商品名が普通名詞化したものもある:
19日は好天に誘われて久しぶりにダウンジャケット以外の物、すなわちジャンパー(英語ではjacketで括られているが)を羽織って散歩に出た。そして普段は滅多に行かない百人町の裏通りに出てみた。さらに余談だが、先日日本大学・法学部のST教授と語り合った際に、多くの私立大学が都内に回帰している現象が話題になった。そして、私が昨日発見した物は、我が家から直線距離では200 mほどの場所に、桜美林大学の校舎の新築工事の現場を発見したのだった。
この大学は都下町田市にあるものとばかりに思っていたので、これは回帰ではなく「新規進出」かと思っていた。だが、大学などが出来れば、ただでさえ食べ物屋が少ない静かな街と書こうと思ったが、決してそうではなくなったアジア人の居住区が一層賑わうかなど考えてしまった。だが、Wikipediaによれば、桜美林大学は既に都区内にキャンパスを持っていたのだった。故に、これは拡張のようだ。
さて、本題である。思い浮かぶままに並べてみよう。
タッパー:
先頃何処かのテレビ局で「それをタッパーに詰めて」と言っていた。しかし、もう「タッパー」と普通名詞化してしまったポリエチレンか何かの樹脂で出来た密閉型容器は、そもそもはアメリカの”Tupperware Brands Corp.“の商品名で、あの「タッパーウエア」という名の容器が進出してきた時にはかなりな衝撃だったし、その便利さが歓迎されていた記憶がある。その後にパテントが切れたのかなんだか知らないが、同種の容器が沢山(国産でも?)出てくるに及んで「タッパーウエア」の頭の部分だけが残り、恰もファーストを名字と誤認識したように、「タッパー」が普通名詞となってしまったのだ。
バンドエイド:
英語にすれば“BAND-AID“だが、これはアメリカのJohnson & Johnson社の商品名であり、普通名詞では“adhesive plaster with gauze“などとなるようだ。我が国ではこの「ガーゼ付き絆創膏」はほぼ「バンドエイド」と普通名詞化されて通用している。
私はそれで通用すると思い込んでいたので、2006年1月の最初の心筋梗塞で入院した際に看護師さんに「バンドエイドをください」と願いしたら「カットバンですね」と言われたので、これが普通名詞かと思っていたが、これは祐徳薬品という会社の商品名だった。では、一体何と呼べば良いのだろうか。「ガーゼ付き絆創膏」では長いし、理屈っぽい。因みに、「ガーゼ」は英語では“gauzeとなっていて、発音が「ゴーズ」となるので要注意だ。
ソース:
これも興味深い一例である。「ソース」とは広辞苑には「西洋料理の調味に用いる液体。料理の一部として用いるほか、調味料として市販されているものもある」となっている。だが、我が国では一般的に「ソース」と言えば“Worcestershire sauce“即ち、「ウスターソース」のことを指すようになってしまっている。「ウスターシャー」何処かに消えて「ソース」だけ残って「醤油」と並んで調味料の主力をなしている。
ビニール傘:
これは上記の例とは一寸異なるが、既に別途採り上げたが、あらためて論じてみよう。使われている透明乃至は半透明のシートというかフィルムというのか、あの傘の材料は「ビニール」ではないのが普通だ。だが、誰もビニールと呼んで憚らないのが面白いと思う。我が国では戦後まもなく“vinyl”(発音はヴァイニル)が導入された時に躊躇わずに「ビニール」と読み、そのままカタカナ語化してしまった。
我が国ではそれだけに止まらず、すべてのプラスティックス類をを「ビニール」で括ってしまう荒技までやってのこけたのだった。念のために付記しておけば、化学用語では「ビニル」となっている。
19日は好天に誘われて久しぶりにダウンジャケット以外の物、すなわちジャンパー(英語ではjacketで括られているが)を羽織って散歩に出た。そして普段は滅多に行かない百人町の裏通りに出てみた。さらに余談だが、先日日本大学・法学部のST教授と語り合った際に、多くの私立大学が都内に回帰している現象が話題になった。そして、私が昨日発見した物は、我が家から直線距離では200 mほどの場所に、桜美林大学の校舎の新築工事の現場を発見したのだった。
この大学は都下町田市にあるものとばかりに思っていたので、これは回帰ではなく「新規進出」かと思っていた。だが、大学などが出来れば、ただでさえ食べ物屋が少ない静かな街と書こうと思ったが、決してそうではなくなったアジア人の居住区が一層賑わうかなど考えてしまった。だが、Wikipediaによれば、桜美林大学は既に都区内にキャンパスを持っていたのだった。故に、これは拡張のようだ。
さて、本題である。思い浮かぶままに並べてみよう。
タッパー:
先頃何処かのテレビ局で「それをタッパーに詰めて」と言っていた。しかし、もう「タッパー」と普通名詞化してしまったポリエチレンか何かの樹脂で出来た密閉型容器は、そもそもはアメリカの”Tupperware Brands Corp.“の商品名で、あの「タッパーウエア」という名の容器が進出してきた時にはかなりな衝撃だったし、その便利さが歓迎されていた記憶がある。その後にパテントが切れたのかなんだか知らないが、同種の容器が沢山(国産でも?)出てくるに及んで「タッパーウエア」の頭の部分だけが残り、恰もファーストを名字と誤認識したように、「タッパー」が普通名詞となってしまったのだ。
バンドエイド:
英語にすれば“BAND-AID“だが、これはアメリカのJohnson & Johnson社の商品名であり、普通名詞では“adhesive plaster with gauze“などとなるようだ。我が国ではこの「ガーゼ付き絆創膏」はほぼ「バンドエイド」と普通名詞化されて通用している。
私はそれで通用すると思い込んでいたので、2006年1月の最初の心筋梗塞で入院した際に看護師さんに「バンドエイドをください」と願いしたら「カットバンですね」と言われたので、これが普通名詞かと思っていたが、これは祐徳薬品という会社の商品名だった。では、一体何と呼べば良いのだろうか。「ガーゼ付き絆創膏」では長いし、理屈っぽい。因みに、「ガーゼ」は英語では“gauzeとなっていて、発音が「ゴーズ」となるので要注意だ。
ソース:
これも興味深い一例である。「ソース」とは広辞苑には「西洋料理の調味に用いる液体。料理の一部として用いるほか、調味料として市販されているものもある」となっている。だが、我が国では一般的に「ソース」と言えば“Worcestershire sauce“即ち、「ウスターソース」のことを指すようになってしまっている。「ウスターシャー」何処かに消えて「ソース」だけ残って「醤油」と並んで調味料の主力をなしている。
ビニール傘:
これは上記の例とは一寸異なるが、既に別途採り上げたが、あらためて論じてみよう。使われている透明乃至は半透明のシートというかフィルムというのか、あの傘の材料は「ビニール」ではないのが普通だ。だが、誰もビニールと呼んで憚らないのが面白いと思う。我が国では戦後まもなく“vinyl”(発音はヴァイニル)が導入された時に躊躇わずに「ビニール」と読み、そのままカタカナ語化してしまった。
我が国ではそれだけに止まらず、すべてのプラスティックス類をを「ビニール」で括ってしまう荒技までやってのこけたのだった。念のために付記しておけば、化学用語では「ビニル」となっている。