3日夜のPrime Newsの桜井さんの語りには聞くべき事が多かった:
いきなり本論から逸脱するが、私は各種のスポーツの中継に登場するそのスポーツ界出身の解説者の言うことには全く評価する価値がない、単なるアナウンサー並み以下の説明者に過ぎないと切り捨てている。それは野村克也氏か嘗ての広岡達朗氏のような大御所でもない限り、自分の出身母体の選手たちを酷評する訳には行かないからで、当たり障りのない「良いプレーですね」と誰にも解る程度のことしか言えないのだ、イヤ言う訳には行かないのだ。あるOBは「言える訳がないに決まっているじゃないか」と吐き捨てるように行った。迂闊なことを言えば、その世界には住む場所がなくなるからだ。
私は感覚としては女性評論家というか言論人の方々の方がある意味で「遠慮会釈なく」思っておられる通りを言われていると思う。現在では桜井さんの他にも河添恵子さんもそういう優れた語り手にだと評価して良いと思っている。
櫻井よしこさんの場合にはスポーツ解説者のようなそういう「ひっつりはっつり」とでも言うか出身母体の束縛がないので、ご自身でも「それを言わせるの」という表情をされたり、司会の反町に穏やかに食って掛かられたような場面もあったが、男性の専門家たちと比較すれば遙かに思い切って「ズバリ」と言うべき事(=言いにくいだろうこと)を指摘しておられた点が心地良かったし、聞き所と聞かせどころが多い正味1時間半ほどだった。
桜井さんは反町が振るままに実に多くの現在我が国が当面する難局というか安倍内閣が毅然として対応自処すべき難問題を採り上げて、彼女独特の鋭い切り口で論評しておられた。私が最も心すべきで印象深いと感じた点は「トランプ大統領が再三アメリカで言及されたという、日米安全保障条約破棄を現実問題として考えるべきだと確証を挙げて指摘されたこと」だった。安倍総理との首脳会談でこの件が出なかったからというマスコミ報道で胸をなで下ろしている場合ではないという事。簡単に言えばトランプ大統領が言われたことは「我が国は自分で自力で国を守れ」という解釈である。
私には「トランプ様がそう言われるの仕方がないか」と思わせられる節は前からあった。それは「アメリカが我が国を骨抜きにしてうやろうという作戦で作られて憲法だから、自衛の為の戦力も保持せずともアメリカが安保で守ってくれる」という姿勢と駐留軍の予算を70%以上も負担しているから良いのではと私自身が思い込んでいたこともあった。
だが、現今の世界情勢と中国の公船(軍艦である)が連日尖閣の近くを航海し、誰でも知っていて欲しい台湾を自己の物として次は尖閣で、更には沖縄をという中国の計画どころではなく、河添さんが指摘された「中国の究極の狙いの一つが我が国の属国化である」という情勢下に、憲法も改正出来ずにアメリカの保護下で丸腰で過ごしていて良いのかと、私でさえ「安閑としていて良いことなどない」とは考えていた。トランプ大統領が実際に破棄するのか条約の内容を書き換えるのか読めないが、破棄論への言及には現実味があると考える方が妥当だし、その時期だと桜井さんは言われたと解釈している。
でも、安倍総理と雖も如何にして防衛費を増額する手段をお持ちなのか。そういう時期になっても2,000万円がどうしたの、年金が危ないのは政治がわるいのだくらいしか他に言うべき事を知らない野党どもは、無用の長物では褒めすぎで「無用の短物である」とでも言うべきだ。彼らも1日にせめて2~3分でも良いから緊迫する世界情勢に目を向けるべき時だろう。
韓国に対してはこの度の半導体の原料の輸出の厳格化に対しては、これまでに(桜井さんは戦時中の半島の労務者のような表現しか使われなかったが)徴用工問題の判決や現金化の動き、レーダー照射問題、慰安婦問題への対応が全て国際条約を無視して国内法を優先して頬かむりして来た韓国政府は直ちに反応し対抗策云々と言いだした。桜井さんも文在寅大統領はアメリカに“Korea fatigue”と見放され、北問題で頭が一杯だからと言っておられた
