人は、5年の雇止め対象者となりますが、13年働いてきた人は、雇止め対象者から外れるのです。
そして、もっともっと驚愕したのは、雇止め対象者の人数は3243人にも上るのです。なんと現在働いている非正規雇用者の89%です。
では、次にどうやって雇止めを行うの?ということですが、平成25年を最初の年度とし、平成30年には一斉に雇止めにするそうです。
おっと、重要なことを付け加えておかなければいけません。今回の説明会は、決して「雇止め説明会」ではなく、「有期雇用から無期雇用への道」 という内容です。5年で雇止めをするのではなく、無期雇用にする方法があるとのことなのです。それは、今年の秋くらいから申請が始まりますが、同じ部署から2名以上の推薦状をもらい、書類を提出するところから始まります。その後、人事より、面接等を受けて決定するとのこと。
では、雇止めとならず、有期雇用から無期雇用になるれのは、どのくらいの人数ですか?との質問がありました。当然そこが一番問題です。ところが、まだ、考えていません・・・・という返答でございました。
そこで、私ははっきりとわかりました。この説明会は、雇止め通告 であって、決して説明する場ではないんだと・・。
加えて、大学内での部署の交換とか、契約をやり直すとかは一切無効とのこと。この大学で5年働いたものは、どこの部署であれ、非正規であれば仕事を失うということです。
保育園の問題が、どなたかの「死ね!」発言で、拡散し、国会が取り上げる問題とまでなりましたが、このブログが拡散しないかな~と思います。
一斉に3000人の非正規の首を切るって、前代未聞ではありませんか?