新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月22日 その3 日大フェニックス宮川泰介君の記者会見

2018-05-22 19:33:37 | コラム
想定の範囲外だったフェニックスの実態:

22日の午後は宮川泰介君が何を言うかとの期待感もあって、記者クラブでの記者会見が始まるのを待っていた。正直な感想を言えば「悲し過ぎる思い」だけだった。ある程度は予想の範囲内だったが、内田監督がはあそこまで指示していたのかとの驚きがあった。30数年も前からフェニックスを見てきたが、あのような指示をする面があったとまでは思いが及んでいなかった。宮川君が勇気を出して経験を語ったことは評価したいが、余りにも悲惨な出来事だった。

何れにせよ、宮川君があそこまで覚悟を決めて(決めたのだろう)彼にとっての真相を語ってしまえば、日大そのものとフェニックスに対する世間というかマスコミからの風当たりは現状よりも一層激しくなっていくだろうし、あるOBが半ば諦めの表情で言うように「廃部」だってあり得るかと考え込まされた。即ち、当初予測した「秋のリーグ戦出場辞退と2部落ち」くらいでは収まるまいと危惧するに至った。それだけではない、フットボール界にとっても深刻な事態となってしまうのでないかの懸念も生じた。

記者たが如何にも運動部の実態というか在り方を知らず、監督がどれほど絶対的な存在であり権威があるかを知らぬとしか思えない下らない質問ばかりで、胸が悪くなる感もあった。兎に角悲しすぎる記者会見になってしまったのは本当に残念だった。聞いていて奇異な感を抱いたのが「監督とコーチは本気で定期戦がなくなっても良いと言っていた点だった。そこまで思い詰めてあの定期戦に臨むものなのかという疑問である。

また「QBを潰せば秋には出てこないから得だ」と言ったと宮川君は語ったが、これも理解不能だった。それは関学ならば秋までに次のQBくらい育ててくるだろうし、第一、次回日大フェニックスが関西学院大学ファイターズと当たる機会は甲子園ボウルしか考えられないからだ。フェニックスはそう見込んでいるのだろうか。何れにせよ、悲しくもあり、完全に納得できない点もあった記者会見だった。ここから先の展開などは、予断を許さない状態になったと思う。


5月22日 その2 カタカナ語を嫌悪する

2018-05-22 09:18:59 | コラム
「ポリバレント」だって:

「頂門の一針」第4692号に北村維康さんがカタカナ語の濫用を批判されて「私も、英単語を敢て音からではなく、勝手に綴り(?)から決めつけてゐ るやうな片仮名表記のやり方には、それを見る都度、生理的とも言ってよ いほどの不快感に襲はれます。」と述べて下さった。有り難いことだと感謝した。念の為申し上げておけば「私はカタカナ語の使用を嫌悪している」のである。

兎に角、テレビを聞いていれば暇さえあればカタカナ語である。それも偶々学校で習い覚えたのだろう「単語」をローマ字読みか誤読してカタカナ表記するだけならまだしも、誤った使い方が多いのだから救いようもない。そのほんの一例として私が挙げてきたのが「何でもかんでもトラブルで括ってしまう粗雑さ」である。彼らマスコミは「事故」も「故障」も「揉め事」も「心配事」も皆「トラブル」にしてしまうのだ。これなどは簡単な言葉だから未だ良いが、サッカーの西野監督は「ポリバレント」と来たのだった。

私は何度も「そういう単語があるとは心得ているが、20年以上も過ごしたアメリカ人の世界にいて彼らが先ず使うことがないような単語を平気でカタカナ語化して日常的に使ってしまう辺りが怖い」と言ってきた。例としては「コラボレーション」とその短縮形「コラボ」を挙げておいた。これなども聞いた記憶もないし、使うことなど考えたこともなかった。「~と共同で作業する」という意味だと思うが、恐るべき「単語力」だと思うし、我が国の英語教育の華々しくない成果だと思った。

ところで「ポリバレント」である。英語では polyvalent と綴るようだ。私の小さな語彙では「何かの化学用語にあったかな」と思えた程度の単語だ。意味は「多価」か「多機能」という意味だ。そこで、ここでも Wikipediaに依存した。すると、嘗ての全日本代表監督だったイビチャ・オシム氏が Utility player の意味で使った「複数のポジションをこなせるように」のことだと勉強ができた。「それなら西野監督は素直にそう言って下されば良かったのに」と嘆いた。

はこのようなカタカナ語にすれば「何か近代的というか洗練されたような感じを聴衆に与える」と思っている根性が情けないと思う。これも何度も指摘してきたことだが、「単語は単なる部品であり、それをただ思いつくままに並べても完成品、即ち相手に通じるような文章にはならないと知るべし」なのだ。我が国の学校教育では部品を格納する大きな倉庫の作り方は教えているようだが、完成品であるチャンとした文章の作り方は軽視しているようだと経験上も言える。

もう好い加減にカタカナ語の乱用を避けて、まともな日本語で放送するようにして貰いたいし、上に立つ人も妙に英語擬きを使って格好付けるのは辞めた方が良いと、あらためて指摘して終わる。


中村時広愛媛県知事

2018-05-22 08:40:52 | コラム
この中村知事は何を狙っているのでしょうか

中村愛媛県知事は県職員の柳瀬元総理秘書との面会の際に「会った証拠の柳瀬氏の名刺」を提出するなど、反安倍内閣の姿勢が明らかだと思っています。そこに今回は総理が2015年だったかに加計理事長と15分会談されて「獣医大学の構想は良い」と言われたという証拠の文書を参議院に提出したそうです。野党は欣喜雀躍ですが、この知事は何が何でも内閣打倒を目指しているのでしょうか。私には彼の真意というか意図が解りかねます。だが、文書の通りであれば、内閣の危機かとは思います。

前任者の加戸知事とは余りにも違う政治姿勢です。そこでWikipediaに訊いてみますと、知事は慶応大学を経て三菱商事から松山市長を経て県知事に出られてという経歴でした。日本新党だったかにも所属されていたようですが、三菱商事に勤務の経験があれば野党の後押しをするよりも安倍内閣の支持に回る方が順当ではないのかななどと思っています。何れにせよ、県の職員の仕事ぶりを擁護されることは結構でしょうが、結果的に野党を助けるのでは「何が為さりたいのか」と思わずにはいられません。

総理も加計理事長もその文書にある会談はなかったと否定されていますが、これではまたまた野党とマスメディア連合に本来の国会審議を逸脱した無益な論争を仕掛ける材料を提供しただけだと思うのです。何度でも言いますが、現在はそんなことに時間と国費を費やしている場合ではないでしょう。例えば、トランプ大統領と金正恩委員長の首脳会談が開催されるかどうかの難しい時期にさしかかっている時に「加計」ではないと思うのです。