新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

山本太郎参議院議員

2013-11-02 14:48:49 | コラム
論評に値しないと思ったが:

山本参院議員の愚かな振る舞いについては、矢張り一言だけでも。実は、メル友の方々には「こんな虚け者を選んだ東京の民度にも今更ながら呆れている。今上天皇が我が国の原発関連の現状をご存じないと思ったなどと言うのは、世が世なら不敬罪だろう。かかる議員を辞職させる方法がないのか。論評に値しない」と申し上げた。

何時のことだったか記憶は定かではないが、某大広告代理店の社員に会う機会があったので「何故あのような程度が低いCMを作るのか」と尋ねたことがあった。答えはある程度想定内で「貴方のような知識階層を相手にしている訳ではない」だった。知識層に入れてくれたのは光栄だったが、想定内だったのは極めて不快且つ残念だった。

彼らが想定する民度があればこそ、今回のような議員を選んでしまったのだろうと思わずにいられない。東京の民度には、既に某たけし軍団出身者や民主党の元タレントに百数十万票も投じた実績がある。誠に遺憾なことである。まさか彼は小泉元総理が脱原発と唱え始めたので、チャンス到来とでも錯覚したのではあるまいな。

景気は回復したのか

2013-11-02 14:47:15 | コラム
円安でも輸入が減らない:

今週は8月の入院以来中断していた商社2社との懇談会を再開して、市場の動きを知り得る貴重な機会となった。両社の意見を総合すれば「紙類の市況は未だに変動がなく、荷動きは活況を取り戻すに至っていない。しかし、国産紙の流れとは些か趣を異にするのが輸入で、この97~98円台の円安でもまだまだ需要家の買い気が衰えていないとか。国産紙が喰われているのであれば誠に残念である。

即ち、当方の見方では「紙類の動きは常に一般経済の変動から半年は遅れるので、アベノミクスによる景気回復は未だ印刷媒体というか広告宣伝の分野と末端には及んでいない」となるからである。特に中国や東南アジアの新興勢力からの攻勢も衰えていない様子だった。これも彼らの内需が伸びていないことを素直に表しているかの如きである。

11月1日の会合にはその一部上場の専門商社を定年退職後に業界の関連団体に勤務していた友人も参加され、懇談会は大いに盛り上がったのだった。しかし、実際には盛り下がったという方が適切かも知れない。と言うのも、彼はそこでも間もなく定年に達して、本格的な引退の時期が迫っていると聞かされたからである。

彼曰く「何時かは来ると承知していた時が迫り、事前に色々下調べにと動き回ってみた。その結果では、自分もあの世界に入っていきたくないという気がして、些か憂鬱になって来た」と。彼は都下の大都市に住んでいるので、スポーツ・クラブ、図書館、ショッピングセンター、商店街等々を歩き回ってみたが、何処に行っても予想以上に高齢者ばかりで、職を離れれば如何にして時間を過ごすかの計画が難しいのだろうと痛感したとも述べた。

更に、「多くの男性が恰もユニフォーム如くに帽子を被り、ショルダーバッグを斜めにかけて、スニーカーを履いて歩き回っているのを見て、自分も如何に装うかの心配までもせねばなるまいとまで考えてしまった」と語ったのが印象的だった。言外にあのような格好をしたくないのだと言っていたと解釈した。

この指摘には当方もある程度以上同感できるのだ。と言うのは、我が国の現在までの高齢者の多くは会社人間が多く勤務時の背広にネクタイという決まり切った格好以外には何を着て良いかを知らない、ないしはキャジュアル(casual)ないしは寛いだ装いの仕方を知らないのだと感じる。言うなれば極めて「ダサイ」上記のようなスタイルしか出来ないのである。故にと言うべきだろうが、海外で同胞を見かければ直ぐ「日本人」と解るのだ。

告白すれば、私も8月29日の退院以降、10年間続けさせて頂いていた(こういう表現は好みではないが、ここではこの方が適切だと思っている)毎週の翻訳の仕事が中断されているので、9月中は毎朝目覚めて「さて、今日は何をして過ごそうか」と思い悩んでいたものだった。それだけに、彼の悩みは良く解る気がする。

景気の話に戻そう。この前に語り合った別の商社マンとは「陳腐な言い方だが、色々な意味でアベノミクスはこれからが正念場であって、これまでは未だ試運転期間だったのではなかったか」という辺りで意見が一致した。