余談の部類だが、桜井さんはDMZの“Z”を「ズイ」と発音される。万一ご存じではない方の為に解説しておけば「これがアメリカ式のアルファベットの読み方で、ゼッド乃至はゼットはUK式」である。私はアメリカ式を採るのか安保条約で守って頂いているアメリカへの礼儀だと信じている。
この対韓国の原料輸出制約は韓国の製造業と経済には痛棒になるだろうが、それを輸出している我が国の企業にも火の粉が降りかかるだろうとは以前に予測しておいた。菅官房長官は対抗措置ではないと断言されたが、韓国政府があれほど機敏に対応してきたことは、彼らにとっての重大事だったからと証明したことになった。韓国政府はWTO提訴を言い出したが、桜井さんも言われたし、先日は木村太郎氏も指摘されたが、今やガタガタになっているWTOでは余程しっかりと態勢を整えておかないと我が国が先日の水産物のように負けることがあり得るのだ。
これ以外にも多くの話題を語り尽くされて、興味深く聞き、大いに勉強させて頂けた。フジテレビが桜井さんお一人に語って頂く時間を取ったのは極めて優れた企画であったと思う。褒めたいと同時に感謝する次第だ。
最後に言って良いかどうかと迷うことを。私は各テレビ局があれほどお出で願っている早大教授の中林美恵子さんを女性の優れた論客に加えることを留保した。それは中林教授の語られることを評価していないからでは決してない。ワシントン州立大学(WSU)のご出身だということが気になるからだ。アメリカの大学事情に精通された方はお解りだと思うが、WSUからアメリカ議会に採用されたのは素晴らしいと思うし、10年も予算編成に携わってこられたという経歴は尊敬に値すると思う。
何を言っているのか解らないと思われるだろうが、ここまでの事にしたい。本心を言えば中林教授が桜井さんや河添さんのように自由に思い切った発言をなさる日が来るのを期待しているのだ。
いきなり本論から逸脱するが、私は各種のスポーツの中継に登場するそのスポーツ界出身の解説者の言うことには全く評価する価値がない、単なるアナウンサー並み以下の説明者に過ぎないと切り捨てている。それは野村克也氏か嘗ての広岡達朗氏のような大御所でもない限り、自分の出身母体の選手たちを酷評する訳には行かないからで、当たり障りのない「良いプレーですね」と誰にも解る程度のことしか言えないのだ、イヤ言う訳には行かないのだ。あるOBは「言える訳がないに決まっているじゃないか」と吐き捨てるように行った。迂闊なことを言えば、その世界には住む場所がなくなるからだ。
私は感覚としては女性評論家というか言論人の方々の方がある意味で「遠慮会釈なく」思っておられる通りを言われていると思う。現在では桜井さんの他にも河添恵子さんもそういう優れた語り手にだと評価して良いと思っている。
櫻井よしこさんの場合にはスポーツ解説者のようなそういう「ひっつりはっつり」とでも言うか出身母体の束縛がないので、ご自身でも「それを言わせるの」という表情をされたり、司会の反町に穏やかに食って掛かられたような場面もあったが、男性の専門家たちと比較すれば遙かに思い切って「ズバリ」と言うべき事(=言いにくいだろうこと)を指摘しておられた点が心地良かったし、聞き所と聞かせどころが多い正味1時間半ほどだった。
桜井さんは反町が振るままに実に多くの現在我が国が当面する難局というか安倍内閣が毅然として対応自処すべき難問題を採り上げて、彼女独特の鋭い切り口で論評しておられた。私が最も心すべきで印象深いと感じた点は「トランプ大統領が再三アメリカで言及されたという、日米安全保障条約破棄を現実問題として考えるべきだと確証を挙げて指摘されたこと」だった。安倍総理との首脳会談でこの件が出なかったからというマスコミ報道で胸をなで下ろしている場合ではないという事。簡単に言えばトランプ大統領が言われたことは「我が国は自分で自力で国を守れ」という解釈である。
