新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月21日 その2 トランプ大統領が仲裁されるのか

2019-07-21 14:35:08 | コラム
我が国と韓国の間:

私は文在寅大統領が在任中は現在の膠着状態というか、彼が如何なる状況下でも譲歩することもなく、我が国を悪者にし自らの地位と政権の安定を図り続けると見ている。だが、彼はそれでも我が国の輸出手続き変更に出会って何とトランプ大統領に仲裁を願い出たのである。多くの専門家やトランプ政権内にあっても「仲裁はしない方が」との意見が多かったと報じられているし、産経も「トランプ大統領は我が国からも要請があれば」と言っておられるようだ。

そういう状況下で私は既に安倍総理はトランプ大統領と可及的速やかに最低でも電話会談をされて我が国の正当性を理解して貰うべきだとは主張した。だが、22年以上もアメリカ人の中で彼らの為に働いてきた経験から、彼らの思考体系というか物の考え方は我々とは違うとの厳しい目にも遭っていたので、安倍総理がトランプ大統領と世界のどの首脳よりも親しく、多くの局面で有効且つ適切な助言をしてきたという実績があっても、彼らアメリカ人がそれを多として、安倍総理の顔を立ててくれるという保証はないかも知れないとの懸念も表明した。

ここで事改めて申し上げて置きたい事は、私のように彼らの一員としてアメリカの為に永年勤めてきたから経験出来たことに基づいて述べているのであって、理論や理屈を超越している考え方だとご理解願いたいのだ。

何が物々しい言い方になったが、ここから先は軽い読み物としてでもお読み頂くか、あるいは深刻に受け止められるかの判断はお任せするとして、トランプ大統領が仲裁に乗り出されるか否かをアメリカ人独特の二進法的物の考え方に準拠して読んでみようと思う。お断りしておくが、二進法では「イエスかノーか」あるいは「進むか進まないか」しかない二択なのである。外から見ていれば「大胆に決断されるものだ」と見える単純な割り切り方をするのだ。また、見方を変えれば、その中間や妥協点はないという前提だ。

先ずは、「トランプ大統領が仲裁されるかされないか」の何れを選択されるかの設問から。仲介するを選択されるとその次の設問は「安倍総理乃至は我が国の主張を選択される」か「文在寅大統領の日本悪者説を理解されるか認められるか」の何れを選ぶかになる。そこで我が国の主張を選択されれば、「韓国に考え直すべし」と勧告されるだろうし、文在寅大統領の説を採られれば「我が国に韓国をホワイト国に戻すと共に徴用工問題も韓国大法院の判決を受け入れて賠償せよ」となってしまうかも知れない。この結論で日本、アメリカ、韓国の3国韓の関係が従来通り維持されるだろうか。

振り出しに戻って「仲裁しない」を選択されれば、我が国と韓国の間は現状のままで続き、先日TBSで堤伸輔氏が述べていたように安倍総理と文在寅大統領の直接交渉というか会談に委ねる方向になってしまうかも知れない。それが簡単にできればもっと前にやっていただろうという言い方も出てくるだろうが、それも一つの解決への道だろう。私はかなりの数の専門家や評論家が(迂闊に言っているとしか思えない)言う「この問題の落とし所だの出口」などはあってはならないと主張したい。我が国に妥協すべき点だのその余地があるかどうか考えて欲しい。軽い読み物的な考え方の披露はここまで。

実は私は悲観論者である。先ほどもTBSの関口の時間に出てきた姜尚中氏が近々ボルトン補佐官が来日すると語っていた。そうであれば、彼は当然我が国と韓国との間に存在する諸問題について言及するだろう。すると、私はこの方がトランプ大統領の名代なのかどうか知る由もないが、彼が何を考えているか解らないし特に強硬派と聞けば、何の確たる根拠もなく不安に陥るのだ。

現時点では、上述の軽い読み物も含めて悲観論者の考え方と物の見方が杞憂に終わることを願うだけだ。


遂に投票日になった

2019-07-21 08:08:29 | コラム
期間中に見た選挙カー2台だけ:

遂にこの参議院選挙期間中に東京選挙区の候補者の声も聞かず顔も見ずに終わった。尤も高齢者となった当方の行動範囲は、南北方向では大久保通りから高田馬場駅周辺の直線距離にして精々徒歩20分程度の範囲内と、言わば東に当たる大久保通り沿いの徒歩にして30分程度の国立国際医療研究センター病院と当アパートの間くらいの極めて限定された区域であるから、誰にも会えなかったのは当然かも知れない。選挙カーを見たと言ったが、それは高田馬場駅前を通過した立憲民主党と国民民主党の選挙区とは関係ない宣伝カーだった。

我が棟の受付というかコンシェルジェと言うべきか、管理会社から派遣された方も「そう言われて見れば、このアパートに派遣されてきてからは候補者の声も聞いていないし選挙カーも見ていなかったことに気が付きました」と言っておられた始末である。こういう次第であるから、当方は候補者の政見や公約などは選挙公報を読んで辛うじて知った次第だった。

既に指摘したことだが、3棟ある当アパートの住民は何れも何処かからの流入人口であるし、道路の反対側にあるかなり大規模な公務員住宅も常に移動しておられる方が住んでいるものと見ている。それ以外にもここ百人町には新宿区営の高齢者用を含めて数十棟の住宅が建っている。そこの居住者たちが新宿区で生まれて育った方々かどうかは知らないが、ある一角の駐車場には未だに「福島」や「いわき」のナンバープレートが付いた車が、3.11以降並んでいる。

ということは「元々の新宿区民というか東京都民が少ない」と候補者の方々がこの地域を回ってこない根拠がこういうことにもあるかと思っている。それに当アパートもそうだが、31年も経てば高齢者が多くなっているし、区営の住宅はそもそも高齢者向けとあっては若者が少ないのも仕方がないかと考えている。それに加えて、この辺りに来られたことがない方には知り得ないことだが、何処を歩いても何処の国から来たのかも解らない異邦人ばかりであるのだ。候補者が敬遠されるのも止むを得ないかと思っている。

「安倍総理、当面は選挙には関係ないとは思いますが、移民導入政策は再検討された方が良くはないのでしょうか」とも申し上げて終わる。