新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月16日 その2 籠池前理事長問題

2017-03-16 19:20:17 | コラム
この人物が言うことは何処までが嘘か?:

私は安倍内閣がこの森友学園の小学校問題の処理を手際よくやらないと、とんでもない事態となり内閣の命取りにならねば良いがと、恰も天が降って落ちてくるような心配を述べました。しかし、この問題は土地の売却価格等の問題から膨らみに膨らんで、野党をつけ上がらせただけではなく、籠池氏は安倍総理が学校に寄付したなどと怪しげなジャーナリストを使ってまで言い出してしまいました。

兎に角、民進党と共産党の連中が居丈高になって怒鳴っているのも見苦しいのですが、本当に巧みに処理をしないとこの問題が何処まで変な方向に向かっていくのか、私には想像も出来なくなりました。竹下亘委員長などは籠池氏の喚問は避けられないとまで言っている始末です。そこにあの稲田防衛大臣の記憶違い答弁騒ぎで、野党は一気に活気づいていまいました。

このあってはならない状況はどう解決されるのでしょうか。そもそもあの籠池なる人物の正体は何でしょうか。単なる虚言癖でしょうか?確たる証拠を持って安倍内閣を揺すろうとするのでしょうか?以前にも言いましたが、世界の情勢は急を告げ、こんなことに現を抜かしている場合ではないと思うのですが。野党の眼中には相変わらず「国益」の二文字はないようで。

WBC野球の第2次予選を勝ち抜いた

2017-03-16 16:03:24 | コラム
アメリカで開催される準決勝進出出来て良かった:

15日夜の対イズリアル(イスラエルのこと)戦は実力の差を見せて圧勝だったのは大変結構だった。前評判ではMLBの選手を10人も揃えているとあったので大変な強豪かと思えば、大半はマイナーリーグの所属とあって、それならば勝って当たり前だと思って見ていた。その意味では閃きも何も不要だった。

試合の前半はアナウンサーがクローザーとして使われてきたと言う投手がそれなりに良く投げていたので、意外と言われた日本側の先発の千賀がまるでイスラエル打線を寄せ付けない好投をしてくれて言わば緊迫の投手戦だった。当方の関心は、我が代表が何時点を取って勝つのかという点にあり、大いに期待して眺めていた。

千賀は昨年のシーズン中にも何回かテレビ中継で見ていたが、球も速いのは結構だしアメリカ人が苦手とするフォークボールも良く落ちるので、矢張り振り回すだけの相手では先ず点を取られることはないだろうと安心して見ていた。しかも、球数の制限があるので、その短い間は言うなれば全力投球が出来る為か、千賀は思い切って飛ばしているようだった。結果的にはその後に1回だけ出た平野が勝利投手になったが、千賀が実質的に「勝利選手」だっただろう。

イスラエルとは言っても実質的にアメリカ人ばかりなのだから、ある程度以上は良い野球をやってはいた。だが、所詮はマイナーリーグの選手であって、打者も投手も日本ほどの緻密さも精密さもなく、粗っぽさが目立ったのも不思議ではあるまい。

それは我が国とアメリカとの間に見られる野球という球技に対する取り組み方の違いもあるが、根底にあるものは「個人主体で、個々の能力に依存する野球」と「皆で一丸となってやろうという精神と、厳しい練習で鍛え上げていこう」という文化の違いが明らかだ。それにアメリカ式には矢張り「身体能力頼り」の嫌いがあるのに対して、我が方はその劣勢さを緻密さと精密さで補っていると言えると思う。

我が方で確かに優れていたと思う点を挙げれば、何もイスラエル戦だけに限ったことはないが、二塁手の菊地の守備力と忠実な動きは頭抜けていたし、打つ方でも勝利に大いに貢献していた。昨日の確か千賀だったかが2塁に悪送球し坂本が捕れなかった時に、チャンとカバーに入っていたのなどは記録に残らないファインプレーだったし、危機を未然に回避した。

次に挙げたいのが、ヘボだと酷評してきた捕手の小林がここまでの試合で揉まれている間に急成長した点だ。特に良かったのが、満塁で単打を打たれて2人生還した後で、レフトからの返球をホームベースの前に出て捕るや否や、3塁を狙って走ってきた1塁走者を刺したプレーなどは、次の走者1・3塁の危機を未然に防いだ美技だった。あの走者を生かしていたら次にどう展開したか解らないピンチになるところだった。だが、巨人嫌いとしては小林が進歩するのは痛し痒しだ。

中田翔は不思議な星の下に生まれたらしく、こういう国際試合ではシーズン中とは別人のように上手いというか確実なバッテイングをして勝利に貢献する。と言うよりも「ここぞ」というような試合の流れを変えるか、勝敗を左右するような場面ではチャンと打ってくれる。あのタイブレークの時のヒット(アメリカ式に表現すれば“RBI”のベースヒットだが)など立派なものだった。その点では筒香以上かも知れないし、山田トリプルスリー君も見習うべきかも知れぬ。

私は坂本勇人というマスコミ好みの選手は評価していなかったが、昨年のシーズンで首位打者を獲った為か、このWBC野球では守備も打つ方もある程度以上安心して見ていられるようになった。あれではソフトバンクの今宮を落とした小久保の判断を責められないと思って見ていた。松田も良く打っていたし、あそこまでやれば合格点だろうし、村田修一等の出る幕がなかったのも当然か。

最後に小久保監督も6戦全勝でアメリカに行くとことまで持っていったことを褒めて上げねば、片手落ちだと思うに至った。しかし、監督が良かったから勝てたと言うよりも、良い選手たちに恵まれたというべきかも知れない。残す課題は秋山、鈴木、平田、田中の使い方をもっと研究すべきだと思う。私は如何なる面から見ても未だポッと出の域を脱していない鈴木が秋山よりも上だとは思えないのだ。

また、小林以外の捕手をどう使うかも要研究だ。炭谷を出した時に牧田があれほど伸び伸びと投げ、イスラエルの時はダメだったのは何故かを考えるべきだろう。アメリカに行く時には誰かメンバーの入れ替えをするのだろうか。