感動も中くらいなり我がラグビー:
昨20日には非常に多くの競技があり、どれに絞るかには大いに迷わされた。結局は時間の流れに従っていたのだったが、南アメリカとのラグビー準々決勝戦がプロ野球の日本シリーズと重なってしまったのには一寸悩まされた。そこで、飽くまでも冷静な評論家の視点から昨日観戦した各種の試合を論じていこう。
ゴルフ:
時間的には男子の日本オープンのゴルフがあった。これは塩見君というシード権もないと聞いた気がする若手が4アンダーで首位を行っており、それを確か一度優勝経験がある堀川が追っているところから観戦した。だが、閃きではこの両名の優勝はなく、2オーバーだったかで迫っていたチャン・キムという多分韓国系アメリカ人だろうと思った者の存在が不気味でイヤらしいと思っていた。果たして勝った経験がない塩見君はトリプルボギーが2回とダブルボギーも叩いて脱落し、堀川も肝腎なパットを外してチャン・キムに勝たれてしまった。勝負は解らないという典型的な例だった。少しは渋野日向子さんでも見習ったらどうかと言っておこう。
プロ野球:
次は日本シリーズだが、こちらの方がラグビーよりも先に始まったので、途中まではゆっくりと観戦できた。このソフトバンク対読売の試合は既に読売が第1戦目で7対2で惨敗のような形になっていたので、昨夜の高橋礼対メルセデスの投げ合いは緊張感があって面白かった。だが、実は私にはどちらが勝つかの閃きが来ていなかったので緊迫した投手戦がどのように決着するのかを楽しみに見ていた。両方とも1点も取れないうちにラグビーが始まってしまったので、忙しくチャンネルを変えねばならなかったので大変だった。
私は既に指摘したかも知れないが、ソフトバンクの松田宣浩という打者は雑なところはあるが、ここぞという時かここで打ったら面白いなと言う場面では必ずと言って良いほどホームランなどを打つ能力があるので、読売は要注意としてマークしてあると思っていた。ところが、7回の走者1・3塁の場面で折角解説の梨田が褒めたにも拘わらず、大竹が失投とも言うべき投球をしたのを見事にホームランを打って「この試合もここまで」と判断した3点を、ソフトバンクが先取してしまった。屡々言ってきたことだが、山田哲人や筒香嘉智には出来ない芸当である。ここで安心してラグビーに集中できるようになった。
ラグビーのW杯:
ラグビーだが、非常に緊迫した良い試合で、日本代表に勝たせてやりたいとは思っていたが、どうしてもそうなるとの閃きがこないので不安だった。前半には一時日本のボール支配率が80%に達したほど優勢のような気配があった。だが、オフサイドではなかったかというような批判的な報道があったほどの南アフリカの早デイフェンスでの出足と、体格的有利さと体力を活かした守りの強さに阻まれて、田村のペナルテイーキックの3点のみに押さえ込まれた。一方、南アフリカは一瞬の隙を突いたトライの5点のみで前半が終わった。私の見立てでは我が方の攻撃力が後半まで持つのかなというところだった。
結果としてはトライを3本しか取られなかったが、南アフリカは取れる時には3点を取っておこうという言わば常識的な手堅い作戦で、3本のペナルテイーキックを決めてきたのだが、その辺りが実力の差だっただろうとみた。そう言う意味は「ペナルテイーキックのチャンスを得た時に敢えて外に蹴り出してトライを狙うことはせずに、次に良い機会を作り出して着実にトライを取れば良いという自信を見せている」ということ。この9点は大きな圧力となって日本側に襲いかかったと思う。
それにスタンドオフの田村が壊された形で途中交代したのも痛かっただろうが、後難を恐れていえば「矢張り26対3は実力の差を表していた」と言えると思う。見方を変えれば、日本代表は持てる力を十分に出し切ったが、相手の方が上だったということ。特に後半にはラインアウトからモールを組まれてあれだけ押しまくられた辺りに、エデイー・ジョーンズ前ヘッドコーチに鍛え上げられた体力も限界を超えていたという気がして見ていた。
