新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

海外向けに情報を発信しよう

2019-10-04 13:57:34 | コラム
我が国と韓国の間をアメリカの知識階級に伝えてみて:

私はAという外国がBという外国と如何なる間柄にあるかなどを、第3者である我が国にいて解るはずのものではないと認識してきた。別な言い方としては「アメリカの国民は外国の事情に無関心というか極めて疎い」とも何度か指摘してきた。いや「アメリカ人を諸外国の事情に精通した国際人であるなどと思わない方が正しい」とも指摘して来た。そうは言ってきたが、振り返って我が国の一般の方々のことを考えて見れば「アメリカがEUのあの国とは親密だが、この国との関係は芳しくない」などということに精通しておられる方は決して多くなないだろうと思っている。

そうとは知りつつも、先月末に思い立って衰えた英語力を駆り立てて、「悪化する一方の我が国と韓国との間」を私がアメリカにおける知識階級だと信じている数名の知人に書き送って、もしかして彼らが日韓関係に対して関心を持っていたかどうかを確かめてみた。私の考えというか経験上も承知していることは、仮令同盟国であっても一般的なアメリカ人の我が国に対する認識というか認知度は決して高くないということである。この点は、先頃往年の同僚数名に尋ねてみた結果で、彼らが日米安保条約の存在を知らなかったことでも、既に怪しいものだと予測できていた。

ここまでで、結論は出てしまっていると思うが、昨日までに来た返信から言えることは「アメリかでは日韓関係の現状について関心を持っている者は極めて希であるようだ」だったのだ。ほとんどの返信が無関心だったか全く知らなかったことを示していたのだった。この現象は予想通りであって驚くべきものではなかった。これを残念と言うよりも、アメリカのメデイアではこのような海外の事情に対する関心の度合いが低いことも示していると思う。更に言えば「我が国の海外に向けての情報発信量の不足が、何事においても海外で『我が国とは』が周知徹底出来ていない状態を招いているのではないか」ともなるのだ。

私は韓国が海外の諸外国に向けて我が国を悪し様に言うか貶めるような広報宣伝活動に励み、アメリかでは非常に活発にロビーイングを展開していると聞かされている。そういう情勢下で私が危惧したことは、彼らの逆宣伝がアメリカの知識階級にも行き渡っていたら大変なことではないかと考えたのだった。しかし、私がインテリ層にあると信じている永年の交際がある人たちは、無情にもというべきか幸いにもか知らないが、見事に日韓関係には無関心だった。ワシントンDCが文大統領がGSOMIAを破棄したことに失望を表明したことも知られていなかった。

私は「我が国(外務省の管轄なのか)が海外に向けて現在のような音無しではなく、もっと活発に英語でも何でも良いから「日本という国は」というような基本的な情報に始まって、如何なる政治体制下にあり、諸外国と如何なる関係を維持しているか等々の我が国の立場を鮮明且つ解りやすく纏めて常時発信すべきだ」と主張してきた。例えば、現在のように文在寅政権がここまで悪化させた関係等も、常にアップデートして行くべきだと思っている。そういう行動を徹底して採っておかないことには、何時まで経っても何処に行っても「中国人か」と尋ねられてしまうような境遇から脱却できないと危惧するのだ。私はアメリかで一言も発する前に、何度も何度も中国人と間違えられた経験があった。