新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月12日 その2 台風19号の状況

2019-10-12 15:39:28 | コラム
皆様方の状況は如何ですか:

ここ新宿区百人町では午後3時の時点でかなりの風が専ら東の方向から吹きまくっています。先ほど13階から下まで降りて状況を見てきましたが、我がアパートの裏口になる東側即ち山手線の線路側はオートロックが開いたと同時に雨と風が吹き込んで来る有様。だが、南向きの我が家は少し風が当たる程度で雨が吹き込むことがないので、深く考えなければ「これで本当に台風が来ているのか」と油断してしまいそうな雰囲気。

当アパートの線路の向こう側にある海城学園の人工芝にしてしまったグラウンドが、徐々に白っぽく見えてきたのは、雨水が溜まりだしたからでしょう。北側にある路面より低い位置にある小さな円形の後援は既に池のような状態。この時刻では未だ台風が上陸していないようなので、この程度のことで収まっているのでしょうが、問題は今夜半にどういう状態になるかと言うこと。実は、先月の15号襲来の際には深夜のことだったので全く何も感じないうちに夜が明けて、漸く新宿区以外での被害の状況が解った次第。因みに、新宿区は東京都区内で最も海抜が高いのだそうです。

この部屋から見えるタクシーの運転手さんたちが「新しい道」と呼ぶ線路の向こう側の高田馬場駅から職安通りまで抜ける道は東の風を建物が遮っているようなので、未だタクシーの空車もトラックも普通の乗用車も何事もないかのように走っているのです。山手線は既に止まっているので、新大久保駅のpラットフォームには電気は点いていません。新宿駅西口のネオンサインも全て消えているのが解ります。

実は、私が最も気にしているのは線路の向こう側で建設工事中のJRの社宅アパート。その最上階にはかなりの高さのクレーンが載っているのです。みしも、あれが東の風で倒れれば西武新宿線、埼京線、山手線の6本の線路が塞がれそうなことです。尤も、そんな心配をしている暇があれば、自分の住み家の態勢を整える事を優先しろと言われるでしょうね。目下、今夜の何時頃に南向きのサッシュのガラスにテープを貼るべきかと思案中です。しかし、風向きが南に変わらなければ、その必要はなくなるだろうというのは希望的観測でしょうか。

例によって例の如くカタカナ語批判

2019-10-12 09:02:18 | コラム
「ハードワーク」って何のこと?:

国を挙げての(は言い過ぎか?)ラグビー礼賛というか賞賛については、既に嫉妬を感じているとは述べておいた。今回はそのことを採り上げるのではなくサッカー等の監督や選手たちが言う「ハードワーク」はおかしいという話。サッカー等とした訳はラグビーの選手にもそう言った者がいたかのような記憶もあるからだ。

この「ハードワーク」を聞いた瞬間に「おかしいな」と思った。彼らは「ハードワークをした」とか「ハードワークをする」というような言葉遣いだったからだ。疑問点は幾つかある。先ずは「またカタカナ語製造業者が新手の言葉を創り出してサッカー界にも送り込んだな」であり、次には「明らかに意味を取り違えている」であり、最後は「英語の熟語を創り上げて恰も名詞のように扱っている」である。

理屈は兎も角、この言葉を聞いて思い出さされたのが、戦後の戦犯(思い出すのもイヤなほど嫌な言葉だ)の裁判で屡々「~年の重労働の刑に処する」というのを“heavy labor”と表現してあったことだ。あの頃には当方はカタカナ語排斥論者などではないが、元は英語であったはずの重労働が何故か“heavy labor”と誤認識されたのを承知していた。正しくは“hard labor”であるのだ。これは「きついか厳しい労働」の意味である。

私に言わせて貰えば、事もあろうに戦後間もなく誤訳された重労働を今更持ち出して「試合中に(長時間もか?)一所懸命に走り回り、動き回って相手を圧倒して勝利を目指す」というようなことを言いたいのかと勝手に解釈してあげた。であれば、英語にすれば“we will work hard.”となっていないと困るのだ。でもhard workにはどう考えても上述の意味はないのだ。しかしながら、誰が言い出したか知らないこのカタカナ語はマスコミも直ちに飛びついた。困ったことだと思うと同時に「何故訳も解らぬカタカナ語に安直に飛びつくのか」と指摘したい。

そこで、今回は私の言いがかりではないことを立証しようとして検索をかけてみた。すると Daijob.com に下記のような解説があった安心したので引用してみよう。

>引用開始
英語の”hard work”には、狭義で「試合で走り回る」という意味はありません。英語のhard workは「勤勉、一生懸命力を注ぐこと」という意味で、スポーツであれば、試合に限らず、日ごろのトレーニングなどを欠かさず、努力することを指します。(日本語の「ハードワーク」も、そうした意味で使われることもあるようですが。)
次回で詳述するつもりですが、日本語の「ハードワーク」は「キツイ仕事、重労働」という意味で使われることが多いようなので、下記のような場合「努力」の方がしっくりくると思います。
 I want to show the young players what hard work leads to.
(若い選手たちに、努力すればどのような成果が得られるかを見せたい。)

 All the years of hard work prepared me for this game.
 (何年も努力してきたので、この試合には準備ができている。)
 下記は、NBAの選手(Kevin Durant)による名言です。直訳すると「才能が努力しないとき、努力が才能に勝る」ですが、「一生懸命努力すれば才能を超えることができる。努力を怠れば才能を発揮できない」という意味になります。
Hard work beats talent when talent doesn’t work hard.
<引用終わる

最後に一言付け加えておけば「このハードワークは最早カタカナ語して日本語の一部と化したか、戸籍を得てしまったようなので、使いたい方はどうぞご自由に」ということになる。でも、英語教育は何をしているのかなと言いたいのだね。