月並みな言い方をすれば、「あらん限りの力を出した善戦健闘だった、良くやってくれた」と褒めておきたいような試合だったということ。「感動も中くらいなり」は非難されることを覚悟で言っているのだが、何故そう言うかはこれまでに何度も述べ来たので、ここでは触れない。
再びプロ野球:
日本シリーズに戻そう。思い切って言えば「外部から輸入した戦力はキューバのデスパイネとグラシアルで日本人では川島慶三だけで、後は千賀や甲斐を始めとして多くの育成上がりを一本目で使えるまで育てた戦力を主体とするソフトバンクが、金に飽かして他球団からFAして来た者たちに依存している読売をソフトバンクが2試合続けて負かしたという結果だった」となる。それだけにと止まらず、梨田が「他の球団に行けば十分に一本目だ」と褒めた福田がホームランを打って致命的な差を付けたような使える選手層の厚さがあった。
一方の読売はと言えば、私はこの6点差のままで試合は終わらないのではないかと思っていた9回にあれほどの好機を演出しながら、走塁のチョンボをするかと思えば、最後になった打者が山本(慶応高校→慶応大学というおよそプロ野球向きではない経歴)を打席に送るしか選択肢がなく、残っているのが石川と炭谷という使える選手層の薄さを露呈したとみ見た。使った投手にしたところで、山口はDeNAからのFAだし、打たれた大竹も広島のFAで、先発のメルセデスは外国人という具合で自前で育てていないのは、私に言わせれば見苦しい。
このままソフトバンクが勝ってしまうかどうかなどは解らないが、読売の方が圧倒的に不利な立場にあるのは間違いないだろう。22日からは東京ドームでのこととなるが即位の礼の日だ。さて、如何なる展開になるのだろう。明日の閃きを待つということにしよう。
昨20日には非常に多くの競技があり、どれに絞るかには大いに迷わされた。結局は時間の流れに従っていたのだったが、南アメリカとのラグビー準々決勝戦がプロ野球の日本シリーズと重なってしまったのには一寸悩まされた。そこで、飽くまでも冷静な評論家の視点から昨日観戦した各種の試合を論じていこう。
ゴルフ:
時間的には男子の日本オープンのゴルフがあった。これは塩見君というシード権もないと聞いた気がする若手が4アンダーで首位を行っており、それを確か一度優勝経験がある堀川が追っているところから観戦した。だが、閃きではこの両名の優勝はなく、2オーバーだったかで迫っていたチャン・キムという多分韓国系アメリカ人だろうと思った者の存在が不気味でイヤらしいと思っていた。果たして勝った経験がない塩見君はトリプルボギーが2回とダブルボギーも叩いて脱落し、堀川も肝腎なパットを外してチャン・キムに勝たれてしまった。勝負は解らないという典型的な例だった。少しは渋野日向子さんでも見習ったらどうかと言っておこう。
プロ野球:
次は日本シリーズだが、こちらの方がラグビーよりも先に始まったので、途中まではゆっくりと観戦できた。このソフトバンク対読売の試合は既に読売が第1戦目で7対2で惨敗のような形になっていたので、昨夜の高橋礼対メルセデスの投げ合いは緊張感があって面白かった。だが、実は私にはどちらが勝つかの閃きが来ていなかったので緊迫した投手戦がどのように決着するのかを楽しみに見ていた。両方とも1点も取れないうちにラグビーが始まってしまったので、忙しくチャンネルを変えねばならなかったので大変だった。