私には「トランプ様がそう言われるの仕方がないか」と思わせられる節は前からあった。それは「アメリカが我が国を骨抜きにしてうやろうという作戦で作られて憲法だから、自衛の為の戦力も保持せずともアメリカが安保で守ってくれる」という姿勢と駐留軍の予算を70%以上も負担しているから良いのではと私自身が思い込んでいたこともあった。
だが、現今の世界情勢と中国の公船(軍艦である)が連日尖閣の近くを航海し、誰でも知っていて欲しい台湾を自己の物として次は尖閣で、更には沖縄をという中国の計画どころではなく、河添さんが指摘された「中国の究極の狙いの一つが我が国の属国化である」という情勢下に、憲法も改正出来ずにアメリカの保護下で丸腰で過ごしていて良いのかと、私でさえ「安閑としていて良いことなどない」とは考えていた。トランプ大統領が実際に破棄するのか条約の内容を書き換えるのか読めないが、破棄論への言及には現実味があると考える方が妥当だし、その時期だと桜井さんは言われたと解釈している。
でも、安倍総理と雖も如何にして防衛費を増額する手段をお持ちなのか。そういう時期になっても2,000万円がどうしたの、年金が危ないのは政治がわるいのだくらいしか他に言うべき事を知らない野党どもは、無用の長物では褒めすぎで「無用の短物である」とでも言うべきだ。彼らも1日にせめて2~3分でも良いから緊迫する世界情勢に目を向けるべき時だろう。
韓国に対してはこの度の半導体の原料の輸出の厳格化に対しては、これまでに(桜井さんは戦時中の半島の労務者のような表現しか使われなかったが)徴用工問題の判決や現金化の動き、レーダー照射問題、慰安婦問題への対応が全て国際条約を無視して国内法を優先して頬かむりして来た韓国政府は直ちに反応し対抗策云々と言いだした。桜井さんも文在寅大統領はアメリカに“Korea fatigue”と見放され、北問題で頭が一杯だからと言っておられた
余談の部類だが、桜井さんはDMZの“Z”を「ズイ」と発音される。万一ご存じではない方の為に解説しておけば「これがアメリカ式のアルファベットの読み方で、ゼッド乃至はゼットはUK式」である。私はアメリカ式を採るのか安保条約で守って頂いているアメリカへの礼儀だと信じている。
この対韓国の原料輸出制約は韓国の製造業と経済には痛棒になるだろうが、それを輸出している我が国の企業にも火の粉が降りかかるだろうとは以前に予測しておいた。菅官房長官は対抗措置ではないと断言されたが、韓国政府があれほど機敏に対応してきたことは、彼らにとっての重大事だったからと証明したことになった。韓国政府はWTO提訴を言い出したが、桜井さんも言われたし、先日は木村太郎氏も指摘されたが、今やガタガタになっているWTOでは余程しっかりと態勢を整えておかないと我が国が先日の水産物のように負けることがあり得るのだ。
これ以外にも多くの話題を語り尽くされて、興味深く聞き、大いに勉強させて頂けた。フジテレビが桜井さんお一人に語って頂く時間を取ったのは極めて優れた企画であったと思う。褒めたいと同時に感謝する次第だ。
最後に言って良いかどうかと迷うことを。私は各テレビ局があれほどお出で願っている早大教授の中林美恵子さんを女性の優れた論客に加えることを留保した。それは中林教授の語られることを評価していないからでは決してない。ワシントン州立大学(WSU)のご出身だということが気になるからだ。アメリカの大学事情に精通された方はお解りだと思うが、WSUからアメリカ議会に採用されたのは素晴らしいと思うし、10年も予算編成に携わってこられたという経歴は尊敬に値すると思う。
何を言っているのか解らないと思われるだろうが、ここまでの事にしたい。本心を言えば中林教授が桜井さんや河添さんのように自由に思い切った発言をなさる日が来るのを期待しているのだ。