新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

三連休は誰のためか

2013-11-03 17:30:35 | コラム
病院と医院が休診では困るのだ:

今日11月3日はまたもや三連休の中日。9月には2回、10月には1回、今月は23と24日が謂わば連休である。

実は8月29日の二度目の心筋梗塞方立ち直らせて頂いての退院直後の9月には、こういう三連休は当に恐怖だった。それは、その頃は身体に自信を取り戻し切れずにいたし、猛暑により室内外の温度差が余りにもきつくて、外出するのが怖かったし、気象病等の影響で何らかの異常が発生した時が三連休の前だったらどう対処すべきかと考えただけで、「誰のために何のために連休など導入したのか」と、心身共に恐怖に苛まれていたのだった。

最早、去る10月22日の循環器科での定期検診で主治医の原先生に「元の身体に戻してお返ししたのだから、何ものも恐れずに以前のように行動しなさい」穏やかに一喝されて覚醒している。だが、今週は翌々日の5日まで謂わばファミリー・ドクター的にお世話になっているS先生の医院には何かがあっても行けない状態が続くのは、誠に好ましくない。何処の官庁の所管かは知らないが、「こういう高齢者が悩むことまで考えて導入したのか」と苦情の一つも言いたくなる「高齢者を精神的に不安定な状態に追い込んで何が楽しいのか」と。

ま、先週からは種々のスポーツのテレビ中継もあってある程度以上楽しく時間が過ごせているので、不調に陥る暇も無かったし、天気も安定してきて散歩の条件も整っているので不安はない。だが、三連休は決して行楽のためだけではなく、こういうマイナス要素もあることを認識して貰いたいものだ。我が家から最も近い薬局などは日曜は休業している。何、「それは病気になった貴方の問題である」って言いたいのか。

テレビ中継のスポーツ観戦もまた楽し

2013-11-03 10:33:31 | コラム
それなりに楽しんでいる:

11月2日の午後から夜にかけてはお陰様で休む暇も無く、ラグビーと野球を観戦していた。

(1)ラグビーの国際試合:
時間の順序に従って先ずは日本対ニュージーランドのラグビーから。実は、この中継と思わせたものは途中で録画だと読めたので、インターネット結果を知ってしまった。何故かと言えば、既に新宿区では13時過ぎ辺りから降り出していた雨を、15時から放送し始めた中継で「(港区のラグビー場で)降り始めた」というアナウンスをしたからだ。それに、試合中に無闇にCMを入れて中断しても試合時間が経過していなかったからである。言うなれば「不届き」だ。

私は母方の叔父に(戦前だが)早稲田の選手だった人がいた影響で、サッカーやフットボールや野球ほどではないがそこそこの知識があるので、ラグビーも謂わば評論家的に見ている。昨日の54対6という結果は謂わば実力の差通りというか、仕方がなかった気の毒というか悲しい敗戦だったと見ている。

何故、そのように見るのかは「ラグビーは野球やサッカー以上に体格と身体能力の差が出てしまう競技であるだけではなく、昨日対戦した"All Blacks"と呼ばれているニュージーランドは国技(なのだと思うが)であるラグビーを代表するティームである。そこに加えて、この国では我が国ほど多くの競技が盛んであるとは思えず、それ故に第一級の能力者が選ばれているという印象がある。

私がラグビーという競技に最も違和感を覚えることがある。それは、この競技においては世界共通の取り決めであるから文句をつけるべき性質ではないが、日本代表には少なくとも15人中に5~6人の外国人が入っていることだ。この基準は「その国で3年以上プレーしたか、祖父か祖母の代まで(だったか?)遡ってその国の人がいれば代表選手となる資格がある」なのだそうだ。勿論、帰化すれば資格は得られるのだが。

オーストラリアやニュージーランのような太平洋州の国や欧米の代表ティームがどのような選手で構成されているかは知る由もない。だが、これではラグビーの世界では各国代表の国際試合とは称しても、サッカー界で言う「世界クラブ選手権」を開催しているのと同じではないのかと言いたくなってしまう。

しかし、そのような取り決めが公認されていれば、日本の代表選手の中にも「我こそは」とばかりに体格の差を感じさせずにサッカー代表のようにパスのためのパスをせずに突進していく者(外国人)がいても不思議ではなくなろうというもの。

最も違和感を覚えたのが、録画中継をした日テレで、アナウンサーも解説の大畑も如何にも日本代表が先日破ったWalesに続いて、世界最高峰にあるオール・ブラックスにも勝つことがあるように聞こえる言い方をしていたことと、畠山(というコーチか選手か知らない)が「ニュージーランド代表の良い点は、普通にやるべきプレーをごく普通にやっているところにある」との感想を述べたとアナウンサーが言ったこと。

これは当然のことで、それ以外に何があるのか。私は「試合中にも平常心で、普段の練習中にやってきたというか出来たプレーがやれるようになるまで訓練せよ」と昔から唱えている。そして、その境地に達したら素晴らしいのであって、ニュージーランド代表は既にそこに達しており、我が代表は未だそこを目指している段階にあるとの違いがあるということ。

(2)田中将大が負けた:
私はこれまでに「この日本シリーズでは巨人が優位にあることを基調にしてみている」と言ってきた。それだから、阿部、高橋、ロペス、坂本があれほど打てなくても、何とかここまで持ってきたのは流石だと言ってきた。

そこに、昨夜はレギュラーシーズンに24勝無敗だった田中が、何時負けてしまうかが最大の問題点だと思ってきた。私の勝負感は「ついているかいないかも腕でのうち」であって、田中将大はここまで腕で運を取り込んで連勝と無敗の記録を作ってきた凄い投手だと見てきた。しかし、「明けない夜はない」と同様に「運は何時かは終わるか変わるもの」である。即ち、田中の腕を支えてきた運も何時かは終わるので、問題はそれが何時かということ。

甚だ残念ながら強い精神力で腕と運を支えて勝ち続けた田中も昨夜は勝ちきれなかった。私はそういう「運の流れの中にいる間は、案外に当人は意識しないか気付いていないものであろう」と経験上も考えている。私の限られた経験の範囲内では「あれ、何かがおかしいな」と思った時では遅いのだった。昨夜は解説の佐々木主浩が指摘したようにスプリッター(≠フォークボール)の投げ過ぎで指先の感覚が鈍ってコントロールが出来なくなって軽くなった球質をロペスにホームランされた時点で、この試合での彼と楽天の運が終わったと見た。コインの裏側は「巨人の圧力に押され、抵抗できなくなった」ではないか。

あのホームランで同点にされた時点で「田中を変えて出せるも良い投手がいれば、変えた方が良いのではないか」と思ったが、星野監督ではその手は打てなかっただろうし、打ちたくても田中以上の者が残っていなかったのだから、仕方がなかっただろう。私はここでは敢えて第7戦の予測なしない。