新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

良い勉強になった

2015-05-18 07:39:43 | コラム
アメリカの作家シドニー・シェルダンの小説を聴いた:

昨17日は偶然の機会に知り合った俗に言うシニアのご婦人に招かれて、区内戸山町の戸山シニア活動館にシドニー・シェルダン(Sidney Sheldon)の”Drippy”という言わば幻想的な小説がCD化されたものを聴きに行くことになった。シニア活動館という以上、数名の男女の会員が聴きに来ておられた。因みに、Wikipediaによれば、シェルダン2007年に89歳で亡くなっている。

実は、新宿区に住むこと27年有余の私は区内にこのような施設が21個所もあるとは全く知らず、長年お世話になっている国立国際医療研究センターの直ぐ近くにあるこの活動館にも迷いながら到着したのだった。新装なったばかりと道を尋ねた近所の都営団地の住人の方に教えられたが、設備も整っており、到着直後にマッサージチェアで長時間?歩いた疲れを癒やしたものだった。

この長編のCDのパート3を40~50分ほども聴いただろうか、私は大いなる感銘を覚えた。アメリカの作家の小説をそれほど沢山読んではいない私は、シドニー・シェルダンは「真夜中は別の顔」(The Other Side of Midnight)、「ゲームの達人」(Master of the Game)、「血族」(Bloodline)等が有名なことくらいは承知していたが、ついぞ読もうと思ったことはなかった。

聴き出してから係の方が用意して下さった原作を読みながら、非常に良かったと思ったことがあった。それは確か奥方・Maryと共著とあったこの作の英文が、俗に言う難しい単語が全く使われておらず極めて平明で聞きやすく(読みやすく)、回りくどい表現がなく英語の文章は斯くあるべしという見本のような、我が国の英語教育の教科書に使って貰いたいような優れたものだたと解ったのだった。

朗読の仕方も、会話が少ない内容であっても登場する人物によって男女が使い分けられており、その英語も極めて明瞭で発音も抑揚もアクセント等が全て極めて正確で訛など勿論なく、これから本格的に正しい英語を学びたいと思う人々に推薦したいような内容だった。10数枚あるように見えたそのCDは、活動館員の方が個人的に所有されているものらしかったが、それを発見された慧眼にも敬意を表したいほどだった。

私はこのCDはある意味では一寸次元が高く、初心者向けではないとは思うが、このような英語を耳から入れる努力をすると同時に原文を繰り返し音読して、可能な限り暗記し、暗誦できるようにすることが、正しい発音と英文を学ぶ基本の重要な要素だと思っている。同時に、これが私が長年唱えてきた「英語の勉強法」であるのだ。

私は世の中は良く出来ているもので、偶然の機会がこのような場を与えてくれたことを大いに感謝すると同時に、本当の偶然で知り合ったご婦人に心から謝意を表して帰宅した。言うなれば「これもまた一種の運命が導いてくれた幸運」だと感じている。