新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2016年の広告費の分析

2017-03-24 07:33:29 | コラム
広告費を業種別に見れば:

23日は結局ほぼ一日籠池理事長の国会への証人喚問のテレビ中継に取られて、と言うか見ていたので、落ち着いてPCの前に座っている時間がとれないうちに終わってしまった。

さて、マスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)への出稿では化粧品・トイレタリーが最大で28,845(単位:千万円、以下同じ)と対前年比+1.5%、構成比は10.6%だった。次が情報・通信で28,40対前年比+3.5%、構成比は10.4%となっていた。第3位は僅差の28,012で食品となり対前年比+3.5%で構成比は10.2%だった。4位が交通・レジャーで20,784で対前年比△3.9%、構成比は7.8%だった。5位は飲料・嗜好品」で18,354で対前年比△5.3%、構成比は6.7%だった。

次に媒体別で見ると、新聞には交通・レジャーが第1位で8,678(単位:千万円、以下同じ)で対前年比△4.9%、構成比は16.0%だった。2位は流通・小売業で6.894で対前年比+2.3%、構成比は12.7%だった。3位には食品が入り対前年比+0.8%、構成比は11.7%だった。4位は出版で5,019で対前年比△3.5%、構成比は9.2%だった。5位は4媒体向けで第1位だった化粧品・トイレタリーで2,969で対前年比△0.4%、構成比は5.5%となっていたのはこの種の広告には新聞が不向きのようだと解る。なお、ここに取り上げられた21業種の中でプラス成長は流通・小売業、食品の他には官公庁・団体の2.5%があるだけだった。

雑誌向けでは第1位には4媒体向けでは10位だったファッション・アクセサリが入り5,648で対前年比△13.5%、構成比が25.4%だった。2位が化粧品・トイレタリー2,914で対前年比△3.7%、構成比は13.1%だった。3位には交通・レジャーが来て1,832で対前年比△2.0%、構成比は8.2%だった。4位は食品で1,260で対前年比△5.5%、構成比は5.7%だった。5位は趣味・スポーツ用品で1,225で対前年比△8.4%、構成比は5.5%だった。ここまで上位5業種が皆マイナス成長だったが、10位まででプラスを記録したのは1.4%の流通・小売業だけだった。

以上のように各業種別にどの媒体を主力とするかの傾向が見える辺りが興味深い統計だった。