新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月16日 その2 韓国向け輸出手続きの変更に思うこと

2019-07-16 14:37:09 | コラム
マスコミの報道姿勢を正すことが必要:

この韓国を3品目のホワイト国扱いを通常に戻す件については、韓国側の理解が全く不足していたことも判明した。その上に文在寅大統領は何としても我が国を悪者にして、国内向けに自らの経済政策の失敗をこの我が国の意外に早かった変更の措置に乗じて糊塗しようという意図も明白になった。この件では本日もTBSの「ひるおび」に宮家邦彦氏、細川昌彦氏、共同通信の磐村氏を招いて色々と討論していた。余談だが、私はかかる案件を恵俊彰に司会をさせるのは不適切であると思っている。

そこで、順序不同でこのことについて思うところを採り上げてみたいと思う。

細川昌彦氏:
私はこの方を評価させて頂いている。その理由は簡単明瞭で「彼は通産省貿易管理課長から部長を経験され、その職責でアメリカとも韓国とも交渉の実務を担当されただけではなく、輸出手続きなどは実際に韓国に出向いて指導されたという。これは、私が最も重視している「実務の経験がおありだ」という点である。その意味では綿密に取材して報道するメデイアの専門家とは一線を画していると言って良いと思っているのだ。外務省ご出身の宮家氏も現場のご経験があるのは貴重であるとは承知しているが、細川氏のそれとは少し趣は違うかとも思っている。

私はこういう根拠を以て、細川氏の意見と韓国側に対する率直な批判というか、事の次第を完全に把握出来ていないままに我が国に刃向かってきた都解説しておられる内容を、マスコミも一般の方々も素直に受け入れて良いと思っている。特に世耕経産相がTwitterで「韓国側がこの件について3年間話し合いに応じていなかったこと」と「輸入品の不適切な扱いをしたこと」に加えて「我が国の半島からの戦中の労務者裁判について話し合いの要求に応じてこなかったことに対する措置(報復?)」を採り上げたのは言わずもがなだったと指摘されたのは細川氏だけである。

細川氏は更にマスコミがこの我が国が独自にする手続きの変更を、やれ「報復」だの「禁輸」だの「輸出規制強化」だのと報じてしまう姿勢が、韓国側が世耕経産相の採り上げた最初の2項目を無視して3番目に飛びつかせて韓国内の世論をそれ一本に集中させる結果をもたらしたのと共に、大いに遺憾であると穏やかにズバリと指摘されていた。誠に尤もで、私でさえ、彼らが未だに「輸出規制強化」という表現しか使わないことを不適切だと思うし、知らない一般人をミスリードしていると批判したいのだ。

文在寅大統領:
昨日だったか閣内の重要会議で7分23秒だったかぶち上げられた大演説は、本日のゲストスピーカーのお三方が否定され且つ誤りを指摘されたように、文在寅大統領は事の内容も性質も全く理解も認識も出来ておらず、ただひたすら自己保身と国内向けに今後生じるであろう如何なる時代も「イルボンのジョンブ」(=日本政府)が悪いのであって、彼らは外交的交渉に応じるべきだとまるで見当違いのことを言っているだけなのだ。この点については、私は我が国のマスコミに文大統領の誤認識を指摘する勇気があるか否かは疑問であると恐れている。

磐村氏も指摘されていたことで、折角トランプ大統領が板門店で金正恩委員長と会談されて韓国の立場少し改善されたかと思った途端に、7月1日に手続きの変更が発表されて慌てふためいたのではないかと指摘された。更に同氏は韓国を取材した限りでは「彼らは何れ日本が何らかの手を打ってくるだろうとは思っていたが、予想外に早かった。精々今年後半と考えていた」という結果だったとも語られた。私は細川氏が指摘された「3年も放置した」のであれば、多少の自覚症状があって然るべきかとも思って聞いた。

WTO対策:
私は外務省だろうと何処だろうと、韓国の手慣れたロビーイングに十分に対抗出来るだけの「我が国の正当性だけではなく、韓国が騒ぎ立てているのは彼らのこの輸出手続きの変更に対する認識と理解度の不足があるのだ」という点を国際的に訴えて出ていく必要があると思っている。細川氏は「韓国自身がこのような輸出手続きに基づいて行動しているのであり、知らないはずはない。だが、経産省に説明を聞きに来た2人の課長さんたちは経産省の説明を聞いて初めて事の次第を知ったくらいだから、上層部が承知していた訳がない」とまで指摘された。

なお、敢えて言わせて頂けば、「私がアメリカの貿易政策というか輸出入の手法とかそれに関連して起きる問題を語る根拠には、22年半もの間、アメリカ側の一員として彼らの思想信条と哲学と企業社会の文化の下で、対日輸出に勤しんできた経験に基づいているのだ(その点では細川氏と同じような経験をして来たのだと思っている)」ということをご理解賜りたく、改めてここに申し上げる次第だ。


三連休め!

2019-07-16 07:30:46 | コラム
また恨めしい三連休だった:

天気も悪く私には無意味だった三連休が終わった。毎回こぼしてきたように、この期間中は私の会員資格では土・日と祭日はジムに行けないのだ。そういう無情な三連休が多いのだから堪らない。しかも、今週は連休明けの本日は「新聞休刊日」と来たものだ。これでは老人らしく朝早く起きて新聞をゆっくりと読む楽しみも奪われてしまう。将に「踏まれたり、蹴られたり」である。私は「踏んだり蹴ったり」では能動形であっておかしいと思うので、敢えて受け身に変えてみた次第だ。

これで東京では19日連続で1日の日照時間が3時間以下なのだそうだ。それは天候のことなので抵抗しようもないと諦めの心境だ。だが、一昨年は折角非常に便利なレンズを変えられる度付きのサングラスを購入したところ、連日の曇天で全く折角のサングラスを掛ける必要がなかった。今年もどうやらそれと同じ様子で、サングラスの出番が来ない。一説によれば、日が照っていなくとも紫外線は出ているそうだが、兎に角白内障を手術した目にも現在の天気では一向に眩しいとは感じないのだ。三連休も天候も恨めしい。