新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

またもや変化に驚かされた

2018-05-13 19:40:04 | コラム
小田急線中央林間駅に降り立って:

本13日には天気予報が午後から雨とあったので、何としてもその前に往復しておこうと10:15に家を出て新宿から江ノ島線の中央林間に向かった。この駅では30年前の4月7日までは藤沢市の湘南台駅から青山一丁目に通勤していた頃に、田園都市線に乗り換えていたのだった。私の頭の中にあったのは、うらぶれたというか如何にも田舎の駅らしくその周辺には何にもない殺風景なところだった。だが、恐らく下車した時にはウロウロさせられる事だろうとは予想していた。

しかも、下りの電車から降り立つのも初めての経験だったが、改札口で係員に尋ねて迷わずに目出度く目的地を向かうことができた。だが、気が付けば30年前とは田園都市線に乗り換えるプラットフォームが反対側に変わっていたし、その方向には言わば洗練された東急電鉄らしい食堂街のようなものができていたのだった。予め検索しておいて目的地が南口下車と知らなかったならば、十分に迷わせられただろう近代化された東急電鉄側だった。

近頃の都内でも屡々出会う現象だが、5~6年訪れる機会がなかった往年には離れ親しんだ場所でも、JRでもメトロの駅でも「どの方向に向かえば目的地に到達できるのか」と途方に暮れることが多い。先頃も述懐したことだが、嘗て1972~75年まで通った銀座線京橋駅などではどの改札口を出れば中央通りに出られるかが解らなかったし、地上に出られてからも通行人に恥を忍んで「明治屋に行くには」と尋ねざるを得なかったほど変わっていた。

本日は幸いにして中央林間駅の何故か関西弁の係員の道案内が的確で、迷うことなく目的地への一本道に到達した。だが、新興住宅地帯というか私鉄がその沿線に開発する一帯は何の目印にもならないアパート、それも高層が多く初めてか暫く振りに訪れると自分がチャンと目的地に向かっているのだろうかと、甚だ心許ないのである。本日のところは雨にも降られずに無事に目的を達して帰宅できたのは、寧ろ僥倖だったかも知れない。