新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月9日 その2 山口達也のお陰で

2018-05-09 15:12:58 | コラム
TOKIOとやらがバンド名だったとは知らなかった:

昨8日も新宿駅西口から戻って家内が点けたテレビでは「宮根や?」とかがご苦労様な事に、相変わらず山口達也とTOKIOとやらのことを延々とやっていた。以前から述べてきたことで、私はこのジャニーズ事務所とそこに飼われているガキどもとその成れの果てを心底嫌悪している。あの事務所がガキどもの下品さだけならまだしも、妙な衣装を着させるだけに飽き足らず奇妙な髪型をさせ、それをまた判断力がない一般の子供たちまで真似て流行らせたのには胸が悪くさせられていた。

私はジャニー喜多川なる者は占領軍が我が国民を骨抜きにしようとの悪巧みをしたことのお先棒を担いで、あのような何の中身のないガキどもを養成し全国津々浦々に流行らせて我が国の少年少女を穂抜きにした罪は万死に値するとまで思っている。あんな低劣で下品な連中を何か子供たちに崇めるべき価値があると思い込ませた辺りは、本当に心の底から情けなく且つ憤っているのだ。

この度は山口が何をやったのか知らないが、マスコミには真相を報道させないように圧力でも加えたのか「無理矢理だったかでキスをしたことが強制猥褻である」という理屈にもならない屁理屈を流させたのには恐れ入っている。またテレビ局などはジャニーズのファンだけに街頭で何か語らせるので、「残念だ」とか「TOKIO世代なので何とか4人でけでも」とか「バース抜きでも立派にやっていけそうでは」などと気を遣っている有様には呆れるだけだ。

彼らにはそれほどジャニー喜多川が怖いのか、気を遣わねばならないのかと思うと、これでは「総HAKUCHI化」はファンだけではなく、テレビ局も包含されていたのかと、あらためて認識できた。私は元からジャニーズ事務所には関心がなかったので、今回の山口の一件で初めてTOKIOとやらが音楽の集団だったと知り得たのだった。あのような山口如きに番組を持たせていたNHKにも見識などはなかったと良く解った。

既に指摘したことだが、キス行為が猥褻ならば欧米の諸国に行けば、その辺で幾らでも猥褻行為に出っくわしてしまうだろう。私は山口なる元ジャニーズ事務所所属だった者は何かそれ以外(その先?)のことを試みようとしたとしか思えない。何れにせよ、我が国のマスコミと一部の国民の中には「キス」なる行為を何か性行為の一部だとでも思い込んでいる節があるのは、天下の奇観であると思う。いや、その程度の民度を達成させたGHQの占領政策の無益且つ無用な遺産かな。


日本食への執着

2018-05-09 08:17:50 | コラム
伊藤美誠は「お米がなければ」と言っていた:

卓球の世界選手権で立派な成績を残した女子の選手団が帰国し、早速インタビューに応じた。その中で私にとって非常に印象的だったのが、大活躍だった伊藤美誠が「大好きなお米がなければ」と言って、「試合前にはお結びを3個も食べる」と語っていたことだった。確かに試合の前では炭水化物の摂取は必要だとは思うが、17歳という私の曾孫(?)のような世代で未だに米飯に強い執着を見せているのは意外と言えば意外だった。「お米なんか食べなくても」と言うのかとの期待感もあったからだ。

私は戦時中の何も食べる物がない時期に育ったので、一部の野菜の好き嫌いを除けば何でも食べられる物があれば、そのものの味も味付けにも一切関係なく食べてしまう。特に我が国では「アメリカには美味いものなし」と評判が悪いアメリカでも、何処に行っても何が出てきても一切苦にならなかった。言うなれば「国際化されていた」のだった

それは、美味であるかないかよりも「彼らの体格と身体能力に基づいて立てられた予定表通りに動ききる為には、食べ物の美味い不味いなどを論じている暇など無いから」だ。この点では紙業タイムス社のAH取締役・編集長の「あれは食べ物ではなく餌だと割り切れば何でもないでしょう」が至言だと思っている。

私が面白い現象だと思っていることがある。それは多くのスポーツ選手たちが海外遠征をする際に必ずといって良いほどインスタントであろうと何だろうと「和食」を持参することで、多くの場合はテイームとして和食の料理人を帯同させて「エネルギー源の補給に万が一にも遺漏なきを期する点」である。私は今時の選手たちはハンバーガーだのなんのというファストフードの時代に育ち、米飯に対する執着心が消えているのだろうと考えていたのだった。だが、実態はそうではなかった様子である。

JA全中会長の中家徹氏が週刊新潮に寄稿したコラムを見ると「我が国も国民1人当たりの年間の消費量は1965年には111.7 kgあったものが、2016年には54.4 kgとほぼ半減していた」と残念がっていた。私は寧ろ「矢張りそんなものだったか」と納得させられた統計だった。国全体としてそれほどの変化がありながら、運動選手たちは依然として米食に強い執着を持ち続けているとは、意外と言えば意外だった。管理栄養士の方のご意見などを伺ってみたいような気もする。

ここで、私独特かも知れないことを言えば「何時まで経っても米飯を中心にした和食に拘っているのが、国際化の時代にあって適切なのか」なのだ。事カロリーやエネルギー源としての欧米の料理は我々日本人の好みに合うか(美味いか不味いかでも良いか)には問題は残るだろうが、常に和食を準備して貰えるとは限らないと思うので、彼らの食事に馴れておくことも必要な時が来るのではないかと思うし、また慣らしておくべきではないかとすら考えている。

私は強行日程でアメリカ全土を回っている時に、疲労感を覚えた際にはかの現地の「噛み応えはあるが決して不味くはないビーフステーキ」で体力の回復を図って効果があった。ご信頼申し上げている整体の野路秀樹先生は「牛肉は人を駆り立てる食べ物であるから、疲労した時の回復の為には薦めるが決して食べ過ぎないように」と言われた。故に、疲れ果てる前にも安全策として意識して食べていた。

お断りしておくが、アメリカではビーフステーキなどは我が国のような高価な食べ物ではないのだ。それに、チャンとした店で食べてみれば、それなりに極めて美味なのである。安っぽいところで食べて「アメリカのステーキはどう・・・」などと言わないことだ。

矢張り英語の講釈で締め括っておこう。現職時代に仕事の都合で自分でやっていては間に合わないことになったので、是非とも副社長に読んで貰いたい得意先の社長のアメリカ旅行記を帰国子女の大学生(当時)に委託したことがあった。その中にあった「日本食に対する強い執着心」を、彼女は “strong adherence to the Japanese food”と訳していた。私には思いつかない adherence の使い方に感心したものだった。伊藤美誠さんも strong adherence を持っていたので勝ち抜けたのか。