新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

中国の先手必勝作戦

2013-11-26 08:45:15 | コラム
今度は防空識別圏と来た付き合いにくい隣国:

中国の南下作戦は止まらない。先頃は領海作戦で南沙諸島でフィリピン等と軋轢を生じていたが、これとても南下志向の一端に過ぎないと防衛学会の高井先生の講演で聴いていた。彼らは第二次海岸線では沖縄までも含める計画とも聞いた。今度は「そらみたことか」で尖閣まで入れてくる手出来た。

私は中国のやり方は何に就けても「先手必勝作戦」で「言った者勝ち」に徹していると見ている。その行く手には国際法も何も無く、自国の利益というか国益にするためには、自国にとって最も都合が良いことを先ずぶち上げるという手法である。そして、既成事実をでっち上げる狙いだと思う。

その昔、プロ野球の二出川審判が「俺がルールブックだ」と言ったという有名?な挿話があるが、中国は「我が国が言うことがスタンダード」と言っている。中華思想の表れだろうか。

今回は安倍総理も国会答弁で明確に反論されたし、外務省も駐日中国大使を呼んで抗議した。中国政府にも抗議されたようだ。しかし、私が気に入らないことがある。それは、テレビのニュースでは中国の何とか言う報道官が我が国を悪し様に言っている会見を中国語のままで流し、翻訳はスーパーインポーズになっていること。

あんなものは口パクにでもして「大要このように反論していますが戯れ言です」と説明すれば十分である。私が知りたいことは我が国の外交ルートが中国政府にどのような表現で真っ向から「撤回せよ」と迫ったかだ。あれではテレビ局は中国の意を帯したお使い奴ではないか。まさか、あのような報道をしないと北京から追放されるとの条件でもあるのかと疑ってしまう。

今回はアメリカのケリー長官も反対の意向を表明されたそうだし、韓国機の飛行航路も入ってくるので反対するかのようだ。中国が日米韓の三国と対立してまでも飽くまでも無法を押し通す構えかどうかなど解らない。

また、これが「中国通」と言われる方々が屡々指摘される「国内向けの強硬姿勢」であるのだったら、内政干渉と言われようと何だろうと、彼等の誤った姿勢を正せと迫って良いのではないかと思いたくなってしまう。即ち、ごく普通の国民としては「何時までも彼等の先手必勝作戦に乗せられない手段を講じて欲しい」と思うのだ。