新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

バンガーナーかバムガーナか

2015-05-07 19:13:10 | コラム
私の意見は:

遅ればせながら、「バンガーナーかバムガーナか」について、私の意見を述べて見ます。その前に、カタカナ表記は「バムガナー」か「バンガナー」のどちらかにしたいと申し上げておきます。

極論を言えば「バmガーナ」とでもする以外に、このようなスペリングをカタカナ表記するのはかなり難しいと思っております。しかし、何れを採るのかと問われれば、「実際の発音に近いと思うNHK方式」と思います。それは、恐らくアメリカでは”Bum”にアクセントを置いて「バムガナー」となると、経験的に判断するからです。このように音節が多い単語は、最初のsyllableにアクセントを持ってくれば、後は軽く流すだけだと承知しているからです。

序でのようですが、”hamburger”は屡々”ham”にアクセントを置く「ヘンバガー」と聞こえるように言うアメリカ人が多いと思っております。「ム」はローマ字式では”mu”ですが、英語では子音の”m”だけしか発音されませんから、乱暴に言えば(自己矛盾かも知れぬ)カタカナ表記が「ン」でも「ム」でも同じかも知れません。

テレビに氾濫するおかしなカタカナ語

2015-05-07 09:21:33 | コラム
私にはテレビ局は日本語を破壊する気だとしか思えないのだが;

カタカナ語排斥派であり批判論者の私は、近頃のテレビの局アナと登場するコメンテーターだの芸人が使う日本語擬きを聞いていると、日本語の将来がどうなってしまうかと憂鬱になるとともに危機感を覚えている。私はあのカタカナ語の氾濫は、取りも直さず次世代というか現世代の若者の日本語での表現力の劣化に他ならないと思って聞いている。

こう言っただけでは、何を言いたいのか解って貰えないかと危惧するので、そのテレビが濫用するカタカナ語(ひょっとして彼等はこれが英単語だと思い込んでいるのかも知れないが、とんでもない誤認識と国語と英語の理解度の低さである)を使ってこじつけの例文を作ってみよう。これをお読み頂いてまともな日本語だったらどうなるかがお解りになる方は素晴らしいと思う。

「XX君と△△さんがコラボしてイベントをスタートさせた。会場はシンプルでコンパクトに出来ていたが連日の雨でスリッピーだった。スタッフたちはプライベートを犠牲にしてハードワークした。カジュアルな服装をしたスタッフにはジューシーでクリーミーでボリューミ-な食事がサプライされた。XXと△△の二人はイベントの期間中には何のトラブルもなく大成功で『最高』と叫んだ」

とでもなるかと思う。これを普通の日本語に書き直せば、下記のようになるだろうか。

「XX君と△△さんが共同で催し物を開催した。会場は簡素で小規模だったが、連日の雨で下が滑りやすかった。職員や従業員たちは自分たちの時間を犠牲にして懸命に働いていた。簡単な服装をした職員たちには大盛りの汁っけたっぷりで、クリーム味の食事が出されていた。XXと△△の二人は大声で『今回の催しもの期間中には何の揉め事なく、大成功だった』と叫んでいた」

上記のカタカナ語の解説は敢えて避けるが、私が気になっていることは「従業員、職員、係員、幕僚、参謀」等々の多岐にわたる使い方がある”staff”の濫用と、一口に「揉め事」と言えるかも知れない、事故、故障、諍い、苦情、心配事、品質問題等をひっくるめて「トラブル」(=”trouble”)のようにカタカナ語化して使っているのは、非常に芳しくないと思う。あれでは余りにも何を言いたい嫁の具体性に欠けている。

上記では「最高」も入れたのは、芸人のみならず普通の方々から子供までが「何か非常に優れていた」か「素晴らしかった」か「非常に美味だった」と言いたい時に「最高」と叫ぶのだ。だが、これでは何がどう良かったかの具体的な表現がないので、真意が伝わってこない。それ故に日頃から苦々しく思っていたので「表現力の劣化と不足の例」としてカタカナ語の仲間入りをさせた次第だ。

これらの言葉の使い方というか使われ方が「テレビ」という媒体を通して耳と時には目からも入って判断力に欠ける層に普及していくので、私は非常に好ましからぬことだと大変遺憾に思っている。今更テレビ局に反省と自粛を求めても手遅れだろうが、学校と家庭にも何とか是正の手段を講じて貰いとも願っている。