新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Rachel Maghan Markle 他

2018-05-21 08:27:04 | コラム
メーガン・マークルに無反応だったアメリカ人:

最早UK王室のヘンリー王子のお妃様になってしまったメーガン・マークルさんのことである。私は既に「我が国ではマスコミを中心に何であれほどあの結婚を大騒ぎをして祝福するのか」との疑問は呈してあった。我が国は英連合王国よりもアメリカ合衆国との結びつきが堅固であるにも拘わらず、マスメデイアは何かと言えばアメリカを貶す傾向があり、特にトランプ大統領についてはアメリカの反トランプである有力地方紙の記事をそのまま垂れ流すので、トランプ大統領は如何にも駄目な存在の如くに報じられている。

私流に極端に言えば「UKの一般民衆がヘンリー王子の結婚を祝福するのは当然だろうが、我が国にはそれよりももっと重要であり、優先して報道すべき案件が沢山あるのではないか」となる。それらの案件の中には加計問題などは当然入っていない。では何が大切かと言えば来たるべき(?)トランプ大統領と金正恩委員長の首脳会談がどのように展開されるか等々の国際的な案件と、国会審議を何時までも停滞させている野党の不見識振り等幾らでもあるのではないのか。

ところで、一寸古い話題になったが、一昨日神奈川県の大和市まで行こうと新宿駅で偶々空席があったロマンスカーに町田まで乗った時のことだった。隣に座った巨漢のアメリカ人と話し合う機会があった。非常に残念だったというか感心したことは、この中年の男性は20年前に習い覚えたという実に流暢な日本語ができることだった。実際の会話は英語だったのは言うまでもないか。

その中で私は 「Rachel Meghan Markle さんはかの有名なシカゴのノースウエスタン大学の4年生を出ていると聞いた」と言ったところ、まるで反応がなく「それって誰のこと」というような表情で、直ちに話題を変えられてしまった。

だが、私は「事はアメリカ人の女優がUKの王室に入っていくことであるから、さぞかしアメリカでも話題になっているだろう」と勝手に想像して取り上げたのだったが、言わば完全な「シカト」だったのは意外だった。そこで帰宅次第アメリカの元同僚にも尋ねてみようと思ったが、日大問題で気落ちしたのか、未だに問い合わせていない。

このことはさて措いて、「世間は狭い」(=It’s a small world. で良いと思う)と思わせてくれたことがあった。私が1994年1月末でW社をリタイヤーしたと語ると、その人物は「W社ジャパンには友人がいた」と言うので驚かされた。聞けばそれは Kent で、確かに同じ頃に本社から派遣されてきた者で、私がリタイヤーした後で上海に転勤してしていった人物だった。彼は早速スマホで我々2人の写真を撮ってケントさんに送っていた。

私は良く偶然にこういう出会いをする傾向というか運があるのだ。10数年前に成田エクスプレスの車中で隣り合ったアメリカ人の夫婦の奥方の方が、W社本社の木材のある事業部の経理部門を統括するマネージャーだったことがあった。この出会いも small world の類いだと思う。彼らを駅まで送ってきていた若者がオレゴン大学から明治大学に留学に来ている息子ので、一度会ってやってくれと依頼された。

そこでその留学生に会ってみると、驚いたことに彼は「オレゴン大学(州立である)で2年間日本語を学んだだけで明治大学の日本語での講義を何の問題もなく理解している」と言うのだった。「我が国で中学から大学まで英語を学んで、アメリカの大学にいきなり留学して英語の講義を問題なく理解できる学生が何人くらいいるのだろうか」と思わざるを得なかった。アメリカの大学では日本語等の外国語をどのような教え方をするのかと感心した。

ところで、ロマンスカーで出会ったアメリカ人の日本語は見事なもので、言うなれば、アメリカ大使館の一等書記官の方々並のものだった。20年前に覚えたと言われたが、私も日常的に英語で話すことから離れて最早24年である。語り合いながら「こんなに劣化した英語力では情けない」と感じたし、そう言ってみたが「いや、立派なものだ」と社交辞令を言われ、一層惨めな思いをした。因みに、その夫妻は箱根に行くところだった。