私は既に指摘したかも知れないが、ソフトバンクの松田宣浩という打者は雑なところはあるが、ここぞという時かここで打ったら面白いなと言う場面では必ずと言って良いほどホームランなどを打つ能力があるので、読売は要注意としてマークしてあると思っていた。ところが、7回の走者1・3塁の場面で折角解説の梨田が褒めたにも拘わらず、大竹が失投とも言うべき投球をしたのを見事にホームランを打って「この試合もここまで」と判断した3点を、ソフトバンクが先取してしまった。屡々言ってきたことだが、山田哲人や筒香嘉智には出来ない芸当である。ここで安心してラグビーに集中できるようになった。
ラグビーのW杯:
ラグビーだが、非常に緊迫した良い試合で、日本代表に勝たせてやりたいとは思っていたが、どうしてもそうなるとの閃きがこないので不安だった。前半には一時日本のボール支配率が80%に達したほど優勢のような気配があった。だが、オフサイドではなかったかというような批判的な報道があったほどの南アフリカの早デイフェンスでの出足と、体格的有利さと体力を活かした守りの強さに阻まれて、田村のペナルテイーキックの3点のみに押さえ込まれた。一方、南アフリカは一瞬の隙を突いたトライの5点のみで前半が終わった。私の見立てでは我が方の攻撃力が後半まで持つのかなというところだった。
結果としてはトライを3本しか取られなかったが、南アフリカは取れる時には3点を取っておこうという言わば常識的な手堅い作戦で、3本のペナルテイーキックを決めてきたのだが、その辺りが実力の差だっただろうとみた。そう言う意味は「ペナルテイーキックのチャンスを得た時に敢えて外に蹴り出してトライを狙うことはせずに、次に良い機会を作り出して着実にトライを取れば良いという自信を見せている」ということ。この9点は大きな圧力となって日本側に襲いかかったと思う。
それにスタンドオフの田村が壊された形で途中交代したのも痛かっただろうが、後難を恐れていえば「矢張り26対3は実力の差を表していた」と言えると思う。見方を変えれば、日本代表は持てる力を十分に出し切ったが、相手の方が上だったということ。特に後半にはラインアウトからモールを組まれてあれだけ押しまくられた辺りに、エデイー・ジョーンズ前ヘッドコーチに鍛え上げられた体力も限界を超えていたという気がして見ていた。
月並みな言い方をすれば、「あらん限りの力を出した善戦健闘だった、良くやってくれた」と褒めておきたいような試合だったということ。「感動も中くらいなり」は非難されることを覚悟で言っているのだが、何故そう言うかはこれまでに何度も述べ来たので、ここでは触れない。
再びプロ野球:
日本シリーズに戻そう。思い切って言えば「外部から輸入した戦力はキューバのデスパイネとグラシアルで日本人では川島慶三だけで、後は千賀や甲斐を始めとして多くの育成上がりを一本目で使えるまで育てた戦力を主体とするソフトバンクが、金に飽かして他球団からFAして来た者たちに依存している読売をソフトバンクが2試合続けて負かしたという結果だった」となる。それだけにと止まらず、梨田が「他の球団に行けば十分に一本目だ」と褒めた福田がホームランを打って致命的な差を付けたような使える選手層の厚さがあった。
一方の読売はと言えば、私はこの6点差のままで試合は終わらないのではないかと思っていた9回にあれほどの好機を演出しながら、走塁のチョンボをするかと思えば、最後になった打者が山本(慶応高校→慶応大学というおよそプロ野球向きではない経歴)を打席に送るしか選択肢がなく、残っているのが石川と炭谷という使える選手層の薄さを露呈したとみ見た。使った投手にしたところで、山口はDeNAからのFAだし、打たれた大竹も広島のFAで、先発のメルセデスは外国人という具合で自前で育てていないのは、私に言わせれば見苦しい。
このままソフトバンクが勝ってしまうかどうかなどは解らないが、読売の方が圧倒的に不利な立場にあるのは間違いないだろう。22日からは東京ドームでのこととなるが即位の礼の日だ。さて、如何なる展開になるのだろう。明日の閃きを待つということにしよう。